
岐阜県立多治見病院で電気設備のトラブルが発生し、外来の透析患者の受け入れ停止や、入院患者への食事提供に影響が出ています。
トラブルが起きたのは2026年10月11日。病院によると、管理棟への電力供給が停止し、管理棟にある「血液浄化センター」と厨房設備が使用できなくなりました。病院は10月12日から外来透析患者の受け入れを当面停止しています。
さらに電気設備トラブルに伴って非常食を提供した際、賞味期限が2年以上過ぎたようかん80食分が出され、このうち9人が食べていたことも判明しました。10月14日時点で健康被害は確認されていません。
設備トラブルについては高圧ケーブルの不具合が確認され、漏電の疑いも報じられていますが、詳しい故障原因はまだ確定していません。仮設発電機などを使いながら対応しているものの、10月14日夜時点でも全面復旧の時期は明らかになっていません。
ここでは、岐阜県立多治見病院で何があったのか、停電・電気設備トラブルの原因、人工透析への影響、賞味期限切れ非常食が提供された経緯、患者の健康被害、復旧見通し、病院の対応と再発防止策について紹介します。
岐阜県立多治見病院で何があった?
岐阜県立多治見病院では2026年10月11日から、電気設備のトラブルによって管理棟への電力供給が停止しています。
「病院全体が完全に停電した」という意味ではなく、複数ある建物のうち管理棟への電力供給に問題が生じたものです。
10月11日の電気設備定期点検中にトラブル
東海テレビによると、10月11日に実施していた電気設備の定期点検で、高圧ケーブルに何らかの不具合が発生しました。
この影響で管理棟へ電力を供給できなくなりました。
毎日新聞の10月14日の続報では、トラブルが発生したのは11日正午ごろとされています。
病院は10月12日、公式サイトで「10月11日から電気設備のトラブルが発生し、管理棟への電力供給が停止した」と患者向けに発表しました。
多治見病院の停電原因は高圧ケーブル?漏電の疑いも
現在分かっている設備上の問題は、高圧ケーブルの不具合です。
一方で、具体的に高圧ケーブルのどこが壊れたのか、なぜ不具合が起きたのかという最終的な原因はまだ明らかになっていません。
高圧ケーブルに不具合が発生
東海テレビは病院への取材をもとに、定期点検の際に「高圧ケーブルに何らかの不具合」が起きたと報じています。
高圧ケーブルは病院の各設備へ電力を供給するための重要な設備です。
今回はそのトラブルによって管理棟へ送電できなくなり、内部にある血液浄化センターや厨房が使用できなくなりました。
漏電の疑いもあるが確定原因ではない
毎日新聞の10月14日の報道では、高圧ケーブルについて「漏電の疑い」があるとされています。
ただし、ここで注意したいのは「漏電が原因と確定した」という発表ではないことです。
現段階では、
・高圧ケーブルに不具合が発生した
・漏電の疑いがある
・管理棟への電力供給が停止した
というところまでが確認されています。
設備がなぜ故障したのかという根本原因については、今後の点検・調査結果を待つことになります。
血液浄化センターが使えず外来透析を停止
今回の電気設備トラブルで特に大きな影響を受けているのが、人工透析を行う血液浄化センターです。
管理棟への電力供給が止まったことで設備が使用できなくなり、病院は外来透析患者の受け入れを停止しました。
10月12日から外来透析患者の受け入れ停止
岐阜県立多治見病院は公式発表で、
「血液浄化センターが使用できないため、当面の間、透析患者さんの外来の受入れを停止します」
としています。
一時的な予約変更というより、設備が復旧するまで受け入れそのものを制限している状態です。
すべての透析関連医療を中止したわけではない
一方、病院は透析が必要な患者の手術や検査を目的とした入院については、10月12日の発表時点で制限していないと説明しています。
つまり、
・外来での人工透析受け入れ → 停止
・透析を必要とする患者の手術・検査目的の入院 → 現時点で制限なし
という違いがあります。
ただし病院は、復旧まで長期化した場合には入院にも制限が及ぶ可能性があるとしています。
透析患者への影響は?受け入れ再開はいつ?
