
「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートを、元広島東洋カープの羽月隆太郎元選手に譲り渡したなどとして、医薬品医療機器法違反の罪に問われていた滝口涼介被告(38)に有罪判決が言い渡されました。
広島地裁は2026年9月16日、滝口被告に拘禁刑2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。求刑は拘禁刑2年でした。滝口被告は初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めています。
公判では、滝口被告が羽月元選手と2023年ごろに知り合い、2025年4月ごろからエトミデートを吸わせたり、3~4回ほど渡したりしていたことも明らかになりました。
さらに2025年11月には、エトミデート入りのカートリッジ5本をレターパックに入れ、広島カープの大野寮へ「野球カードBOX」と記載して送ったとされています。
では、滝口涼介被告とは一体何者なのでしょうか。
38歳という年齢や会社役員・自営業と報じられた職業、過去の野球歴、顔写真、羽月隆太郎元選手との関係に加え、「ほかのカープ選手にもゾンビたばこを渡したのか」という点まで確認します。
滝口涼介被告は何した?羽月隆太郎元選手にゾンビたばこを譲渡
滝口涼介被告が有罪判決を受けたのは、指定薬物エトミデートを羽月隆太郎元選手へ譲り渡したことなどによる医薬品医療機器法違反です。
起訴状によると、2025年11月15日から19日までの間、羽月元選手宛てにエトミデートを含む液体が入ったカートリッジを発送し、受け取らせました。
大野寮へカートリッジ5本を発送
広島ホームテレビによると、滝口被告が発送したのはエトミデートが入ったカートリッジ5本です。
送り先は広島県廿日市市にあるカープの大野寮でした。
デイリースポーツが報じた被告人質問では、レターパックの品名欄について、
「野球カードBOX」
と記載して送ったことも明らかになっています。
羽月元選手から送ってほしいと頼まれたものの、滝口被告が仕事の都合で直接会えなかったため郵送したと説明しています。
東京都内でエトミデート約0.9グラムを所持
滝口被告は羽月元選手への譲渡だけでなく、自身がエトミデートを所持していた罪にも問われました。
判決によると、東京都内の路上でエトミデートを含む液体約0.9グラムを所持していたとされています。
滝口被告は2026年5月にエトミデート所持の疑いで逮捕され、その後6月1日、羽月元選手へ譲り渡した疑いで再逮捕されていました。
ゾンビたばこ「エトミデート」とは?
今回使われたエトミデートは、「ゾンビたばこ」などと呼ばれている指定薬物です。
羽月元選手の事件をきっかけに名前を知った人も多いのではないでしょうか。
医療目的以外の所持・使用・譲渡などが規制
厚生労働省は指定薬物について、医療など認められた用途以外での製造、輸入、販売、所持、使用などを原則として禁止しています。
今回、滝口被告が有罪となったのも、指定薬物を所持し、羽月元選手へ譲り渡した行為についてです。
単なる電子たばこ用リキッドを渡した事件ではありません。
滝口涼介被告は誰・何者?38歳会社役員のwikiプロフィール
滝口涼介被告は、2026年9月16日の判決報道では東京都在住の38歳会社役員と紹介されています。
FNNは住所を東京都千代田区、職業を会社役員と報じています。
一方、6月の逮捕時には共同通信や女性自身などが「自営業」と報じていました。
滝口涼介被告のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 滝口涼介 |
| 年齢 | 38歳 |
| 居住地 | 東京都千代田区と報道 |
| 職業 | 会社役員/逮捕時は自営業との報道も |
| 罪名 | 医薬品医療機器法違反 |
| 関係人物 | 羽月隆太郎元選手 |
| 判決 | 拘禁刑2年・執行猶予4年 |
| 判決日 | 2026年9月16日 |
| 認否 | 起訴内容を認める |
