島崎みなみ被告はなぜ無罪主張?犬山市7歳女児死亡事件の初公判を解説
島崎みなみ被告はなぜ無罪主張?犬山市7歳女児死亡事件の初公判を解説

2026年10月13日、愛知県犬山市で小学1年生の女の子が死亡した事件について、母親の初公判が名古屋地方裁判所で開かれました。

裁判にかけられているのは、島崎みなみ被告(35歳)です。

亡くなったのは、島崎被告の娘で、当時7歳だった島崎奈桜(なお)さんです。

島崎被告は、内縁の夫だった倉田凱被告から暴行を受けて体調が悪化した奈桜さんを、病院に連れて行かず死亡させたとする保護責任者遺棄致死罪などに問われています。

しかし、10月13日の初公判では、保護責任者遺棄致死罪について無罪を主張しました。

また、自身が奈桜さんの腹を蹴ったとされる別の事件については、暴行を加えたことは認めながらも、傷害罪ではなく暴行罪にとどまると主張しています。

一方、検察側は、島崎被告が奈桜さんを病院に連れて行く必要性を認識しながら、児童相談所への通報を恐れて受診させなかったと指摘しました。

つまり今回の裁判では、「暴行があったかどうか」だけでなく、「母親が娘の危険な状態をどこまで認識していたのか」が重要な争点になっています。

また、今後の裁判日程も明らかになっており、判決は2026年10月30日に言い渡される予定です。

この記事では、島崎みなみ被告がなぜ無罪を主張しているのか、事件の経緯や起訴内容、倉田凱被告との関係、児童相談所を巡る問題、保護責任者遺棄致死罪の成立要件、判決までの予定について詳しく解説します。

島崎みなみ被告はなぜ無罪主張?10月13日の初公判で何があった?

2026年10月13日、名古屋地裁で、島崎みなみ被告の裁判員裁判の初公判が開かれました。

島崎被告は保護責任者遺棄致死罪と傷害罪に問われていますが、弁護側は起訴内容の一部を争う姿勢を示しました。

特に保護責任者遺棄致死罪については、娘の生命を守るための保護が必要だと認識していなかったとして、無罪を主張しています。

2026年10月13日の初公判の概要

項目内容
初公判2026年10月13日
裁判所名古屋地方裁判所
裁判長梅沢利昭裁判長
裁判形式裁判員裁判
被告島崎みなみ被告(35歳)
被告の職業無職と報道
被告の居住地岐阜県本巣市と報道
被害者島崎奈桜さん(当時7歳)
主な罪名保護責任者遺棄致死罪、傷害罪
保護責任者遺棄致死弁護側は無罪を主張
傷害罪暴行は認めるが、傷害の成立を争う
検察側の主張受診の必要性を認識しながら病院に連れて行かなかった
弁護側の主張重篤な状態や暴行との関係を認識していなかった
判決予定2026年10月30日

共同通信によると、弁護側は、奈桜さんの生存に必要な保護について認識がなく、故意がないとして無罪を主張しました。

ここで注意したいのは、島崎被告がすべての行為を全面的に否定しているわけではないという点です。

保護責任者遺棄致死罪について無罪を主張

島崎被告は、2024年5月、奈桜さんが内縁の夫による暴行を受け、嘔吐を繰り返していたにもかかわらず、必要な保護を行わず死亡させたとして起訴されています。

これについて弁護側は、内縁の夫が強い暴行を加えたことを認識していなかったと説明しました。

さらに、奈桜さんが病院を受診しなければならない状態だと認識できなかったため、保護責任者遺棄致死罪の故意は認められないと主張しています。

一方、検察側は、島崎被告が娘の体調の深刻さを理解していたとみています。

この認識の違いが裁判の中心的な争点です。

傷害罪については暴行罪にとどまると主張

島崎被告は、2024年3月にも奈桜さんの腹を足で蹴る暴行を加え、けがをさせたとして傷害罪に問われています。

これについて弁護側は、暴行そのものは認めています。

しかし、奈桜さんに生じた症状や負傷が、その暴行によるものだと十分に立証されていないとして、傷害罪ではなく暴行罪にとどまると主張しました。

つまり、暴行を否定しているのではなく、暴行によってけがが生じたという因果関係を争っているのです。

すべての罪について無罪を主張したわけではない

今回の初公判について、報道の見出しには「母親が無罪主張」とあります。

しかし、具体的には次のように区別できます。

起訴された罪弁護側の主張
保護責任者遺棄致死罪必要な保護の認識がなく、故意がないため無罪
傷害罪腹を蹴った暴行は認めるが、負傷との因果関係が立証されていないため暴行罪にとどまる

このように、事件のすべてを否定したという理解は正確ではありません。

裁判では、行為があったかどうかに加えて、その行為がどの犯罪の成立要件を満たすのかも審理されます。

犬山市7歳女児死亡事件とは?2024年5月に何があった?

