パナソニック洗濯機64万台リコール!対象機種・確認方法と発火原因
パナソニック洗濯機64万台リコール!対象機種・確認方法と発火原因

2026年10月15日、パナソニックはドラム式電気洗濯乾燥機「LXシリーズ」の一部について、発煙・発火のおそれがあるとしてリコールを発表しました。

対象は日本市場向け18品番と台湾市場向け3品番です。日本国内では2021年8月から2024年8月までに製造された62万2527台が対象となっています。報道で「約64万台」とされているのは、台湾向けも含めた規模です。台湾向けは1万8144台で、日本向けとは対象品番・製造期間が異なります。Panasonic Newsroom Global

原因は、洗剤や柔軟剤を自動で投入する「自動投入ユニット」の不具合です。

洗剤などが洗濯槽の外側へ漏れ、内部の電気配線に付着することで絶縁性能が低下し、ショートして発煙・発火する可能性があることが分かりました。

パナソニックは対象製品の利用者に対し、対策済みの自動投入タンクへの無償交換と、訪問による点検・必要な修理を実施します。

自宅の洗濯機が対象なのか、今も使って大丈夫なのかを順番に確認していきます。

パナソニック洗濯機リコールの対象機種・対象品番一覧

日本国内の対象となるのは、パナソニックのドラム式電気洗濯乾燥機「LXシリーズ」18品番です。

対象品番と製造期間は次の通りです。Panasonic

発売モデル対象品番製造期間対象台数
2021年モデルNA-LX127AL / NA-LX127AR / NA-LX129AL / NA-LX129AR / NA-SLX12AL / NA-SLX12AR2021年8月~2022年9月199,627台
2022年モデルNA-LX127BL / NA-LX127BR / NA-LX129BL / NA-LX129BR / NA-SLX12BL / NA-SLX12BR2022年7月~2023年9月185,257台
2023年モデルNA-LX125CL / NA-LX125CR / NA-LX127CL / NA-LX127CR / NA-LX129CL / NA-LX129CR2023年8月~2024年8月237,643台
国内合計18品番―622,527台

品番末尾の「L」は正面ドアが左開き、「R」は右開きを意味します。

検索では「NA-LX129A」「NA-LX127B」など末尾を省略した型番も使われていますが、実際に確認するときはNA-LX129AL、NA-LX129ARのような正式な10桁の品番まで確認してください。

NA-LX129A・NA-LX127A・NA-SLX12Aも対象

2021年発売モデルでは、

NA-LX129Aシリーズ
NA-LX127Aシリーズ
NA-SLX12Aシリーズ

が含まれます。

2022年発売モデルは「B」、2023年発売モデルは「C」の型番が中心です。

特に「NA-LX125C」は2023年発売モデルのみ対象品番に含まれています。

一方、今回の国内リコール表に掲載されていない品番まで一律に対象になるわけではありません。

自宅の製品については、品番だけで自己判断するより、パナソニック公式の二次元コードや申し込みページを使って確認するのが確実です。

約64万台と62万2527台はどちらが正しい?

ニュースによって「64万台」「62万2527台」と数字が違うため、戸惑った人もいるかもしれません。

どちらかが間違っているわけではありません。

62万2527台は日本市場向けの対象台数です。

一方、今回のリコールは台湾市場向け3品番も対象となっており、報道では日本と台湾を合わせて「約64万台」と伝えられています。パナソニックの資料では台湾向けが1万8144台とされています。

日本国内で使用している一般の利用者が確認するときは、まず国内向け18品番・62万2527台を見ればよいでしょう。

また、パナソニックのプレスリリース全体では製造期間を「2021年8月から2025年7月」としていますが、これは台湾向け製品まで含めた期間です。

日本国内向け18品番は2021年8月から2024年8月までの製造です。

自宅の洗濯機がリコール対象か確認する方法

リコール対象かどうかは、まず「品番」と「製造番号」を確認します。

パナソニックによると、製品本体では正面ドア内側上部、または本体右側面下部にあるラベルで確認できます。保証書封筒の表面でも品番と製造番号を確認できます。

一番簡単なのはドア内側の二次元コード

より簡単なのが、正面ドア内側上部にある二次元コードをスマートフォンで読み取る方法です。

この方法なら品番と製造番号が自動取得され、対象製品だった場合は申し込みページに切り替わります。

そのため、自分で製造番号を照合する必要はありません。

確認の流れは、

ドアを開く
→ 内側上部のラベルを見る
→ 二次元コードを読み取る
→ 対象なら申し込みページが表示される

という形です。

パナソニック公式サイトにはインターネットから申し込む方法も用意されています。

パナソニック「ドラム式電気洗濯乾燥機 無償部品交換・点検修理」公式案内

製造番号はどこを見る?

