
男子バレーボール・SVリーグのヴォレアス北海道に所属する荒尾怜音(あらお・れおん)選手が、自身のセクシュアリティについて公表しました。
荒尾怜音選手は「LGBTQ+から敢えて選ぶとするなら、Q(クエスチョニング)に近い」と自ら説明しています。
公表の大きなきっかけになったのが、前日に自身がゲイであることを公表したサントリーサンバーズ大阪・髙橋塁選手でした。
荒尾選手は、同じ競技の第一線で活躍する髙橋塁選手の勇気に背中を押され、自分も自分自身の言葉で伝えることを決めたと明かしています。
一方、「荒尾怜音は何者?」「Qとはどういう意味?」「鎮西高校や早稲田大学時代はどんな選手だった?」「家族構成は?」と人物そのものへの関心も高まっています。
荒尾怜音選手の公表理由から、年齢・出身・所属などのwiki風プロフィール、鎮西高校から早稲田大学、ヴォレアス北海道までの経歴、家族について分かっていることまで紹介します。
荒尾怜音は何者?ヴォレアス北海道で活躍するリベロ
荒尾怜音選手は、SVリーグ男子・ヴォレアス北海道に所属するプロバレーボール選手です。
ポジションは守備専門のリベロ。身長175cmながら高校・大学時代から高いレシーブ力を評価され、全国大会で何度もベストリベロ賞を受賞してきました。
2024年に早稲田大学を卒業し、ヴォレアス北海道へ加入しています。ヴォレアス北海道の公式発表では熊本県菊池市出身と紹介されています。
荒尾怜音のwiki風プロフィール
荒尾怜音選手の基本プロフィールは次の通りです。
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| 名前 | 荒尾怜音 |
| 読み方 | あらお れおん |
| 生年月日 | 2001年5月1日 |
| 年齢 | 25歳(2026年9月現在) |
| 出身地 | 熊本県菊池市 |
| 身長 | 175cm |
| ポジション | リベロ |
| 背番号 | 12 |
| 高校 | 鎮西高校 |
| 大学 | 早稲田大学 |
| 所属 | ヴォレアス北海道 |
| 加入 | 2024年 |
J SPORTSとSVリーグ公式でも、2001年5月1日生まれ、熊本県出身、身長175cm、ポジションはリベロと掲載されています。
荒尾怜音は守備を専門とするリベロ
リベロは、後衛でサーブレシーブやディグを担い、チームの攻撃につながる「一本目」を支えるポジションです。
荒尾怜音選手は高校時代から守備力を評価されてきました。
早稲田大学も荒尾選手について「守備の要」と紹介しており、1年生のころから大学のコートに立ち、全日本インカレの連覇などに貢献したとしています。
荒尾怜音がセクシュアルマイノリティを公表!「Qに近い」と説明
荒尾怜音選手は2026年9月末、自身のSNSで「人生の大きな一歩となるご報告」としてセクシュアリティについて明らかにしました。
ただし、荒尾選手は自分自身を特定のカテゴリーへはっきり当てはめたわけではありません。
本人の表現は、「LGBTQ+から敢えて選ぶとするなら、Q(クエスチョニング)に近い」というものです
荒尾怜音が明かした幼少期からの気持ち
荒尾選手は幼少期から男女を問わずさまざまな友人と過ごし、女の子だけの集団に入って一緒に遊ぶこともあったと振り返っています。
その中で「可愛い」「かっこいい」「美しい」といった感情が、自分自身への憧れだけでなく、人を好きになる気持ちにもつながっていったと説明しました。
性自認や好きになる人の性別についても枠を設けすぎず、「自分は自分」という思いで過ごしてきたとしています。
「男だから」「女だから」という言葉に違和感も
荒尾怜音選手は、「男だから」「女だから」という言葉に違和感を抱くことがあるとも明かしています。
洋服ではレディースを選ぶことも多く、女性といる方が楽に感じる一方、男性と過ごす時間にも楽しさを感じると説明しました。
そうした複数の感情の中で戸惑いや悩みもあり、「カミングアウト」という言葉そのものを重く感じていた時期があったそうです。
荒尾怜音の「Q(クエスチョニング)」とはどういう意味?
