北海道京極町の農業法人はどこ?株式会社MTアグリとM&Tアグリシステムの関係・渡邊基樹と渡邊拓也を調査
北海道京極町の農業法人はどこ?株式会社MTアグリとM&Tアグリシステムの関係・渡邊基樹と渡邊拓也を調査

2026年8月21日、北海道京極町の農業法人で働いていた特定技能のミャンマー人女性4人が、暴力やセクハラなどを受けたと訴えて避難していた問題をHBC北海道放送が詳しく報じました。

ニュースを見て、

「北海道京極町の農業法人はどこ?」
「株式会社MTアグリなの?」
「M&Tアグリシステムとの関係は?」
「渡邊基樹さん、渡邊拓也さんとは何者?」

と気になった人も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、HBCは今回の農業法人を「M社」と匿名で報じており、記事本文で「株式会社MTアグリ」と実名を出しているわけではありません。

一方、公開されている法人情報や2022年の行政処分資料を確認すると、株式会社MTアグリと有限会社M&Tアグリシステムは、いずれも北海道虻田郡京極町字三崎56番地を所在地としていることが確認できます。さらに株式会社MTアグリは、農林水産省の「農業特定技能協議会」加入者一覧にも掲載されています。

ただし、公開情報だけで今回HBCが報道した「M社」と株式会社MTアグリが同一法人だと断定することは避けるべきです。

この記事では、確認できた事実と今回報じられている疑惑を分けて整理します。

北海道京極町の農業法人はどこ?HBCは「M社」と匿名で報道

今回問題になっているのは、北海道虻田郡京極町にある農業法人です。

HBCは2026年8月21日、京極町の農業現場から逃げ出したミャンマー人労働者らが、日常的な怒鳴り声や暴力、女性へのセクハラ、「ミャンマーに帰す」といった威圧的な言動があったと訴えていると報道しました。

同社についてHBCは実名を出さず、記事内では一貫して「M社」と表記しています。

そのため、「北海道京極町の農業法人はどこ?」という疑問に対し、現時点で「HBCが株式会社MTアグリと報道した」と書くのは正確ではありません。

ただ、公開情報を調べると、京極町には株式会社MTアグリという農業関連法人が存在します。

さらに、過去に技能実習計画の認定を取り消された有限会社M&Tアグリシステムとの間に、所在地や設立時期など複数の一致点があります。

このことから、株式会社MTアグリの名前が検索されていると考えられます。

株式会社MTアグリはどんな会社?場所は北海道京極町字三崎56番地

株式会社MTアグリの法人情報を確認すると、本店所在地は、

北海道虻田郡京極町字三崎56番地

となっています。

法人番号は「7430001086666」で、法人番号の指定日は2022年5月20日です。経済産業省のgBizINFOでも同じ所在地が確認できます。

また、農林水産省が公表している「農業特定技能協議会」加入者一覧には、株式会社MTアグリが北海道の耕種農業における特定技能所属機関として掲載されており、加入日は2024年4月8日となっています。

つまり、株式会社MTアグリが特定技能外国人を受け入れる農業分野に関係する法人であること自体は、公的資料から確認できます。

代表取締役については、2026年7月更新のdoda企業情報で多田雅典氏と掲載されています。

ただし、政府のgBizINFOでは代表者欄が空欄となっているため、代表者名については民間データベースの情報として扱うのが適切でしょう。

株式会社MTアグリとM&Tアグリシステムの関係は?

注目されているのが、株式会社MTアグリと有限会社M&Tアグリシステムの関係です。

有限会社M&Tアグリシステムについては、厚生労働省などが2022年に公表した行政処分資料に、所在地が、

北海道虻田郡京極町字三崎56番地

と明記されています。

これは現在の株式会社MTアグリと同じ住所です。

さらにHBCは、今回の「M社」を実質的に運営しているとされる親子が別法人で技能実習生を受け入れていたものの、2022年3月25日に技能実習計画の認定を取り消され、その後、新たなM社が設立されたと報じています。

HBCは「認定取り消しから47日後に新たに設立」と報じています。

一方、株式会社MTアグリについて法人番号公表データから確認できる法人番号指定日は2022年5月20日です。

ここで注意したいのは、会社の「設立日」と国税庁による「法人番号指定日」が必ずしも同じ日とは限らないことです。

そのため、「2022年3月25日の認定取り消しから47日後」というHBC報道と「2022年5月20日の法人番号指定」を単純に同じ基準の日付として比較することはできません。

ただ、旧法人と株式会社MTアグリが同じ京極町字三崎56番地に所在していることは確認できています。

有限会社M&Tアグリシステムはなぜ技能実習計画を取り消された?

