
宇都宮市のコンビニで、トイレを利用した男女に氏名や住所、電話番号を書かせようとしたとして、店を経営する夫婦が逮捕されました。
報道では、客が店員に求められて商品を購入した後も、「損害賠償を請求する」「コンビニ馬鹿にすんなよ」などと言われたとされています。
逮捕されたのは、矢内忍容疑者と妻の矢内美枝容疑者です。2人はいずれも脅迫や強要の意図を否定しています。
コンビニトイレ事件の内容や事件発生から逮捕までの経緯、現場とされるセブン-イレブン宇都宮元今泉4丁目店、店の口コミ・評判について、報道で分かっている内容を紹介します。
目次
コンビニトイレ事件の内容は?宇都宮で起きた強要未遂事件
コンビニトイレ事件とは、栃木県宇都宮市のコンビニで、トイレを利用した男女が経営者夫婦から個人情報の記入を求められたとされる事件です。
客は商品を購入したものの、経営者夫婦が接客時の態度に因縁をつけ、裁判や損害賠償の話を持ち出したと報じられています。
客が氏名や住所などを書かなかったため、警察は強要未遂の疑いで捜査しています。
コンビニトイレ事件が起きたのは2026年7月13日
事件が起きたとされるのは、2026年7月13日の午前4時すぎから午前5時半前までです。
FNNプライムオンラインや日テレNEWSでは、30歳の男性と24歳の女性が、宇都宮市元今泉にあるコンビニを訪れたと報じています。
毎日新聞によると、男性は栃木県内に住むアルバイト、女性は福島県に住む無職で、2人は知人関係だったとされています。
トイレ利用後に店員から買い物を求められた
男女はコンビニに入った後、店内のトイレを利用しました。
店内には、買い物をしない人のトイレ利用を断る趣旨の貼り紙があり、トイレを出た2人は別の従業員から商品を購入するよう求められたといいます。
男女は店員の求めに応じ、駄菓子を購入しました。
しかし、その際の態度を見た矢内容疑者夫婦が、男女に対して言葉をかけたことから、長時間にわたるやり取りへ発展したとされています。
「コンビニ馬鹿にすんなよ」と脅した疑い
警察によると、矢内容疑者夫婦は男女に対し、「損害賠償を請求する」「あなたを逮捕してもらう」「コンビニ馬鹿にすんなよ」などと告げた疑いが持たれています。
テレビ朝日系の報道では、「トイレを無断で使ったのは建造物侵入」といった趣旨の発言もあったと伝えられました。
商品を購入したかどうかだけでなく、購入時の態度を巡って夫婦が因縁をつけたというのが警察側の見方です。
氏名・住所・電話番号を書かせようとした
矢内容疑者夫婦は、裁判を起こすなどと告げたうえで、紙に氏名、住所、電話番号を書くよう求めたとされています。
男女はその場で親族に電話をかけて相談し、個人情報を書くことには応じませんでした。
その後、2人は店を出て警察に被害届を提出しています。
警察は、脅すような言葉を使って義務のない個人情報の記入を求めたものの、実際には記入させられなかったとして、強要未遂容疑を適用したとみられます。
今回の店内でのやり取りを把握するため、FNNプライムオンラインなどが報じた内容を、来店から被害届提出までの順番に並べました。
これは警察が公開した捜査記録や店内映像を秒単位で分析したものではなく、2026年7月23日までに公開された報道内容をもとに、筆者が8つの段階に分類した実データ調査です。
報道媒体によって表現や掲載範囲に違いがあるため、グラフでは複数の報道で共通して確認できる主な行動と発言を中心にしています。

8段階に並べると、男女がトイレを利用した後、別の従業員から商品を購入するよう求められ、実際に駄菓子を購入していたことが分かります。
その後、購入時の態度を巡って経営者夫婦とのやり取りが始まり、損害賠償や逮捕に関する発言を経て、氏名や住所、電話番号を書くよう求められたとされています。
特に確認しておきたいのは、男女が商品購入の要求には応じていた一方、個人情報は紙に記入していない点です。
男女は親族に相談した後、個人情報の記入を拒否し、店を出て警察へ被害届を提出しました。
このため、警察は個人情報を書かせた強要容疑ではなく、要求したものの実行には至らなかった強要未遂容疑で夫婦を逮捕しています。
コンビニトイレ事件の経緯を時系列で紹介
今回の事件では、トイレを利用したことだけで直ちに逮捕されたわけではありません。
店員に商品を買うよう言われた男女が駄菓子を購入し、その後の態度を巡るやり取りから、個人情報の記入を求められたとされています。
事件発生から逮捕、本部のコメントまでの流れは次のようになっています。