今回のリコールでは「製造番号」という検索も多くなりそうです。

製造番号は、品番と同じラベルに記載されています。

正面ドア内側上部のラベルを見ると、

製品品番
製造番号
二次元コード

が確認できます。

本体の右側面下部にある品質表示ラベルでも確認可能です。

保証書を保管している場合は、保証書封筒の表面でも確認できます。

なお、10月15日付の公式対象表では、過去の一部リコールのような「製造番号○番から○番まで」という範囲一覧は掲載されていません。

そのため、正式な対象判定は二次元コードやパナソニックの申し込みシステムを利用する方法が分かりやすいでしょう。

発火原因は自動投入タンクからの洗剤・柔軟剤漏れ

今回のリコールで最も重要なのが、なぜ洗濯機から発煙・発火する可能性があるのかという点です。

パナソニックは原因について、自動投入タンクの設計上の不備と説明しています。

発火に至る仕組みは、

自動投入タンクとの接続部分から洗剤・柔軟剤などが漏れる
→ 液体が洗濯槽の外側を伝って本体内部へ流れる
→ 背面や側面下部にあるリード線に付着する
→ リード線の被覆が徐々に劣化する
→ 絶縁性能が低下する
→ 局所的なショートが発生する
→ 下側の樹脂部品へ延焼し、発煙・発火する

というものです。

つまり、洗剤そのものが直接燃えるというより、漏れた液体によって電気配線が劣化し、短絡することが発火につながるという仕組みです。

私は、普段ユーザーから見えない洗濯機内部で徐々に進行する可能性がある不具合だけに、外見に異常がなくても対象品番なら公式案内に沿って対応することが重要だと感じます。

発煙・発火事故は日本6件、台湾1件

今回のリコールに関連する発煙・発火事故は、パナソニックの10月15日の発表時点で日本国内6件、台湾1件の計7件確認されています。

いずれの事故でも人的被害は確認されていません。

国内では2024年4月に最初の火災が発生しました。

その後、2025年3月と6月にも発煙・発火事故があり、2026年4月から5月にはさらに3件が発生しています。

パナソニックは事故品を詳しく調査した結果、漏れた洗剤や柔軟剤の痕跡と、焼損したリード線の位置が一致することを確認しました。

その後、発火のメカニズムを特定し、2026年9月にリコール実施を決断したと説明しています。

リコール対象の洗濯機は使っても大丈夫?

自宅の洗濯機が対象だった場合、「今日から洗濯機そのものを使えないのか」が一番困るところでしょう。

結論として、パナソニックは洗濯機全体の使用中止を求めているわけではありません。

一方で、対策部品へ交換するまでは洗剤の自動投入機能を使用しないよう求めています。

対象製品については、

自動投入機能を停止する
タンクを空にする、または取り外す
洗剤・柔軟剤を手動投入して使用する

よう案内されています。

つまり、「リコールだから洗濯機を一切使えない」ということではなく、危険につながる可能性がある自動投入機能を止めたうえで手動投入に切り替えるという対応です。

自動投入機能の停止方法は?

パナソニックは機種ごとに、自動投入を停止して手動投入へ切り替える手順を公式ページで公開しています。

対象となる操作方式は大きく、

NA-LX129A・B・Cのカラー液晶タッチパネル機種、NA-LX127A・BとNA-SLX12A・Bのボタン操作機種、NA-LX125C・NA-LX127Cの「選べるタンク」搭載機種

に分かれています。

操作方法は機種によって異なるため、自己流で設定せず、パナソニック公式ページの「手動投入設定手順」または機種別動画を確認してください。

また、単に設定をオフにするだけでなく、公式案内では自動投入タンクを空にするか、取り外した状態にするよう求めています。

無償交換では洗濯機本体を新品に交換する?