女性自身は、滝口被告が代表取締役を務める会社の登記上の所在地が神奈川県内にあり、そこが実家だったと報じています。
ただし、9月16日の主要な判決報道では会社名までは掲載されていません。
滝口涼介被告の経歴は?高校時代は野球部
滝口涼介被告は、もともと野球と深い関わりを持っていた人物だったと報じられています。
女性自身が母親などを取材した記事によると、滝口被告は神奈川県内の高校で野球部に所属していました。
高校では外野手としてプレー
母親の証言によると、滝口被告は高校時代に外野手として野球に取り組んでいました。
しかし肩を痛めて手術を受け、その後はベンチ入りすることができなかったといいます。
出身高校の具体的な学校名については、今回確認した主要報道では明らかにされていません。
シアトルへ渡り短大に通ったと報道
高校卒業後にはアメリカ・シアトルへ渡ったとされています。
女性自身によると、現地の短大へ通いながらアメリカ球界との人脈を築き、2010年にはMLB球団のスカウトへ日本のアマチュア選手に関する情報を提供する仕事をしていたと新聞で紹介されたこともあったといいます。
さらに米独立リーグのトライアウトに合格し、元マイナーリーガーらとプレーした経験もあったと母親が証言しています。
こうした野球界との接点が、その後プロ野球関係者との人脈につながった可能性はありますが、具体的な交友関係については確認できる範囲を分けて見る必要があります。
滝口涼介被告の職業は?会社役員と自営業の2つの報道
2026年9月16日のFNNや日刊スポーツの記事では、滝口涼介被告の職業は「会社役員」とされています。
一方、6月1日の逮捕時には「自営業」と報じられていました。
自身が代表を務める会社があった
女性自身は、滝口被告について「代表取締役を務める会社」があると取材しています。
登記上の会社所在地は神奈川県内の実家になっていたということです。
そのため、自ら事業を行う会社経営者という意味で「自営業」と報じる媒体と、「会社役員」とする媒体があるとみられます。
具体的な会社名や現在の事業内容については、今回の刑事裁判で主要な争点にはなっていません。
羽月隆太郎元選手とは2023年に知り合う
滝口涼介被告と羽月隆太郎元選手が知り合ったのは、2023年ごろとされています。
検察側は、共通の知人を通じて2人が知り合ったと指摘しました。
共通の知人を通じて知り合った
滝口被告自身も被告人質問で、2023年に共通の知人を通じて羽月元選手と知り合ったと説明しています。
その後、単に面識がある程度ではなく、一緒に飲食するなど親しい関係になっていったとみられます。
滝口被告は裁判で羽月元選手について「仲良くしていただけに」と語り、自分と出会わなければ羽月氏の野球人生が変わることはなかったという趣旨で謝罪しています。
東京のバーで初めて羽月元選手に吸わせた
滝口被告によると、羽月元選手へ最初にエトミデートを吸わせたのは2025年4月ごろでした。
場所は滝口被告が通っていた東京のバーだったといいます。
滝口被告が使用していたところ羽月氏が興味
デイリースポーツによると、バーで滝口被告自身がエトミデートを使用していたところ、羽月元選手が興味を示したため、初めて吸わせたと証言しました。
その後、羽月元選手が東京へ遠征した際などに会い、3~4回にわたって直接エトミデートを渡したとしています。
11月には直接会うことができず、大野寮へ郵送する形になりました。
エトミデートはSNSで知り合った外国人から入手
エトミデートの入手先についても公判で説明されています。
検察側は、滝口被告がSNSでつながった外国人からカートリッジを入手していたと指摘しました。
当初は自己使用目的だったと説明
滝口被告は、
「リラックス効果があり自己使用の目的で購入した」
という趣旨の供述をしています。
そして自分用に入手したものの中から、羽月元選手に吸わせたり譲り渡したりしたと説明しました。
今回の裁判で認定されたのは、羽月元選手への譲渡と滝口被告自身による所持です。
なぜ「野球カードBOX」と書いて送った?