事件が起きたのは、2024年5月のことです。

当時7歳で小学1年生だった島崎奈桜さんが、愛知県犬山市の自宅で体調を悪化させ、亡くなりました。

検察側は、内縁の夫だった倉田凱被告による腹部への暴行があり、奈桜さんが嘔吐を繰り返していたにもかかわらず、母親が適切な医療を受けさせなかったと主張しています。

犬山市7歳女児死亡事件の概要

項目内容
事件が起きた時期2024年5月
場所愛知県犬山市の当時の自宅
亡くなった女児島崎奈桜さん
年齢当時7歳、小学1年生
母親島崎みなみ被告
内縁の夫倉田凱被告
暴行の内容倉田被告が奈桜さんの腹を殴ったとする起訴内容
奈桜さんの症状嘔吐を繰り返すなど体調が悪化
死亡原因敗血症性ショックと報道
母親の起訴内容保護責任者遺棄致死罪など
倉田被告の起訴内容傷害致死罪
母親の初公判2026年10月13日

メ〜テレによると、奈桜さんは2024年5月、倉田被告による腹部への暴行後、体調不良を訴えていたとされています。

そして、病院での治療を受けないまま、敗血症性ショックで亡くなったとするのが起訴内容です。

倉田凱被告が奈桜さんの腹を殴ったとされる

起訴状によると、倉田凱被告は奈桜さんの腹部を拳で殴るなどの暴行を加えたとされています。

その後、奈桜さんは嘔吐を繰り返し、体調が悪化しました。

倉田被告は、奈桜さんへの暴行によって死亡させたとして、傷害致死罪で起訴されています。

ただし、倉田被告に対する有罪判決が確定したという情報は、今回確認した10月13日の報道ではありません。

奈桜さんは嘔吐を繰り返していた

東海テレビによると、奈桜さんは2024年5月、腹部への暴行を受けた後、嘔吐を繰り返す状態になっていたとされています。

さらに検察側は、吐いたものが茶褐色だったため、島崎被告がインターネットで調べ、病院を受診する必要があると認識していたと主張しています。

一方、弁護側は、島崎被告が嘔吐の原因を倉田被告の暴行だと認識していなかったと反論しています。

島崎奈桜さんの死因は敗血症性ショック

メ〜テレやテレビ朝日は、奈桜さんの死因について敗血症性ショックと報じています。

敗血症性ショックとは、感染症に対する身体の反応によって血液循環などに深刻な異常が生じ、臓器へ十分な血液を送れなくなる危険な状態です。

ただし、奈桜さんが具体的にどのような身体の損傷や感染を経て敗血症性ショックに至ったのかについては、今回確認した報道だけでは詳しく分かりません。

裁判では、暴行や受診の遅れと死亡との関係も重要な争点になります。

2024年3月にも母親が腹を蹴ったとする起訴内容

今回の裁判では、2024年5月の死亡事件だけでなく、その約2カ月前の出来事についても審理されています。

起訴状によると、島崎被告は2024年3月、奈桜さんの腹を足で蹴り、嘔吐や発熱を伴うけがをさせたとされています。

ただし、弁護側は暴行を加えたことは認めながらも、奈桜さんの症状と暴行との因果関係を争っています。

この3月の傷害罪と、5月の保護責任者遺棄致死罪は、別の起訴事実です。

島崎みなみ被告は何者?年齢・職業・プロフィール

島崎みなみ被告は、愛知県犬山市で2024年に発生した7歳女児死亡事件で、保護責任者遺棄致死罪と傷害罪に問われている女性です。

2026年10月13日の初公判では35歳で、職業は無職、居住地は岐阜県本巣市と報じられています。

島崎みなみ被告のwiki風プロフィール

項目内容
名前島崎みなみ
年齢35歳
性別女性
職業無職と報道
報道された居住地岐阜県本巣市
事件当時の居住地愛知県犬山市
家族関係島崎奈桜さんの母親
内縁関係にあった人物倉田凱被告
起訴された罪保護責任者遺棄致死罪、傷害罪
初公判2026年10月13日
裁判所名古屋地方裁判所
生年月日未公表
出身地未公表
学歴・経歴詳細未公表
顔画像東海テレビが法廷での様子を報道
判決予定2026年10月30日

共同通信やテレビ朝日によると、島崎被告は岐阜県本巣市の無職の女性として報じられています。

ただし、いつから本巣市に住んでいたのか、事件後に転居したのかなど、詳しい生活歴は確認できていません。

島崎みなみ被告の顔画像は公開されている?