事件発生後の動きを比較するため、事件が起きたとされる2026年7月13日を「経過0日」として、被害届、逮捕、追加報道、セブン-イレブン本部の回答が出るまでの日数を筆者が独自に集計しました。
このデータは将来の動きを予測したシミュレーションではなく、2026年7月23日までに公開された報道日と出来事を時系列に並べた実データ調査です。
同じ日に複数の出来事があった場合は、それぞれを別の項目として掲載しています。

事件が起きたとされる7月13日から、矢内忍容疑者と矢内美枝容疑者が逮捕された7月19日までは6日間でした。
その後、7月21日にはFNNプライムオンラインが現場周辺の看板や過去の口コミ、近隣関係者の証言などを報じています。
7月22日には、セブン-イレブン・ジャパン本部が弁護士ドットコムニュースの取材に回答しました。
事件発生から本部の見解が報じられるまでは9日間です。
逮捕報道だけでは分からなかった過去の店舗対応や本部の指導状況が、事件後の追加取材によって明らかになっていったことが分かります。
7月13日午前4時すぎに男女が来店
2026年7月13日午前4時すぎ、30歳の男性と24歳の女性が、宇都宮市元今泉のコンビニを訪れました。
2人は店内のトイレを利用した後、商品を購入しないまま店を出ようとしたとされています。
別の従業員から買い物をするよう求められたため、2人は駄菓子を購入しました。
購入後も夫婦とのやり取りが続いた
商品を購入した男女に対し、矢内容疑者夫婦は態度が悪いなどと因縁をつけたとされています。
その後、損害賠償や逮捕、建造物侵入などの言葉を使い、紙に氏名や住所、電話番号を記入するよう求めた疑いが持たれています。
やり取りは午前5時半前まで続いたと報じられており、1時間以上に及んだ可能性があります。
男女は親族に相談して要求を拒否
男女は店内から親族に電話をかけ、対応について相談しました。
個人情報を書くよう求められましたが、2人は要求に応じず、店の外へ出ています。
その後、警察に被害届を提出したことから捜査が進みました。
7月19日に経営者夫婦を逮捕
栃木県警は2026年7月19日、矢内忍容疑者と矢内美枝容疑者を強要未遂の疑いで逮捕しました。
被害届の内容や店内での状況、関係者の説明などを調べたうえで、逮捕に至ったとみられます。
被害に遭った男女と矢内容疑者夫婦には、それまで面識がなかったと報じられています。
7月22日にセブン-イレブン本部が謝罪
セブン-イレブン・ジャパンは7月22日、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、加盟店経営者が逮捕されたことを謝罪しました。
本部は、利用客や関係者に迷惑と心配をかけたとして謝罪したうえで、捜査の進展を見ながら適切に対処すると回答しています。
コンビニトイレ事件はどこのコンビニ?
コンビニトイレ事件が起きた場所については、宇都宮市元今泉4丁目にあるセブン-イレブンが現場として報じられています。
報道内容やセブン-イレブン側の回答、公式店舗情報から、セブン-イレブン宇都宮元今泉4丁目店が該当店舗として挙げられています。
場所はセブン-イレブン宇都宮元今泉4丁目店
現場とされている店舗は、セブン-イレブン宇都宮元今泉4丁目店です。
セブン-イレブンの公式採用情報には、同店の所在地が栃木県宇都宮市元今泉4丁目と掲載されています。
JR宇都宮駅から徒歩約15分、宇都宮ライトレールの駅東公園前停留場に近い場所にある店舗です。
一部の公式情報や地図サービスでは、住所の末尾が「14番11号」または「14番12号」と異なる表記になっています。
宇都宮市が公開している食品営業許可施設のデータには、元今泉4丁目14番12号の施設について、営業者として「矢内忍」の名前が掲載されています。
店内にはトイレ利用に関する貼り紙があった
FNNプライムオンラインによると、店内には以前から、買い物をしない人のトイレ利用を断る趣旨の貼り紙が掲示されていました。
トイレの使用を店舗独自の条件付きとしていたことが、今回のやり取りの背景にあったとみられます。
一方、セブン-イレブン・ジャパン本部は、店舗のトイレについて「サービスの一環」と説明しています。
買い物をせずにトイレを利用しても、それだけで直ちに問題になるとは考えていないと回答しました。
防犯や衛生管理のため、従業員への声かけや利用時間の制限を設ける店舗はあるものの、商品購入を必須条件とはしていないというのが本部の見解です。
セブン-イレブン宇都宮元今泉4丁目店の口コミ・評判は?
