
「検察なめんなよ」などと発言した2019年の取り調べをめぐり、現在刑事裁判の被告となっているのが田渕大輔検事です。
田渕大輔被告は2026年10月時点で54歳。
大阪地検特捜部に所属していた2019年、不動産会社「プレサンスコーポレーション」元社長・山岸忍さんの元部下を取り調べた際、机をたたき、大声で叱責するなどした行為が特別公務員暴行陵虐罪に当たるとして刑事裁判に付されています。
一方で、田渕被告は無罪を主張しています。
現在も検事を辞職したとは発表されておらず、東京高等検察庁に所属する現役検事として報じられています。
現時点で確認できるプロフィールは次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 田渕大輔 |
| 読み | たぶち だいすけ |
| 年齢 | 54歳(2026年10月時点) |
| 職業 | 検事 |
| 現在の所属 | 東京高等検察庁 |
| 出身大学 | 中央大学法学部 |
| 検事任官 | 2000年 |
| 過去の主な勤務先 | 東京地検、大阪地検、甲府地検、那覇地検など |
| 2019年当時 | 大阪地検特捜部 |
| 現在の裁判 | 特別公務員暴行陵虐罪 |
| 認否 | 無罪主張 |
| 妻・子供 | 公表情報を確認できず |
田渕被告は2000年に検事へ任官しているため、20年以上にわたって検察官として勤務してきた人物です。
地方検察庁の次席検事も経験しており、若手検事ではなく、検察組織の中で長いキャリアを積んできたことが分かります。
田渕大輔検事の経歴は?大阪地検特捜部や甲府地検を歴任
田渕大輔検事は中央大学法学部を卒業後、2000年に検事へ任官しました。
確認できる範囲では、東京、大阪、甲府、那覇など各地の検察庁に勤務しています。
また、検察庁だけでなく、預金保険機構の法務統括室で勤務した経歴もあります。
主な経歴をまとめると次の通りです。
| 時期 | 経歴 |
|---|---|
| 2000年 | 検事任官 |
| 2000年代 | 東京、大阪、甲府、那覇など各地の検察庁に勤務 |
| その後 | 預金保険機構法務統括室などに勤務 |
| 2019年 | 大阪地検特捜部でプレサンス事件の捜査に関与 |
| 2021年ごろ | 東京高検検事兼東京地検検事 |
| 2023年4月 | 甲府地検次席検事 |
| 2024年5月 | 東京高検検事 |
| 2026年10月 | 東京高検所属の現役検事として刑事裁判中 |
甲府地検では次席検事を務めています。
次席検事は、地方検察庁のトップである検事正を補佐する立場です。
こうした経歴を見ると、田渕被告は一捜査検事としてだけでなく、地検の幹部ポストも経験してきた検察官であることが分かります。
学歴は中央大学法学部!高校や出身地は?
田渕大輔検事の学歴について確認できるのは、中央大学法学部を卒業していることです。
その後、2000年に検事へ任官しています。
一方、
出身高校
出身地
生年月日
などについては、信頼できる公的資料や主要報道で確認できる情報は見つかっていません。
2026年10月時点では54歳と報じられていますが、誕生日までは公表されていないため、生年月日を推測することはできません。
家族構成は?妻や子供については公表されていない
田渕大輔被告については「妻」「子供」「家族構成」といった検索もされています。
しかし現時点で、
結婚しているのか
妻がいるのか
子供がいるのか
家族が何人なのか
といった私生活に関する情報は確認できません。
今回の裁判は、田渕被告が検事として行った取り調べの適法性が争われているもので、家族は事件や裁判の当事者ではありません。
ネット上に同姓同名の人物や家族らしき情報があったとしても、裏付けなく結び付けるべきではないでしょう。
田渕大輔検事は現在も東京高検勤務?辞職していない?