有限会社M&Tアグリシステムに対する2022年の行政処分は、今回の疑惑とは違い、国が正式に公表した事実です。

厚生労働省の資料によると、2022年3月25日付で同社が実施していた技能実習計画11件の認定が取り消されました

処分理由は、

「技能実習生の人権を著しく侵害する行為を行った」

ためと明記されています。

所在地は「北海道虻田郡京極町字三崎56番地」、代表取締役として渡邊基樹氏、渡邊拓也氏の2人が公表されています。

したがって、「有限会社M&Tアグリシステムが2022年に人権侵害を理由として技能実習計画の認定を取り消された」という点は、ネット上の噂ではなく公的資料で確認できる情報です。

渡邊基樹・渡邊拓也は何者?

「渡邊基樹・渡邊拓也は何者?」と検索する人も増えそうです。

現時点で確実に確認できるのは、2人が2022年当時、有限会社M&Tアグリシステムの代表取締役として国の行政処分資料に記載されていたという点です。

また、京極町が公開した2023年町議選の立候補者資料には、渡邊基樹氏が当時42歳、職業「農業」、無所属の新人候補として立候補した記録があります。

ただし、2025年12月更新の京極町公式サイトに掲載されている現職町議会議員の構成を見ると、渡邊基樹氏と渡邊拓也氏の名前は掲載されていません。

HBCは今回、「M社」を実質的に運営する60代の父親について「町議会議員」と報じていますが、実名は明らかにしていません。

したがって、今回の報道に登場する「町議の父親」を渡邊基樹氏や渡邊拓也氏、あるいは特定の現職議員と結び付けて断定することはできません。

また、HBCが匿名で報じた「父親・長男・次男」と、2022年の行政処分資料に実名が掲載された渡邊基樹氏・渡邊拓也氏との個別の対応関係についても、現時点では公表資料だけから断定しない方がよいでしょう。

今回は「技能実習生」ではなく特定技能のミャンマー人女性

今回のニュースで特に注意したいのが、外国人女性の在留資格です。

「技能実習生 ミャンマー人女性」と検索している人もいるかもしれませんが、2026年8月に保護された女性4人について、HBCは特定技能のミャンマー人女性と報じています。

4人は19歳から33歳で、京極町の農業法人で働いていました。

1人が7月17日に現場を離れ、残る3人も7月29日に脱出。その後、札幌市内の教会で保護されたと報じられています。

つまり、整理すると、2022年に有限会社M&Tアグリシステムが行政処分を受けた問題は技能実習生、2026年に新たに報じられた問題は主に特定技能外国人です。

制度が異なるため、混同しないよう注意が必要です。

ミャンマー人女性が訴えたセクハラや暴力とは?