外来透析は、定期的に治療を受ける必要がある患者にとって欠かせない医療です。
そのため「いつ再開するのか」が最も気になるところですが、2026年10月14日夜の時点でも明確な再開日は発表されていません。
病院公式は「当面の間」と発表
病院は10月12日の時点で、外来透析の受け入れ停止期間を「当面の間」としています。
早期復旧へ向けて対応しているものの、復旧時期については「未定」と明記しました。
10月14日にも全面復旧のめど立たず
10月14日の毎日新聞・東海テレビの続報でも、全面復旧の見通しは立っていないと報じられています。
病院公式サイトでも、10月14日夜までに外来透析の受け入れ再開を告知する新たな情報は確認できません。
病院は診療制限を解除する際、改めて公式サイトで知らせるとしています。
仮設発電機を使って対応
毎日新聞によると、病院では電力を確保するため仮設発電機を使うなどして対応しています。
しかし、仮設発電機を設置したからといって、管理棟のすべての医療・厨房設備を通常運用できているわけではありません。
血液浄化センターの外来受け入れ停止と厨房設備の使用停止は続いています。
仮設電源だけでは通常運用へ戻っていない
病院では医療機器をはじめ、多くの設備が安定した電源を必要とします。
今回も仮設発電機などで必要な対応を続けていますが、高圧ケーブル系統そのものが完全復旧していないため、通常通りの運用には戻れていません。
厨房設備も停止|入院患者の食事に影響
管理棟には厨房もあるため、停電によって通常の院内調理もできなくなりました。
岐阜県立多治見病院は公式サイトで、当面の間、入院患者への食事を弁当で提供すると発表しています。
11日の夕食から非常食を提供
毎日新聞によると、病院には3棟で計約260人が入院しており、10月11日の夕食から非常食が提供されました。
非常食には、
・焼き鳥の缶詰
・果物の缶詰
・冷えたご飯
などが含まれていたと報じられています。
電気設備トラブルが、医療機器だけでなく患者の日々の食事にも影響した形です。
13日の昼食から外部の弁当に変更
毎日新聞によると、10月13日の昼食からは外部業者が配達する弁当に切り替えられました。
病院公式発表でも、厨房が使用できないため当面は弁当を提供するとしています。
賞味期限が2年以上過ぎた非常食ようかんを提供
設備トラブルとは別に問題となったのが、非常食の管理です。
10月12日の昼食として提供された非常食の中に、賞味期限が2年以上過ぎたようかんが含まれていたことが判明しました。
期限切れようかんは80食分
毎日新聞によると、賞味期限が2年以上経過したようかんは80食分が出されていました。
非常時に備蓄していた食品を急きょ使用する中で、期限切れの商品が混入したとみられます。
ただし、いつまでの賞味期限だったのか、なぜ2年以上にわたって更新されなかったのかという詳細までは、現在の報道では明らかになっていません。
期限切れようかんを食べたのは9人|健康被害は?
80食分すべてが実際に食べられたわけではありません。
毎日新聞によると、このうち実際にようかんを食べた患者は9人でした。
現時点で健康への影響なし
東海テレビは、期限切れ非常食をめぐり「今のところ健康への影響は出ていない」と伝えています。
10月14日時点で、9人に体調不良などの健康被害が確認されたとの発表はありません。
ただし、賞味期限切れの商品を病院食として提供したこと自体は、備蓄食品の管理上の問題として病院側も再発防止が必要だとしています。
なぜ賞味期限が2年以上過ぎた非常食が残っていた?
「なぜ病院の非常食が2年以上も期限切れになっていたのか」という疑問が生じます。
病院は今回、備蓄品の在庫管理を徹底すると表明していますが、期限切れになった具体的な経緯までは明らかにしていません。
備蓄品の在庫管理に問題
毎日新聞に対し、病院は、
「備蓄品の在庫管理を徹底し、再発防止に努めたい」
との考えを示しています。
このコメントから、病院側も非常食の在庫・期限管理について改善が必要との認識を示していることが分かります。
一方で、
・誰が期限を管理していたのか
・定期点検は何カ月おきだったのか
・期限切れをなぜ見落としたのか
・80食がいつ備蓄されたのか
といった詳しい管理経緯は公表されていません。
賞味期限切れと消費期限切れは同じ?
今回報道されているのは「賞味期限」が2年以上過ぎたようかんです。
賞味期限は、定められた方法で保存した場合に「おいしく食べられる期限」を示すものです。
一方、消費期限は安全に食べられる期限の目安として設定されています。
ただし、賞味期限だから何年過ぎても問題ないという意味ではありません。
特に病院では基礎疾患を抱える患者もいるため、期限管理を含めた適切な食品管理が求められます。
今回については9人が実際に食べましたが、10月14日時点で健康被害は確認されていません。
岐阜県立多治見病院の診療は全面停止している?