東海テレビは2026年10月13日、法廷に姿を現した島崎被告の様子を報じています。

ただし、記事には事件前の本人の写真が掲載されているかどうかなど、画像の公開状況について確認できない部分があります。

同姓同名の人物のSNS写真などを、今回の被告本人と結びつけることはできません。

島崎みなみ被告の詳しい経歴や学歴は?

島崎被告の出身高校や大学、以前の勤務先などについては、主要報道では詳しく明らかになっていません。

また、倉田被告といつから内縁関係になったのか、奈桜さんとどのような生活を送っていたのかについても、今回確認した公判報道だけでは全容が分かりません。

娘を病院に連れて行かなかった理由は?検察側と弁護側の主張

今回の初公判で最大の争点となったのは、島崎みなみ被告が奈桜さんを病院に連れて行かなかった理由です。

検察側は、島崎被告が医療機関を受診させる必要性を認識しながら、児童相談所への通報を恐れて受診を避けたと主張しています。

一方、弁護側は、島崎被告が奈桜さんの体調悪化を暴行によるものと理解しておらず、重篤な状態だと認識していなかったと反論しています。

検察側は児童相談所への通報を恐れたと主張

東海テレビによると、検察側は冒頭陳述で、奈桜さんが茶褐色のものを吐いた際、島崎被告はインターネットで症状を調べ、病院を受診する必要があると認識したと主張しました。

しかし、病院から児童相談所へ通報されることを恐れ、受診させなかったとしています。

さらに検察側は、救急対応が可能な医療機関が、奈桜さんの以前の一時保護のきっかけとなった病院だったことにも言及しました。

つまり、検察側は、島崎被告が受診の必要性を理解しながら意図的に医療を受けさせなかったとみています。

弁護側は便秘による体調不良だと思っていたと反論

一方、テレビ愛知によると、弁護側は島崎被告が奈桜さんの体調悪化を便秘によるものと考えていたと説明しました。

また、倉田被告が強い暴行を加えたことを知らなかったため、医療機関を受診させなければならないほど危険な状態だと認識していなかったと主張しています。

そのため、必要な保護を意図的に行わなかったとはいえず、保護責任者遺棄致死罪は成立しないという立場です。

両者の主張は何が違う?

争点検察側の主張弁護側の主張
嘔吐の原因暴行による深刻な体調悪化があった暴行との関係を認識していなかった
症状の認識受診が必要な状態と理解していた便秘などが原因だと考えていた
病院へ行かなかった理由児童相談所への通報を恐れた受診が必要な状態と認識できなかった
保護責任者遺棄致死罪成立すると主張故意がなく無罪と主張
2024年3月の暴行傷害罪が成立すると主張暴行罪にとどまると主張

重要なのは、これらが裁判で争われている双方の説明だということです。

検察側の指摘がすでに事実認定されたわけでも、弁護側の反論が裁判所に認められたわけでもありません。

児童相談所は何をしていた?虚偽申告や一時保護の問題

今回の事件では、児童相談所への通報を恐れたという検察側の主張が注目されています。

また、奈桜さんには、事件以前に医療機関をきっかけとして一時保護につながった経緯があったとされています。

ただし、過去の児童相談所の対応について、今回の公判報道だけではすべての事実関係を確認できません。

奈桜さんは以前に一時保護されていた?

東海テレビは、検察側が初公判で、奈桜さんの最初の一時保護のきっかけとなった病院について説明したと報じています。

このことから、事件以前に児童相談所による一時保護が行われていたことがうかがえます。

一方、一時保護が行われた正確な時期や期間、解除の理由については、この初公判の報道では詳しく明らかになっていません。

島崎みなみ被告は児童相談所に虚偽申告をしていた?