事件後、セブン-イレブン宇都宮元今泉4丁目店の口コミや評判にも注目が集まりました。
ネット上の口コミには、トイレの利用や駐車場、接客態度を巡る厳しい投稿が以前からあったと報じられています。
口コミの内容だけですべての出来事が裏付けられるわけではありませんが、セブン本部も利用客から継続的に指摘が寄せられていたことを明らかにしました。
口コミ評価の分布を確認するため、2026年7月23日にYahoo!マップの店舗公開画面で、本文と星評価の両方を確認できた口コミ20件を筆者が独自に数えました。
Yahoo!マップの店舗全体には34件、平均2.94点と表示されていましたが、独自集計の対象は公開画面で本文まで確認できた20件に限っています。
すべての口コミ投稿者や利用時期を同じ条件で抽出した調査ではなく、公開画面に表示された範囲を対象とした実データ調査です。
新しい投稿や表示順の変更によって、今後件数や平均評価が変わる場合があります。

公開画面で確認できた20件を集計した平均評価は2.88点でした。
星2.5以下は9件で、全体の45%を占めています。
星3.0から星3.5は7件で35%、星4.0以上は4件で20%でした。
今回確認した20件では星4.0と星4.5の投稿が0件だった一方、星5.0は4件ありました。
低い評価が目立つだけでなく、最高評価を付けた利用者も一定数いたことから、利用時期や従業員、店舗の混雑状況などによって印象に差があった可能性もあります。
ただ、公開画面で確認できた20件だけの集計であり、Yahoo!マップに表示された34件すべてを分類した結果ではありません。
店舗全体の評判をこの20件だけで決めるものではなく、事件以前からどのような評価が投稿されていたのかを数字で確認するための参考データです。
トイレ対応に関する厳しい口コミがあった
FNNプライムオンラインは、同店のネット上の口コミとして、トイレ利用後に商品購入を求められたり、警察や裁判の話を持ち出されたりしたと訴える過去の投稿を紹介しています。
店内にトイレや駐車場に関する警告の貼り紙が多かったとする書き込みもあったといいます。
事件後にはGoogleマップの評価が星1点台だとする投稿も広がりましたが、評価の数値は新しい投稿によって変動しています。
今回のYahoo!マップの公開口コミ20件の独自集計でも、星2.5以下の評価が9件ありました。
一方で、星5.0の評価も4件確認されているため、低評価の投稿だけが並んでいたわけではありません。
口コミには、駐車場や警察対応への不満がある一方、店内の広さ、清潔さ、便利さ、店員の接客を評価する内容も確認できました。
近隣住民から怒鳴り声や警察トラブルの証言
FNNの取材に応じた店の利用者は、以前から夫婦の怒鳴り声が聞こえていたと話しています。
近隣で働く人からも、店の周辺にパトカーが止まっているのを何度も見たという証言が出ました。
店舗の近くにはバスケットボールチームの本拠地があり、試合の日には無断駐車を巡るトラブルも起きていたと報じられています。
セブン本部も継続的な指摘があったと回答
セブン-イレブン・ジャパンは、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、当該経営者の利用客への対応について、多くの指摘が継続的に寄せられていたと回答しました。
本部はこれまで、経営者に繰り返し注意や指導を行い、改善に向けた提案もしていたと説明しています。
ネット上の口コミだけでなく、本部にも複数の声が届いていたことが明らかになった形です。
矢内忍・矢内美枝容疑者夫婦のプロフィール
逮捕されたのは、店舗を夫婦で経営していた矢内忍容疑者と矢内美枝容疑者です。
年齢や職業、夫婦関係は報じられていますが、学歴や以前の職歴など、詳しい経歴は明らかになっていません。
| 項目 | 矢内忍容疑者 | 矢内美枝容疑者 |
|---|---|---|
| 年齢 | 48歳 | 49歳 |
| 居住地 | 栃木県宇都宮市 | 栃木県宇都宮市 |
| 職業 | コンビニ経営者 | コンビニ経営者 |
| 関係 | 夫 | 妻 |
| 逮捕容疑 | 強要未遂 | 強要未遂 |
| 認否 | 容疑を否認 | 容疑を否認 |
年齢は2026年7月の逮捕報道時点です。
矢内忍容疑者は48歳のコンビニ経営者
矢内忍容疑者は、逮捕時48歳で、宇都宮市内のコンビニを経営していたと報じられています。
宇都宮市が公開している営業許可施設のデータにも、元今泉4丁目の施設の営業者として同姓同名の記載があります。
出身地、出身高校や大学、コンビニ経営以前の勤務先などは、主要報道では明らかになっていません。
矢内美枝容疑者は49歳で夫と店舗を経営
矢内美枝容疑者は、逮捕時49歳で、矢内忍容疑者の妻と報じられています。
夫婦で店舗を経営していたことは伝えられていますが、矢内美枝容疑者の旧姓、出身地、学歴、前職などは公表されていません。
子供や親族など、夫婦以外の家族に関する詳しい情報も、主要報道では出ていません。
なぜ強要未遂容疑で逮捕された?