HBCの取材に対し、保護されたミャンマー人女性らは、職場で暴力やセクハラなどを受けていたと訴えています。

報道では、怒鳴られる、殴打される、胸や尻を触られる、「ミャンマーに帰す」といった趣旨の言葉で威圧されるなどの証言が紹介されています。

さらに別のミャンマー人男性は、顔をたたかれたり、膝の裏や太ももを蹴られたりしたなどと証言。

HBCは男性への威圧的な言動を記録した動画や音声データについても報じています。

ただし、これらは現時点では労働者側の証言やHBCの取材によって明らかになった内容です。

HBC自身も、ミャンマー人労働者側の主張がすべて正しいとは限らず、双方の言い分に食い違いや誤解がある可能性にも触れています。

長男・次男とされる人物は、自分たちは暴力を振るっていないと話しており、父親とされる人物は取材に応じていません。

警察や入管などによる最終的な事実認定が出た段階ではありません。

給与の不当天引きや在留カード・パスポートの問題も

暴力やセクハラだけでなく、給与をめぐる問題も報じられています。

ミャンマー人男性はHBCに対し、作業道具を壊したとして弁償を求められ、6月には4万円などを給与から差し引かれたと証言しました。

HBCは、仕事中の過失による道具の破損を理由として雇用主が一方的に全額を給与から差し引く行為について、労働基準法上の問題になり得ると伝えています。

また、在留カードやパスポートを取り上げることを示唆する発言もあったと報道されています。

HBCの取材に答えた専門家は、在留カードやパスポートを取り上げて移動を制約するような行為は、特定技能外国人に強い心理的支配を与える問題だと指摘しています。

さらに、女性らが生活していた寮についても、割れた窓ガラスなどが報じられ、住環境の悪さが問題視されています。

札幌出入国在留管理局が8月19日に立ち入り検査

今回の問題は報道だけでは終わっていません。

HBCによると、2026年8月19日午前11時、札幌出入国在留管理局がM社に抜き打ちで立ち入り検査を実施しました。

検査は4~5時間に及び、長男とされる人物や特定技能のミャンマー人労働者から事情を聴いたとされています。

ミャンマー人女性4人は札幌地域労組にも加入。

同労組はM社に団体交渉を申し入れ、外国籍労働者への暴行・虐待行為の停止、セクハラなどへの謝罪と補償、未払い賃金の支払いなどを求めています。

今後、札幌出入国在留管理局が調査の結果として何らかの行政処分を行うのかが大きな注目点になりそうです。

「別会社設立で再犯」と断定してよい?

検索キーワードとしては「別会社設立で再犯 株式会社MTアグリ」といった言葉も出てくる可能性があります。

しかし、現段階で「再犯」と断定するのは適切ではありません。

2022年については、有限会社M&Tアグリシステムが「技能実習生の人権を著しく侵害する行為」を理由として行政処分を受けたことが正式に確認されています。

一方、2026年の問題は現在、特定技能外国人らから暴力やセクハラなどの訴えが出ており、入管が立ち入り検査を行った段階です。

刑事事件として有罪が確定したわけでも、入管による最終的な行政判断が公表されたわけでもありません。

そのため現時点では、

「過去に人権侵害で行政処分を受けた法人と関連する農場で、再び同様の人権侵害疑惑が浮上したとHBCが報じている」

という表現が最も実態に近いでしょう。

京極町の農業法人問題を時系列で整理

時期確認・報道された内容
2022年3月25日有限会社M&Tアグリシステムの技能実習計画11件を認定取り消し。理由は「技能実習生の人権を著しく侵害する行為」
2022年5月20日株式会社MTアグリの法人番号が指定。所在地は京極町字三崎56番地
2024年4月8日株式会社MTアグリが農業特定技能協議会に加入
2026年7月17日ミャンマー人女性1人が農業法人から脱出したとHBCが報道
2026年7月29日残る女性3人も脱出し、札幌の教会で保護
2026年8月19日札幌出入国在留管理局がHBCのいう「M社」に立ち入り検査
2026年8月21日HBCが暴力・セクハラ・給与問題などを大きく報道

まとめ

北海道京極町でミャンマー人女性らへの暴力やセクハラが報じられた農業法人について、HBCは現在も「M社」と匿名で報じています。

一方、公開情報からは株式会社MTアグリが北海道虻田郡京極町字三崎56番地に所在し、農業分野の特定技能所属機関として公的な協議会に加入していることが確認できます。

そして同じ「京極町字三崎56番地」には、2022年3月25日に技能実習生への人権侵害を理由として技能実習計画11件の認定を取り消された有限会社M&Tアグリシステムがありました。

同社の代表取締役として国が公表したのが渡邊基樹氏と渡邊拓也氏です。

ただし、今回HBCが匿名で報じているM社や「父親・長男・次男」と、株式会社MTアグリや渡邊基樹氏・渡邊拓也氏との関係については、公表資料だけで個々の人物まで断定できる状況ではありません。

2026年8月19日には札幌出入国在留管理局が立ち入り検査に入っており、今後の調査結果や行政処分の有無、会社側からの正式な説明などが重要になってきます。