テレビ朝日は、検察側が冒頭陳述で、島崎被告は児童相談所に事実と異なる申告をしていたと指摘したと報じています。

ただし、どのような内容を申告したのか、いつ申告したのかについては、今回の報道では詳しく確認できません。

また、その説明が実際に虚偽だったかどうかは、裁判で提出される証拠などを踏まえて判断されることになります。

児童相談所は事件を防げなかったのか?

奈桜さんが死亡する以前に一時保護の経緯があったとされるため、児童相談所の対応についても関心が集まります。

しかし、過去の通報内容や調査記録、一時保護の解除判断、家庭への訪問状況などについては、今回確認した報道では詳しい情報がありません。

そのため、児童相談所が危険を認識しながら対応しなかったと断定することはできません。

今後、関係機関の対応に関する検証結果や公的な発表があれば、それらを確認する必要があります。

倉田凱被告は何者?島崎みなみ被告との関係と裁判の状況

倉田凱被告は、島崎みなみ被告と内縁関係にあった男性です。

2026年10月13日の報道時点では34歳で、奈桜さんに暴行を加えて死亡させたとして傷害致死罪で起訴されています。

倉田凱被告のプロフィール

項目内容
名前倉田凱
年齢34歳
島崎みなみ被告との関係内縁の夫だったと報道
奈桜さんとの関係母親の内縁の夫
起訴された罪傷害致死罪
問題となっている行為奈桜さんの腹部を殴るなどしたとする起訴内容
島崎被告の裁判への関与証人として出廷予定
判決状況今回確認した報道では未確認

共同通信によると、倉田被告は奈桜さんの腹を殴るなどの暴行を加えて死亡させたとして起訴されています。

ただし、倉田被告についても、有罪判決が確定したと確認できる情報はありません。

倉田凱被告は何をしたとして起訴された?

2024年5月、倉田被告は奈桜さんの腹部を殴るなどして、死亡させたとする傷害致死罪に問われています。

この暴行について、島崎被告の弁護側は、母親がその深刻さを認識していなかったと主張しました。

つまり、倉田被告の行為と島崎被告の認識が、母親の保護責任者遺棄致死罪の成立にも関係しています。

倉田凱被告と島崎みなみ被告の裁判は別?

倉田被告は傷害致死罪で起訴され、島崎被告は保護責任者遺棄致死罪と傷害罪に問われています。

それぞれ起訴された行為と罪名が異なるため、刑事責任も個別に判断されます。

また、島崎被告の裁判では、倉田被告が証人として出廷する予定です。

証人尋問によって、奈桜さんへの暴行状況や、島崎被告が当時何を知っていたのかについて、詳しい説明が行われる可能性があります。

保護責任者遺棄致死罪とは?母親が無罪を主張する法律上の理由

今回の裁判で争われている保護責任者遺棄致死罪は、保護する責任のある人が、必要な保護を行わず、その結果として相手を死亡させた場合に問題となる犯罪です。

刑法第218条と第219条が関係します。

ただし、保護責任者であることだけで、保護責任者遺棄致死罪が自動的に成立するわけではありません。

保護責任者遺棄致死罪の成立要件は?

一般に、次のような点が重要となります。

  • 被告に相手を保護する責任があったか
  • 相手が生存に必要な保護を要する状態にあったか
  • 必要な保護を行わなかったか
  • その状況について被告に必要な認識があったか
  • 保護しなかったことと死亡との間に法律上の因果関係があるか

今回の場合、島崎被告は奈桜さんの母親です。

しかし、中心となる争点は、母親としての立場だけではなく、奈桜さんの体調の危険性をどこまで認識し、どのような保護が必要だと理解していたかという点にあります。

「故意がない」とはどういう意味?

弁護側は、島崎被告が奈桜さんに医療を受けさせる必要があると認識していなかったと主張しています。

刑法上、故意が問題になる場合、単に結果が起きたという事実だけでなく、被告が犯罪成立に関わる事情をどのように認識していたかが重要になります。

ここでの争点は、島崎被告が娘の死亡を望んでいたかどうかだけではありません。

生命を守るための保護が必要な状態を認識しながら、その保護をしなかったといえるかという問題です。

したがって、保護責任者遺棄致死罪で無罪を主張していることを、「娘を死亡させるつもりはなかったと主張しているだけ」と理解するのは正確ではありません。

傷害罪と暴行罪の違いは?