2025年11月に大野寮へエトミデートを発送した際、レターパックの品名は「野球カードBOX」とされていました。
この点も被告人質問で滝口被告自身が説明しています。
大野寮で羽月元選手が受け取る
広島ホームテレビによると、レターパックにはエトミデート入りカートリッジ5本が入っており、羽月元選手が大野寮で受け取ったとされています。
起訴状では2025年11月15~19日の間に受け取らせたとされています。
品名を実際の内容とは異なる「野球カードBOX」としていた理由について、今回確認した判決報道では詳しい説明までは出ていません。
滝口涼介被告はほかのカープ選手にも渡した?
今回、大きな注目を集めているのが「羽月隆太郎元選手以外にも滝口被告がエトミデートを渡していたのか」という点です。
滝口被告は9月16日の裁判で、羽月元選手以外への譲渡を否定しました。
滝口被告「羽月元選手以外には譲渡していない」
被告人質問で滝口被告は、羽月元選手以外の人物にはエトミデートを譲渡していないという趣旨の証言をしています。
今回の起訴内容も羽月元選手への譲渡と、東京都内での所持です。
少なくとも9月16日の有罪判決で、ほかのカープ選手への譲渡が犯罪事実として認定されたわけではありません。
羽月隆太郎元選手は「自分を含め6人が購入」と発言
一方で、羽月隆太郎元選手は異なる趣旨の発言をしています。
2026年5月28日のTikTokライブ配信で、羽月氏は、
「私を含め6人が同じ人物から購入していました」
という趣旨の説明をしました。実名は挙げていません。
初公判でも「周囲にも吸っているカープ選手」
それ以前の5月15日の自身の初公判でも、羽月氏は「周囲にも吸っているカープの選手がいた」という趣旨の証言をしています。
これを受け、広島球団は育成を含めた全選手を対象に再調査する方針を示しました。
ただし、羽月氏は「6人が同じ人物から購入した」とした配信で、その販売元となった人物の実名を明らかにしていません。
滝口被告と羽月氏の供述は食い違っている?
表面的に見ると、
羽月氏
「自分を含め6人が同じ人物から購入した」
滝口被告
「羽月元選手以外には譲渡していない」
と説明が食い違っているように見えます。
「同じ人物=滝口被告」と司法上確定したわけではない
ここで注意が必要です。
羽月氏はTikTok配信で「同じ人物」と述べましたが、その人物を滝口涼介被告だと実名では明かしていません。
週刊誌報道では滝口被告と複数のカープ選手との接点が報じられ、本人SNS由来とされる写真も掲載されています。
しかし、
「残り5人へ薬物を売った人物も滝口被告だった」
という点が今回の裁判で認定されたわけではありません。
現段階では、滝口被告が他選手への譲渡を否定していることと、羽月氏が「6人が同じ人物から購入した」と発言していることを、それぞれの主張として分けて扱う必要があります。
ほかのカープ選手の名前は判明している?
羽月元選手はほかの選手の実名を明かしていません。
5月15日の初公判後、広島球団は再調査を行う方針を示しましたが、今回確認した報道では特定の現役選手について薬物使用が確認されたという公式発表はありません。
写真に一緒に写っただけでは使用の証拠にならない
週刊文春は、滝口被告とカープ選手が一緒に写っている写真などを報じています。
ただし、滝口被告と交流があったことと、その人物がエトミデートを購入・使用したことは別です。
写真に一緒に写っていた選手や親しい選手を、根拠なく「ゾンビたばこを使用していた選手」とみなすことはできません。
滝口涼介被告の顔写真は公開されている?
滝口涼介被告の顔写真は、すでに複数の週刊誌系メディアで掲載されています。
女性自身は、本人のFacebookに掲載されていた2012年の写真として、滝口被告の顔写真を紹介しています。
文春も本人SNS由来の写真を掲載
文春オンラインも、2026年6月の逮捕時の記事で「逮捕された滝口」として本人SNS由来の顔写真を掲載しています。
そのため、同姓同名の人物画像を探す必要はなく、本人として報道された画像を確認できます。
一方、判決を報じた日刊スポーツの記事では掲載画像について「写真はイメージ」とされているため、報道記事の画像が必ず本人写真とは限らない点には注意が必要です。
滝口涼介被告のFacebook・SNSは?