今回の逮捕容疑は、脅迫罪ではなく強要未遂です。
警察は、損害賠償や逮捕などの言葉を使い、客に義務のない個人情報の記入を求めた行為が、強要罪に当たる疑いがあると判断したとみられます。
強要罪は義務のない行為をさせた場合に成立する
e-Gov法令検索に掲載されている刑法223条では、生命、身体、自由、名誉、財産に害を加えると告げて脅迫したり、暴行を用いたりして、義務のないことを行わせる行為を強要罪として定めています。
現在の法定刑は3年以下の拘禁刑で、未遂も処罰の対象です。
今回、被害者の男女には、店舗経営者に氏名、住所、電話番号を紙へ書いて渡す一般的な義務はありません。
警察は、損害賠償や逮捕を示唆する発言と個人情報の要求を一連の行為として捜査しています。
個人情報を書かなかったため未遂容疑
被害者の男女は親族に相談し、紙に個人情報を書くことを拒否しました。
要求された行為が実際には行われなかったため、容疑は強要ではなく強要未遂となっています。
ただし、逮捕は有罪判決ではありません。
今後の捜査や検察の判断で、事件の処分が決まります。
トイレ利用だけで建造物侵入になる?
矢内容疑者夫婦は、被害者に対して、無断でトイレを使用したことが建造物侵入に当たるという趣旨の発言をしたとされています。
一方、セブン-イレブン本部は、店舗トイレをサービスの一環と位置づけ、商品を購入せずに利用したことだけで直ちに問題になるとは考えていないと回答しています。
店舗によっては、トイレ使用前の声かけや利用時間の制限が設けられています。
今回の男女が店内の設備を壊したり、禁止された目的で使用したりしたとする報道は出ていません。
矢内忍・矢内美枝容疑者は容疑を否認
矢内容疑者夫婦は、被害者とのやり取りや発言そのものは認めているものの、脅迫や強要の意図を否定しています。
警察は、当日の詳しい状況や双方の説明、店内の記録などを調べているとみられます。
「連絡先を交換しようとしただけ」と説明
日テレNEWSによると、矢内容疑者夫婦は警察の調べに対し、相手と連絡先を交換しようとしただけで、脅迫はしていないという趣旨の説明をしています。
テレビ朝日系の報道では、やり取りはあったものの、脅迫や強要ではないと供述していると伝えられました。
被害者側は、損害賠償や逮捕などの言葉を使われたうえで、個人情報を書くよう要求されたと説明しています。
双方の説明には違いがあり、発言の内容や状況が今後の捜査の焦点になります。
起訴・不起訴は検察官が判断する
法務省の刑事手続に関する説明では、警察から送られた事件について検察官が捜査し、起訴するか不起訴にするかを決定するとされています。
2026年7月23日時点では、矢内容疑者夫婦の起訴・不起訴を伝える続報は出ていません。
セブン-イレブン本部も、捜査の進展を確認したうえで、経営者への対応を決めるとしています。
コンビニトイレ事件で分かっていること
宇都宮市のコンビニトイレ事件では、トイレを利用した男女に個人情報を書かせようとしたとして、経営者夫婦が強要未遂容疑で逮捕されました。
事件の主なポイントは次のとおりです。
- 事件は2026年7月13日未明に宇都宮市元今泉で発生した
- トイレを利用した男女は、店員に求められて駄菓子を購入した
- 経営者夫婦は「損害賠償を請求する」「コンビニ馬鹿にすんなよ」などと発言した疑いがある
- 氏名、住所、電話番号を紙に書くよう求めたとされている
- 男女は親族に相談し、個人情報を書かずに店を出た
- その後、警察に被害届を提出した
- 矢内忍容疑者と矢内美枝容疑者は7月19日に逮捕された
- 夫婦は脅迫や強要の意図を否定している
- 現場として挙げられているのはセブン-イレブン宇都宮元今泉4丁目店
- セブン本部は過去にも利用客から継続的な指摘があったと説明している
- 本部はトイレをサービスの一環とし、商品購入は必須ではないとの見解を示した
- 事件発生から逮捕までは6日、本部の回答が報じられるまでは9日だった
- Yahoo!マップの公開口コミ20件を独自集計した平均は2.88点だった
- 独自集計では星2.5以下が9件、星3.0から3.5が7件、星4.0以上が4件だった
今後は、店内で交わされた言葉や当時の状況をもとに捜査が進み、検察官が起訴・不起訴を判断することになります。
逮捕された夫婦は脅迫や強要の意図を否定しているため、被害者側と夫婦側の説明、店内の記録、関係者の供述などが今後の判断材料になるとみられます。