今回のニュースを見て、「岐阜県立多治見病院が全面的に診療停止している」と受け取る人もいるかもしれません。
しかし、病院公式発表は「一部診療制限」としています。
現在明らかになっている制限は外来透析
公式に明記されている主な診療上の制限は、血液浄化センターが使用できないことによる外来透析患者の受け入れ停止です。
病院全体が休診しているわけではありません。
公式サイトの通常の休診案内でも、電気設備トラブルを理由に全診療科を一斉休診とする案内は確認されていません。
受診予定がある場合は、自身の診療科が対象か病院へ確認するのが確実です。
復旧はいつ?10月14日時点では見通し立たず
最も大きな問題は、高圧ケーブルなど電気設備がいつ復旧するのかです。
病院は10月12日時点で「復旧時期については未定」としています。
10月14日の報道でも状況は変わっておらず、全面復旧のめどは立っていません。
外来透析再開も復旧状況次第
血液浄化センターが管理棟にあるため、透析の通常受け入れ再開も設備の復旧と深く関係します。
病院は、
「診療制限の解除等については、改めて当院ホームページにてお知らせします」
としています。
そのため10月14日夜時点で、
「○日から透析再開」
「○日までに全面復旧」
といった具体的な日付は決まっていません。
病院は今後どう対応する?
岐阜県立多治見病院は現在、設備の早期復旧を進めています。
電源面では仮設発電機などを活用し、食事については外部からの弁当に切り替えています。
電気設備は原因確認と復旧作業
高圧ケーブルについては不具合が発生し、漏電の疑いも報じられています。
今後は故障部分を特定したうえで、安全を確認して通常の電力供給へ戻す作業が必要になります。
ただし、具体的な修理方法や工事完了予定日はまだ発表されていません。
非常食は在庫管理を徹底
期限切れようかんについては、病院側が備蓄品の在庫管理を徹底して再発防止に取り組む方針を示しています。
今後は単に非常食を備蓄するだけでなく、
・賞味期限の定期確認
・期限が近い食品の入れ替え
・備蓄数の把握
・非常時に提供する際の再確認
など、管理方法がどのように改善されるかも焦点となります。
なお、これらは一般的に想定される管理方法であり、病院が具体的な再発防止策としてすでに発表した内容ではありません。
岐阜県立多治見病院のトラブルを時系列で確認
今回の電気設備トラブルから非常食問題までの経緯は、次のようになります。
10月11日正午ごろ
電気設備の定期点検中、高圧ケーブルに不具合が発生。
管理棟への電力供給が停止し、血液浄化センターと厨房設備が使用できない状態となりました。
10月11日夕食
厨房が使用できないため、入院患者への非常食の提供を開始しました。
10月12日
病院が電気設備トラブルに伴う一部診療制限を公式発表。
外来透析患者の受け入れを当面停止し、食事についても弁当に切り替える方針を明らかにしました。
同日の昼食として提供された非常食には、賞味期限が2年以上過ぎたようかんが含まれていたことが後に判明しています。
期限切れようかん80食分のうち9人が食べる
毎日新聞の続報では、期限切れようかんは80食分が出され、このうち9人が食べたと報じられました。
健康被害は確認されていません。
10月13日昼食
入院患者の食事を外部から配達される弁当に切り替えました。
10月14日
仮設発電機などで対応が続いていますが、全面復旧のめどは立っていません。
外来透析の受け入れ停止も継続しています。
岐阜県立多治見病院の透析停止・期限切れ非常食で分かっていること
岐阜県立多治見病院では2026年10月11日、電気設備の定期点検中に高圧ケーブルの不具合が発生し、管理棟への電力供給が停止しました。
この影響で、人工透析を行う血液浄化センターと厨房設備が使用できなくなっています。
病院は10月12日から外来透析患者の受け入れを当面停止しています。ただし、透析が必要な患者の手術や検査を目的とする入院までは、現在のところ一律に制限していません。
設備については高圧ケーブルの不具合に加え、漏電の疑いも報じられていますが、故障の詳しい原因はまだ確定していません。
仮設発電機などを使用して対応しているものの、2026年10月14日夜時点で全面復旧の時期や外来透析の再開日は未定です。
また、厨房停止に伴って提供した非常食の中に、賞味期限が2年以上過ぎたようかん80食分が含まれていました。
実際に食べた患者は9人で、現時点で健康への影響は確認されていません。病院は備蓄品の在庫管理を徹底し、再発防止に努めるとしています。
今回のトラブルでは、「電気設備の故障」と「非常食の管理」という二つの問題が同時に明らかになりました。
今後は高圧ケーブルの詳しい故障原因と復旧時期、外来透析の再開日、期限切れ非常食が長期間残っていた原因、具体的な在庫管理の改善策が新たに公表されるかが焦点となります。