女性自身や文春オンラインは「本人SNS」「Facebookより」として写真を掲載しているため、少なくとも過去に滝口被告本人とされるFacebookなどのSNS投稿が確認されています。
また公判では、エトミデート自体もSNSでつながった外国人から入手していたと検察側が指摘しています。
ただし、現在使われているInstagramやXなどの具体的なアカウントについて、主要な判決報道では紹介されていません。
同姓同名のアカウントを新たに本人と断定するのは避けたほうがよいでしょう。
滝口涼介被告に拘禁刑2年・執行猶予4年
2026年9月16日の初公判で、滝口涼介被告は起訴内容について「間違いありません」と認めました。
裁判はその日のうちに結審し、即日判決となりました。
求刑は拘禁刑2年
検察側は拘禁刑2年を求刑。
広島地裁の佐藤智彦裁判官も拘禁刑2年とし、そのうえで4年間の執行猶予を付けました。
「経緯に酌むべき点はない」
日刊スポーツによると、裁判所は犯行に至った経緯に酌むべき点はないとした一方、同種前科がないことなどを考慮して執行猶予付き判決としました。
滝口被告自身も羽月元選手について、人生を大きく変えてしまったことを申し訳なく思っているという趣旨で謝罪しています。
羽月隆太郎元選手はどうなった?
羽月隆太郎氏は、2025年12月にエトミデートを使用したとして捜査を受け、2026年1月27日に逮捕されました。
広島球団は1月28日に活動停止処分を発表し、起訴後の2月24日に契約を解除しています。
拘禁刑1年・執行猶予3年が確定
羽月氏は5月15日の初公判で起訴内容を認め、広島地裁から拘禁刑1年、執行猶予3年の判決を受けました。
この判決は確定しています。
その後のTikTok配信で「自分を含め6人」という発言を行い、カープ球団内への影響がさらに広がりました。
滝口涼介被告は誰・何者?現在までに分かっていること
滝口涼介被告は38歳で、2026年9月の判決報道では東京都千代田区に住む会社役員とされています。
逮捕当時は「自営業」とも報じられ、女性自身の取材では、自身が代表取締役を務める会社が存在するとされています。
高校時代には神奈川県内で野球部に所属し、外野手としてプレー。肩を痛めた後、アメリカ・シアトルへ渡り、短大へ通いながら野球界との人脈を築いたと報じられています。
さらにMLB球団のスカウトへ日本のアマチュア選手の情報を提供した経験や、米独立リーグのトライアウトへ合格した経験もあるとされています。
羽月隆太郎元選手とは2023年ごろ、共通の知人を通じて知り合いました。
2025年4月ごろ、東京のバーで滝口被告がエトミデートを使用していたところ羽月氏が興味を示し、初めて吸わせたと滝口被告は証言しています。その後も東京遠征の際などに3~4回、直接エトミデートを渡していました。
同年11月には羽月氏からの要望を受け、カートリッジ5本をレターパックへ入れてカープ大野寮へ発送。品名には「野球カードBOX」と記載しました。
エトミデートについてはSNSでつながった外国人から自己使用目的で入手していたと公判で説明しています。
2026年9月16日、広島地裁は滝口被告に拘禁刑2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。
顔写真は女性自身や文春オンラインで本人SNS由来の写真が公開されています。
一方で注目されるのが、羽月氏以外のカープ選手との関係です。
羽月氏は自身のTikTokで「私を含め6人が同じ人物から購入していた」と発言していますが、その人物の実名は挙げていません。
これに対し滝口被告は9月16日の公判で、羽月氏以外への譲渡はなかったと証言しました。
そのため、現時点で「滝口被告がカープ選手6人にエトミデートを販売した」と断定することはできません。
今回の有罪判決で認定されたのは羽月隆太郎元選手への譲渡などです。ほかの選手への譲渡については、羽月氏の発言と滝口被告の証言に違いがある状態であり、確認されていない選手の名前を推測で結びつけないことが必要です。