今回、島崎被告は2024年3月に奈桜さんの腹を蹴り、けがを負わせたとして傷害罪にも問われています。

しかし弁護側は、暴行は認めながらも、その暴行が負傷を引き起こしたと立証されていないと主張しています。

比較項目暴行罪傷害罪
主な内容人に対して不法な有形力を行使すること人の身体に傷害を負わせること
負傷との関係傷害結果がなくても成立し得る傷害結果と行為との関係が問題になる
法定刑2年以下の拘禁刑、30万円以下の罰金など15年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金
今回の弁護側の主張暴行に当たることは認める負傷との因果関係を争う

裁判では、2024年3月の暴行後に生じたとされる症状が、実際にその暴行によって起きたのかどうかも審理されます。

島崎みなみ被告の初公判で検察と弁護側は何を争っている?

今回の裁判は、奈桜さんが亡くなった経緯について、島崎被告がどの程度の刑事責任を負うのかを判断するものです。

検察側は、島崎被告に必要な認識がありながら医療を受けさせなかったと主張しています。

一方、弁護側は、本人が症状の深刻さを理解していなかったと反論しています。

争点1:倉田被告の暴行を知っていたか

弁護側は、島崎被告が倉田被告による強い暴行を認識していなかったと説明しています。

一方、検察側は、奈桜さんの体調やその後の行動などを踏まえ、必要な医療を受けさせるべき状態だと認識していたと主張しています。

暴行の認識の有無と、受診の必要性を認識していたかどうかは、関連するものの同じ問題ではありません。

裁判では、双方の主張や証拠が詳しく検討されることになります。

争点2:嘔吐をどのように理解していたか

島崎被告が奈桜さんの嘔吐を認識していたことについては、弁護側も説明しています。

しかし、その原因について、便秘などによるものだと誤解していたというのが弁護側の立場です。

一方、検察側は、茶褐色の吐しゃ物を見て症状を調べ、受診の必要性を理解したと主張しています。

このため、当時の検索履歴や具体的な行動などがどのように評価されるのかが重要になると考えられます。

ただし、実際にどのような検索履歴が証拠として提出されているかについては、今回の報道では詳細が分かりません。

争点3:児童相談所への通報を恐れたのか

検察側は、病院への受診によって虐待が児童相談所に伝わることを恐れ、島崎被告が受診を避けたと主張しています。

弁護側は、そもそも受診が必要な状態だと理解していなかったと説明しています。

したがって、病院に連れて行かなかった理由について、双方の見解は根本的に異なります。

争点4:受診しなかったことと死亡との因果関係

保護責任者遺棄致死罪では、必要な保護を行わなかったことと死亡との関係も重要になります。

今回、奈桜さんは敗血症性ショックで亡くなったと報じられています。

裁判では、いつ医療機関を受診すべき状態になったのか、適切な医療を受けていれば死亡を避けられたといえるかなど、医学的な事情も関係すると考えられます。

ただし、具体的な証人や鑑定人の証言内容については、今後の審理を確認する必要があります。

島崎みなみ被告の裁判は今後どうなる?証人尋問と判決予定

今回の裁判では、初公判の段階で今後の審理日程も報じられています。

テレビ愛知によると、今後は倉田凱被告らの証人尋問、島崎被告本人への質問が行われ、10月26日に結審し、30日に判決が言い渡される予定です。

今後の裁判日程

日程予定
2026年10月13日初公判・罪状認否・冒頭陳述
今後の審理倉田凱被告らの証人尋問
10月23日島崎被告への被告人質問
10月26日結審予定
10月30日判決言い渡し予定

日程はいずれも報道時点の予定です。

裁判の進行によって変更される可能性があります。

倉田凱被告の証人尋問では何が注目される?

倉田被告は、奈桜さんの腹部に暴行を加えたとする傷害致死罪で起訴されています。

そのため、倉田被告がどのような暴行を加えたのか、島崎被告がその事実をどの程度認識していたのかは、重要な確認事項です。

ただし、倉田被告が具体的に何を証言するかについては未定です。

証人尋問が予定されていることだけで、検察側または弁護側の主張が裏付けられると判断することはできません。

10月23日の被告人質問とは?

被告人質問は、被告本人に事件の経緯や認識などについて質問する裁判手続です。

今回の裁判では、島崎被告が奈桜さんの症状をどう理解していたのか、病院を受診させなかった理由をどのように説明するのかが注目されます。

ただし、質問や回答の内容については、実際の公判が行われるまでは分かりません。

島崎みなみ被告の判決はいつ?