「無償交換」と聞くと、洗濯機本体を新品へ交換してもらえると考える人もいるかもしれません。

しかし、今回パナソニックが案内しているのは、洗濯機本体の新品交換ではなく、対策済み自動投入タンクの無償交換と訪問点検・修理です。

対象者には、洗剤や柔軟剤が洗濯槽の外へ漏れないよう対策した自動投入タンク3個が自宅へ送付されます。

届いたタンクは利用者自身で交換します。

交換後は自動投入機能を再び使用できます。

古い自動投入タンクは、同梱される着払い伝票を利用してパナソニックへ返送します。

タンク交換だけでは終了しない!後日訪問点検も実施

今回のリコール対応は、新しいタンクを取り付けたらすべて終わりというわけではありません。

後日、パナソニックの点検担当者が自宅を訪問します。

訪問時には、

自動投入ユニットのパッキン交換
リード線下部にある樹脂部品への不燃シート取り付け
リード線への洗剤・柔軟剤の付着状況の点検

が無償で実施されます。

さらに、リード線に洗剤や柔軟剤が付着していることが確認された場合は、別の修理担当者が再度訪問し、リード線自体を交換します。

したがって今回の対応は、

①対策済みタンクを自分で交換
②点検担当者による訪問対策
③必要な場合はリード線を修理交換

という段階的な対応になります。

無償交換・点検修理の申し込み方法

申し込み方法は3通り用意されています。

一番簡単なのは、洗濯機の正面ドア内側上部にある二次元コードをスマートフォンで読み取る方法です。

二次元コードを使えば、品番と製造番号が自動的に読み取られ、対象品の場合はそのまま申し込みページへ進めます。

インターネットから直接申し込むこともできます。

パナソニック公式リコール申し込み・確認ページ

電話の場合は、専用窓口が設けられています。

パナソニック ドラム式洗濯乾燥機市場対策室
0120-878-303

受付時間は、2026年12月27日までは9時~18時、毎日です。

2027年1月4日以降は9時~18時で、土曜・日曜・祝日・パナソニックの休日を除く受付となります。

リコールの申し込みはいつまで?

2026年10月16日時点のパナソニック公式案内では、今回の無償部品交換・点検修理について、明確な申し込み終了日は記載されていません。

12月27日という日付が公式ページにありますが、これはリコールの締め切りではなく、電話窓口を毎日受け付ける期間です。

2027年1月4日以降も電話受付自体は継続されます。

そのため、「12月27日までに申し込まないと無償交換できない」という意味ではありません。

ただし、発煙・発火のおそれがある製品のリコールなので、対象と分かった場合は期限を待たず早めに申し込むのがよいでしょう。

2021年・2022年・2023年に購入した人は特に確認

今回の国内対象は、主に2021年・2022年・2023年発売モデルです。

ただし、購入した年だけでは対象かどうか判断できません。

2021年発売モデルでも製造は2022年9月まで続いており、2023年発売モデルは2024年8月まで製造されています。

そのため、

「2024年に買ったから対象外」
「2021年に買ったから必ず対象」

とは限りません。

重要なのは購入日ではなく、製品品番と製造情報です。

特に中古品や展示品、在庫品を購入した場合は購入時期と製造時期が大きく離れている可能性もあるため、必ず本体ラベルを確認してください。

対象品番にない洗濯機はリコール対象外?

パナソニックが10月15日に公表した今回の国内対象は18品番です。

そのため、正式な製品品番が対象18品番に含まれていなければ、少なくとも今回発表されたリコールの対象一覧には含まれていません。

ただし、似た型番が非常に多いので注意が必要です。

例えば「NA-LX129」という部分だけを見るのではなく、

A・B・Cのモデル記号
L・Rのドア開閉方向

まで確認する必要があります。

最終的には本体の二次元コードを読み取り、対象製品なら申し込み画面が表示される仕組みを利用するのが確実です。

なぜ2024年の火災から2026年までリコールされなかった?

最初の火災は2024年4月に発生しています。

「なぜすぐリコールにならなかったのか」と疑問を持つ人もいるでしょう。

パナソニックによると、2024年4月の事故では製品本体の焼損が激しく、消防との合同調査でも原因を特定できませんでした。

2025年3月と6月にも事故が起き、背面のリード線から発火した可能性は疑われましたが、この時点でも原因特定には至っていません。

その後、2026年4月から5月に3件の事故が発生。事故品を入手して詳しく調査したことで、洗剤や柔軟剤が漏れた痕跡と焼損したリード線の場所が一致し、発火メカニズムが明らかになったと説明しています。

そして2026年9月にリコール実施を決断し、10月15日に公表しました。

現時点の公式説明を見る限り、最初の事故からリコールまで期間が空いた背景には、火災原因を特定するまでに複数回の事故調査が必要だったことがあります。

パナソニック洗濯機リコールで今すぐ確認すること

今回のリコールで最優先なのは、自宅の洗濯機が国内対象18品番に該当するか確認することです。

対象だった場合は、対策済み部品へ交換するまで洗剤の自動投入機能を停止し、自動投入タンクを空にするか取り外して、手動投入で使用するようパナソニックが呼びかけています。

今回の「約64万台」は日本と台湾を合わせた表現で、日本国内の対象は18品番・62万2527台です。国内製造期間は2021年8月から2024年8月までで、NA-LX129A・B・C、NA-LX127A・B・C、NA-LX125C、NA-SLX12A・Bなどの各該当品番が含まれています。

発火原因は、自動投入タンクの設計上の不備によって洗剤や柔軟剤が洗濯槽外へ漏れ、内部配線の被覆を劣化させ、ショートする可能性があることです。

リコール対応は無料で、対策済みタンク3個の送付だけでなく、その後の訪問点検、パッキン交換、不燃シートの取り付け、必要に応じたリード線交換まで実施されます。

対象か分からない場合は、正面ドア内側上部の二次元コードを読み取るか、パナソニック ドラム式洗濯乾燥機市場対策室(0120-878-303)へ確認するのが確実です。