田渕大輔被告は2024年5月に甲府地検次席検事から東京高検検事へ異動しています。
そして2026年10月の裁判報道でも、現役検事として伝えられています。
つまり2026年10月17日時点では、
検事を辞職した
懲戒免職になった
東京高検を退職した
という事実は確認されていません。
刑事裁判の被告になったことと、検事としての身分を失うことは別です。
今後の裁判結果を受けて法務省や検察当局がどのような対応を取るのかは、今後の注目点になります。
田渕大輔検事の事件経緯を時系列で解説
田渕大輔被告が刑事裁判にかけられることになった背景には、2019年に大阪地検特捜部が捜査した、いわゆるプレサンス事件があります。
もともとは不動産会社「プレサンスコーポレーション」の当時の社長だった山岸忍さんが、学校法人の土地売却をめぐる業務上横領事件に関与したとして逮捕・起訴された事件でした。
その捜査過程で行われた山岸さんの元部下への取り調べが、数年後に田渕被告自身の刑事裁判へと発展します。
時系列で見ると次の通りです。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2019年12月 | 大阪地検特捜部がプレサンス事件を捜査。山岸忍さんが逮捕・起訴される |
| 2019年12月8~9日 | 田渕大輔検事が山岸さんの元部下を取り調べる |
| 同取り調べ | 机をたたき「検察なめんなよ」などと発言した場面が録音・録画される |
| 2021年 | 大阪地裁が山岸さんに無罪判決。その後、無罪が確定 |
| 無罪確定後 | 山岸さん側が取り調べを問題視し、田渕検事らの刑事責任を追及 |
| その後 | 検察が田渕検事を不起訴とする |
| 不起訴後 | 山岸さん側が付審判請求 |
| 2024年8月8日 | 大阪高裁が田渕検事を特別公務員暴行陵虐罪で審判に付す決定 |
| 2026年7月10日 | 大阪地裁で初公判。田渕被告は無罪を主張 |
| 2026年7月15日 | 第2回公判で2019年の取り調べ映像を約1時間15分再生 |
| 2026年10月13日 | 第5回公判。弁護側が前後を含む取り調べ映像などを示す |
| 2026年10月16日 | 第6回公判で被告人質問。「検察なめんなよ」の真意を説明 |
| 2026年10月19日予定 | 指定弁護士側による反対尋問 |
| 2026年10月17日時点 | 判決は出ておらず、無罪を主張中 |
2019年にプレサンス事件の捜査が始まる
事件の発端は2019年です。
大阪地検特捜部は、学校法人の土地売却をめぐる約21億円の業務上横領事件を捜査し、プレサンスコーポレーションの当時の社長だった山岸忍さんを逮捕・起訴しました。
捜査では、山岸さんの元部下らの供述が重要な証拠の一つとなりました。
その元部下を取り調べた検事の一人が、当時大阪地検特捜部に所属していた田渕大輔被告です。
2019年12月の取り調べで「検察なめんなよ」
問題となっている取り調べは、2019年12月8日から9日にかけて行われました。
取り調べの様子は録音・録画されており、田渕被告が机をたたいたり、大声で元部下を追及したりする場面が記録されています。
その中で特に注目されたのが、
「検察なめんなよ」
という発言です。
ほかにも強い口調で元部下を追及する場面があり、後に大阪高裁は付審判決定の中で、一連の言動について威圧的・侮辱的・脅迫的な面があると評価しました。
一方で田渕被告は、現在の裁判で「相手を脅迫したり、精神的苦痛を与えたりする意図はなかった」と主張しています。
2021年に山岸忍さんへ無罪判決
プレサンス事件で起訴された山岸忍さんの裁判では、捜査段階で作成された元部下らの供述の信用性が大きな争点になりました。
大阪地裁は2021年、山岸さんに無罪判決を言い渡しました。
その後、無罪は確定しています。
この結果を受け、山岸さん側は「なぜ自分が起訴されることになったのか」という捜査過程を問題視し、元部下への取り調べ方法についても刑事責任を問う動きを進めました。
田渕検事を刑事告発するも検察は不起訴
山岸さん側は、田渕検事の取り調べが違法だったとして刑事責任を問うよう求めました。
しかし検察は、田渕検事について不起訴としました。
そこで山岸さん側が利用したのが付審判請求です。
付審判請求とは、公務員による職権濫用など一定の事件について、告訴・告発した人が検察官の不起訴処分に納得できない場合、裁判所へ刑事裁判を開くよう求める制度です。
2024年8月に大阪高裁が付審判を決定
2024年8月8日、大阪高裁は田渕検事について、特別公務員暴行陵虐罪で審判に付すことを決定しました。
これにより、検察自身が不起訴としていた現役検事について刑事裁判が開かれることになりました。
付審判決定によって公訴が提起されたものとみなされるため、田渕氏は刑事裁判では「被告」という立場になります。
ただし、付審判決定は有罪判決ではありません。
最終的に犯罪が成立するかどうかは、大阪地裁での裁判で判断されます。
2026年7月に初公判、田渕被告は無罪を主張
2026年7月10日、大阪地裁で田渕大輔被告の初公判が開かれました。
田渕被告は、問題となった発言などをした事実自体について大きく争わない一方、刑法上の特別公務員暴行陵虐罪には当たらないとして無罪を主張しています。
現在の裁判では、
「厳しい取り調べの範囲だったのか」
それとも、
「刑法上許されない陵虐・加虐に達していたのか」
という点が大きな争点になっています。
取り調べ映像も法廷で再生
2026年7月15日の第2回公判では、2019年当時の取り調べ映像が約1時間15分にわたって再生されました。
映像には、
田渕被告が机をたたく場面
大きな声で元部下を追及する場面
「検察なめんなよ」と発言する場面
供述内容の食い違いを追及する場面
などが記録されています。
一方、弁護側は強い発言があった部分だけで判断するのではなく、取り調べ全体を見る必要があると主張しています。
10月13日の第5回公判では、元部下の説明を聞いていた場面など、前後を含む映像も証拠として示しました。
2026年10月16日に発言の真意を説明
10月16日の第6回公判では、田渕被告本人への被告人質問が行われました。
「検察なめんなよ」と発言した理由について、田渕被告は、自分も覚悟を持って取り調べに臨んでおり、問いかけを軽く扱わず真剣に答えてほしかったという趣旨だったと説明しています。
また、「検察をなめればひどい目に遭わせる」という意味だったのかとの問いには否定。
脅す意図はなかった
と主張しました。
この説明を裁判所がどのように評価するかが、今後の大きなポイントになります。
「検察なめんなよ」発言の真意は?