今回の公表で気になるのが、荒尾怜音選手が使った「Q(クエスチョニング)」という言葉です。
荒尾選手自身はあくまで「Qに近い」と表現しているため、「荒尾怜音選手は必ずこのカテゴリー」と決めつけるものではありません。
Qは性的指向や性自認を特定の枠に決めていない人を指す言葉
法務省の「性の多様性についての基本知識」では、クエスチョニングについて、性的指向や性自認がまだはっきりしていない人などを示す言葉として説明されています。
また、Qには「自らの性のあり方について特定の枠に属さない人」という意味で使われる場合もあります。
荒尾怜音選手の場合は、自分自身の性自認や好きになる人について「あまり枠を決めずに」過ごしてきたと語ったうえで、「敢えて選ぶとするならQに近い」と表現しています。
本人自身が選んだこの言葉が、現在の荒尾選手の考えを最もよく表していると言えます。
荒尾怜音がセクシュアルマイノリティを公表した理由はなぜ?
荒尾怜音選手が今回、自身のセクシュアリティを公表した理由には、髙橋塁選手の存在が大きく関係しています。
さらに、自分自身の発信が、同じように悩む誰かのきっかけになればという思いも明かしています。
理由①髙橋塁の公表に背中を押された
最も直接的なきっかけとして荒尾怜音選手本人が挙げているのが、サントリーサンバーズ大阪・髙橋塁選手です。
髙橋塁選手は2026年9月29日、自身がゲイでありセクシュアルマイノリティの一人であることを公表しました。
髙橋選手も、自分の発信が同じように悩んでいる人のきっかけになればという思いを伝えています。
その発信を受け、荒尾怜音選手は髙橋選手の勇気に背中を押されたと説明。
同じ男子バレーボール界のトップカテゴリーでプレーする選手の行動が、荒尾選手自身が言葉にする後押しになりました。
理由②自分の言葉で伝えることを決めた
荒尾選手にとって、自身のセクシュアリティについて公に話すことは簡単な決断ではなかったようです。
本人は「カミングアウト」という言葉が壁のように感じられていたことも明かしています。
それでも髙橋塁選手の行動を受け、自分自身も「自分の言葉」で伝えることを選びました。
誰かから公表を求められたという説明ではなく、最終的には荒尾選手自身が決断して発信したものです。
理由③今度は自分が誰かのきっかけになりたい
荒尾怜音選手は、自分自身が髙橋塁選手の勇気によって一歩を踏み出せたことから、次は自分の言葉や行動が誰かのきっかけになればという思いも伝えています。
今回の発信は自分自身について報告するだけでなく、過去の自分と同じように迷いや悩みを抱えている人への思いも込められていました。
荒尾怜音の学歴|鎮西高校から早稲田大学へ
荒尾怜音選手は、全国屈指のバレーボール強豪校である熊本県の鎮西高校出身です。
その後、大学バレーの強豪・早稲田大学へ進学。高校、大学の両方で日本一を経験し、学生時代からトップクラスのリベロとして知られていました。
鎮西高校で春高優勝・ベストリベロ賞
荒尾怜音選手の名前が全国的に知られるようになったのが鎮西高校時代です。
2018年1月の春高バレーでは、鎮西高校が決勝で洛南高校を3-0で破って優勝。
荒尾選手は大会の「ベストリベロ賞」に選ばれました。
当時の鎮西には、水町泰杜選手や鍬田憲伸選手らも在籍。
全国屈指の攻撃陣を後方から支えていたのが荒尾選手でした。
インターハイでもベストリベロ賞
2018年のインターハイでも荒尾怜音選手はベストリベロ賞を受賞しています。
高校生の全国大会で繰り返し守備力を評価されており、このころから同世代を代表するリベロの一人でした。
早稲田大学では1年生から試合出場
鎮西高校卒業後は早稲田大学へ進学しました。
早稲田大学競技スポーツセンターによると、荒尾選手は1年時からコートに立ち、守備の中心として全日本インカレ連覇など数々の勝利に貢献しています。