判決は2026年10月30日に名古屋地裁で言い渡される予定です。

これは10月13日の初公判後にテレビ愛知、メ〜テレ、東海テレビが報じた日程です。

ただし、2026年10月14日現在、判決はまだ出ていません。

そのため、無罪が確定した、あるいは有罪になったといった表現はできません。

求刑は何年?

2026年10月14日時点では、検察側の求刑について確認できる報道はありません。

裁判では10月26日に結審する予定とされていますが、検察側が具体的にどのような刑を求めるかについては未発表です。

また、裁判所がどのような判決を出すかについても、現段階で予測することはできません。

犬山市7歳女児死亡事件の経緯を時系列で確認

今回の事件は2024年に発生しましたが、母親の初公判が開かれたのは2026年10月13日です。

事件から裁判までの流れを確認すると、2024年3月の傷害容疑と、同年5月の死亡に関する容疑が別々に審理されていることが分かります。

時期出来事
2024年3月島崎被告が奈桜さんの腹を蹴り、けがをさせたとする起訴事実
2024年5月犬山市の自宅で、倉田被告が奈桜さんの腹を殴ったとする起訴事実
同年5月奈桜さんが嘔吐を繰り返すなど体調が悪化
同年5月奈桜さんが死亡。死因は敗血症性ショックと報道
その後倉田被告が傷害致死罪で起訴
その後島崎被告が保護責任者遺棄致死罪や傷害罪で起訴
2026年10月13日名古屋地裁で島崎被告の裁判員裁判初公判
同日保護責任者遺棄致死罪について無罪を主張
同日傷害罪について暴行罪にとどまると主張
10月23日被告人質問予定
10月26日結審予定
10月30日判決言い渡し予定

なお、逮捕や起訴の具体的な日付のすべてについては、今回確認した10月13日の公判報道では明らかになっていません。

そのため、確認できない手続の日付を推測して記載することは避けています。

島崎みなみ被告はなぜ無罪主張?犬山市7歳女児死亡事件のまとめ

2026年10月13日、名古屋地裁で、島崎みなみ被告の裁判員裁判の初公判が開かれました。

島崎被告は、2024年5月に当時7歳だった娘の島崎奈桜さんを必要な医療につなげず死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪などに問われています。

しかし、弁護側は、奈桜さんの体調悪化を倉田凱被告による暴行と結びつけて認識しておらず、受診が必要な状態だと理解していなかったとして、保護責任者遺棄致死罪について無罪を主張しました。

今回の初公判と事件の要点は次のとおりです。

  • 島崎みなみ被告は35歳の女性
  • 2026年10月13日に名古屋地裁で初公判が開かれた
  • 亡くなったのは娘の島崎奈桜さん(当時7歳)
  • 事件は2024年5月、愛知県犬山市で発生
  • 内縁の夫だった倉田凱被告は傷害致死罪で起訴
  • 奈桜さんは腹部への暴行後、嘔吐を繰り返したとされる
  • 死因は敗血症性ショックと報道
  • 島崎被告は娘を病院に連れて行かず死亡させたとして保護責任者遺棄致死罪に問われている
  • 弁護側は、必要な保護を認識していなかったとして無罪を主張
  • 検察側は、受診の必要性を理解しながら児童相談所への通報を恐れて病院へ行かなかったと主張
  • 2024年3月の腹部への暴行については、傷害罪の成立も争っている
  • 弁護側は暴行そのものを認め、傷害罪ではなく暴行罪にとどまると主張
  • 倉田被告らの証人尋問が予定されている
  • 10月23日に被告人質問、26日に結審予定
  • 2026年10月30日に判決言い渡し予定
  • 10月14日時点では有罪・無罪の判断は出ていない

今回の裁判で最も重要なのは、島崎被告が奈桜さんの体調悪化をどこまで理解していたのかという点です。

検察側は、児童相談所への通報を恐れて医療機関を受診させなかったと主張しています。

一方、弁護側は、深刻な症状だと認識できなかったとして、保護責任者遺棄致死罪の故意を争っています。

また、2024年3月の傷害罪についても、暴行と負傷との因果関係が争点となっています。

奈桜さんが7歳という幼い年齢で亡くなったことは重大ですが、それぞれの被告がどのような刑事責任を負うのかについては、提出された証拠と法令に基づいて判断される必要があります。

今後は倉田被告らの証人尋問、島崎被告本人への質問が行われ、10月30日の判決で裁判所がどのような判断を示すのかが注目されます。