「検察なめんなよ」という言葉だけを見ると、非常に強い印象を受けます。
田渕被告は2026年10月16日の被告人質問で、この発言について、自分も覚悟を持って取り調べに臨んでおり、相手にも真剣に向き合ってほしかったという趣旨だったと説明しました。
元部下が説明を取り繕っているように感じ、「襟を正してもらいたい」という気持ちもあったとしています。
一方、指定弁護士側は、一連の大声や机をたたく行為などを含め、刑事責任を問う立場です。
つまり裁判では、
田渕被告側:真実を引き出すための強い追及だった
指定弁護士側:許される取り調べの範囲を超えた陵虐・加虐だった
という構図になっています。
私は、この言葉だけを切り取って判断するのではなく、取り調べ全体の状況、発言の繰り返し、相手への影響などを含めて裁判所がどう評価するのかが重要だと感じます。
プレサンス事件とは?山岸忍さんは無罪確定
今回の裁判の発端となったプレサンス事件では、山岸忍さんが学校法人の土地取引をめぐる業務上横領事件に関与したとして逮捕・起訴されました。
しかし山岸さんの裁判では、捜査段階の供述の信用性が否定され、2021年に大阪地裁が無罪判決を言い渡しました。
その後、無罪は確定しています。
今回の田渕被告の裁判で問題になっているのは、山岸さん本人への取り調べではありません。
田渕被告が取り調べたのは、山岸さんの元部下だった男性です。
その元部下の供述が、山岸さんを起訴する際の重要な材料の一つとなりました。
特別公務員暴行陵虐罪とは?有罪なら刑罰は?
田渕大輔被告が問われているのは、刑法195条1項の特別公務員暴行陵虐罪です。
この罪は、裁判・検察・警察などの職務を行う公務員が、職務中に被告人や被疑者などへ暴行、陵辱または加虐の行為をした場合に成立する可能性があります。
法定刑は7年以下の拘禁刑です。
今回の裁判では、身体を直接殴ったかどうかだけが問題ではありません。
机をたたく、大声で叱責する、威圧的な言葉を繰り返すといった行為が、刑法上の「陵虐・加虐」に当たるのかが争われています。
大阪高裁は付審判決定の段階で刑事裁判に付すべき嫌疑があると判断しましたが、それは有罪判決ではありません。
大阪地裁が改めて証拠を調べ、有罪・無罪を判断します。
取り調べ映像には何が映っている?
今回の事件では、2019年の取り調べが録音・録画されていたことが重要なポイントです。
法廷では約1時間15分の映像が再生され、
田渕被告が机をたたく場面
大声で元部下を追及する場面
「検察なめんなよ」と発言する場面
供述の食い違いを追及する場面
などが確認されています。
一方、弁護側は、強い発言の場面だけを切り取るのではなく、元部下の話を聞いていた部分も含めて全体を見るべきだと主張しています。
この映像そのものが、指定弁護士側と弁護側の双方にとって重要な証拠となっています。
取り調べ映像はどこで見られる?