大学生活では怪我によって思うようにプレーできない時期も経験しました。
4years.のインタビューでは、再び同じ症状になれば手術の可能性があると言われたことから、プレー中に恐怖を感じた時期があったことも語っています。
それでも復調し、大学トップレベルのリベロとして活躍を続けました。
全日本インカレでリベロ賞を受賞
大学4年時には全日本大学選手権でリベロ賞を獲得。
早稲田大学は荒尾選手について、大学で「四冠」を経験し、守備の要として活躍した選手と紹介しています。
高校から大学まで、全国レベルの大会で「リベロ」として結果を残し続けた経歴を持っています。
荒尾怜音の経歴|2024年にヴォレアス北海道へ入団
大学卒業を前にした2024年2月、荒尾怜音選手のヴォレアス北海道入団が発表されました。
熊本県から北海道へと環境を大きく変え、プロ選手としてのキャリアをスタートしています。
2024年2月にヴォレアス北海道加入
ヴォレアス北海道は2024年2月17日、荒尾怜音選手との契約を発表しました。
加入時のプロフィールでは、
「鎮西高校→早稲田大学→ヴォレアス北海道」
という経歴が掲載されています。
大学卒業を待たずにチームへ合流し、トップリーグの舞台でプレーを始めました。
現在は背番号12でプレー
現在の荒尾怜音選手は、ヴォレアス北海道で背番号12をつけています。
J SPORTSの2026-27シーズン選手名鑑でもヴォレアス北海道所属のリベロとして登録されており、個人目標について「昨シーズンより多くコートに立ち、コート内外でポジティブな雰囲気を作る」と答えています。
今回のセクシュアリティ公表後も、バレーボール選手としての活動を続ける考えを本人が明らかにしています。
荒尾怜音の家族構成は?公表文で家族への感謝
荒尾怜音選手は今回の発信で、家族についても触れています。
ただし、父親・母親・兄弟姉妹の人数や氏名、職業など、具体的な家族構成は公式プロフィールや主要報道で詳しく公表されていません。
家族は荒尾怜音を「一人の人間」として支えてきた
荒尾怜音選手は公表にあたり、チーム関係者のほか、家族や友人を含む周囲の人たちへ感謝を伝えています。
特に、自分を「荒尾怜音」という一人の人間として接してくれた家族や友人への思いを記しました。
その言葉から、今回の決断に際して家族が身近な支えとなっていたことがうかがえます。
父親・母親・兄弟について詳しい情報は公表されていない
荒尾怜音選手は熊本県菊池市出身ですが、父親や母親の氏名・職業、兄弟姉妹がいるかどうかなどは、ヴォレアス北海道やSVリーグ、早稲田大学などの公開プロフィールには掲載されていません。
今回の公表をきっかけに家族構成にも関心が向いていますが、現時点で確認できるのは、荒尾選手自身が家族への感謝を明らかにしていることまでです。
荒尾怜音は「Qに近い」と公表!髙橋塁の勇気が大きなきっかけ
荒尾怜音選手は、SVリーグ男子・ヴォレアス北海道でプレーする25歳のリベロです。
熊本県菊池市出身で、鎮西高校時代には春高バレー優勝とベストリベロ賞を経験。その後は早稲田大学へ進み、大学でも全日本インカレなどで活躍してきました。2024年からヴォレアス北海道に所属しています。
2026年9月には、自身のセクシュアリティについて「LGBTQ+から敢えて選ぶとするなら、Q(クエスチョニング)に近い」と公表しました。
決断の大きなきっかけとなったのは、前日に自身のセクシュアリティを公表した髙橋塁選手です。
荒尾選手自身が誰かの勇気に背中を押されたように、今度は自分の言葉や行動が誰かのきっかけになればという思いも明かしています。
今回の公表によって競技活動を離れるわけではなく、荒尾選手はこれからもプロバレーボール選手として大好きなバレーボールに全力で取り組んでいく考えを示しています。