裁判で証拠として再生された約1時間15分の映像全編が、裁判所の公式サイトで一般公開されているわけではありません。
一方、テレビ局やニュースサイトでは、弁護団などから提供された映像の一部が報道されています。
そのため「取り調べ動画を見たい」という場合は、主要報道が公開しているニュース映像を確認する形になります。
ただしSNS上の動画は一部だけが切り取られている可能性があります。
裁判では前後を含む取り調べ全体が争点となっているため、短い動画だけで刑事責任を判断することはできません。
なぜ取り調べ映像があったのに当時問題にならなかった?
この事件では、田渕被告個人の行為だけでなく、当時の検察組織が取り調べをどう評価していたのかも注目されています。
取り調べ映像は当時の大阪地検特捜部幹部らも確認していたとされています。
当時の幹部には「度が過ぎている」という認識があった一方、犯罪に当たるとまでは判断していなかった趣旨の証言・資料も裁判で取り上げられています。
つまり今回の裁判では、
「田渕被告個人だけの問題だったのか」
それとも、
「当時の検察組織全体に厳しい取り調べを許容する認識があったのか」
という点も背景として浮かび上がっています。
裁判の最大の争点は「厳しい取り調べ」と犯罪の境界
今回の裁判で最大の争点となっているのは、
検察官として許される厳しい追及の範囲を超え、刑法上の陵虐・加虐に達していたか
という点です。
指定弁護士側は、机をたたく行為や大声、威圧的な発言などを問題視しています。
一方、田渕被告側は、
相手に真実を話してもらうためだった
脅す目的ではなかった
精神的苦痛を与える意図はなかった
取り調べ全体では相手の説明も聞いていた
として無罪を主張しています。
つまり、単に「声を荒らげたか」だけではなく、
発言の内容
回数
継続時間
必要性
相手に与えた影響
取り調べ全体の流れ
などを総合的に判断する裁判になっています。
田渕大輔の裁判結果は?まだ判決は出ていない
検索では「田渕大輔 裁判結果」「田渕大輔 有罪 無罪」といった言葉も見られます。
しかし、2026年10月17日時点で判決は出ていません。
田渕被告は2026年7月10日の初公判から無罪を主張しています。
10月16日には被告人質問が始まった段階であり、刑事裁判は継続中です。
したがって、
有罪が確定した
違法な取り調べだったことが確定した
と表現するのは現時点では適切ではありません。
また、大阪高裁の付審判決定についても、有罪判決とは別です。
次回公判は10月19日!判決はいつ?
次回公判は2026年10月19日に予定されています。
10月16日は主に弁護側による被告人質問が行われましたが、次回は指定弁護士側による反対尋問が予定されています。
一方で、2026年10月17日時点では、判決日がいつになるのかは明らかになっていません。
10月19日に有罪・無罪が決まるわけではありません。
今後、証拠調べや被告人質問、論告・弁論などを経て判決日が指定されるとみられます。
今後、有罪になったら検事を辞職する?
田渕被告の今後については、「検事を辞職するのか」「懲戒処分を受けるのか」という点にも注目が集まっています。
しかし2026年10月17日時点で、
辞職
懲戒免職
停職
減給
など具体的な処分は発表されていません。
現在も東京高検に所属する現役検事として報じられています。
刑事裁判の結果が確定していないため、現時点で「有罪になり辞職する」「懲戒免職される」と断定することはできません。
今後の人事・懲戒上の対応については、刑事裁判とは別に法務省や検察当局が判断することになります。
田渕大輔検事の今後で注目されるポイント
田渕大輔被告は、中央大学法学部を卒業後、2000年に検事へ任官。
大阪地検特捜部、東京地検、甲府地検次席検事などを経て、現在は東京高検に所属する54歳の現役検事です。
2019年のプレサンス事件捜査で山岸忍さんの元部下を取り調べた際、「検察なめんなよ」などと大声で発言し、机をたたいた行為などをめぐって特別公務員暴行陵虐罪に問われています。
一方、田渕被告は一貫して無罪を主張しています。
「検察なめんなよ」という発言についても、相手を脅す意図ではなく、真剣に取り調べへ向き合ってほしかったという趣旨だったと説明しています。
これに対し、大阪高裁は付審判決定の段階で一連の言動について刑事裁判で審理する必要があると判断しました。
つまり現在問われているのは、
田渕被告が主張する「真実を引き出すための強い追及」だったのか
それとも、
刑法が禁じる「陵虐・加虐」に達する違法な取り調べだったのか
という点です。
現時点では判決は出ていません。
今後は10月19日の反対尋問、その後の公判、判決日、有罪・無罪の判断に加え、東京高検や法務省が田渕被告の身分や処分についてどのような対応を取るのかも大きな注目点となります。

