中井卓大はなぜJリーグへ?FC今治への完全移籍理由とレアル育ち“ピピ”の現在
中井卓大はなぜJリーグへ?FC今治への完全移籍理由とレアル育ち“ピピ”の現在

レアル・マドリードの下部組織で育ち、「ピピ」の愛称で注目を集めてきた中井卓大選手。日本人選手として世界的な名門クラブの育成組織に所属したことから、将来の日本代表候補として期待されてきました。

その中井卓大選手が、2026年7月22日にJ2のFC今治へ完全移籍することが正式に発表されました。長年スペインでプレーしてきただけに、「なぜJリーグなのか」「なぜFC今治を選んだのか」「欧州で通用しなかったのか」と驚いた人も多いはずです。

この記事では、中井卓大選手がJリーグへ移籍した背景や、FC今治を選んだ理由として考えられる要因を紹介します。レアル・マドリード退団後の経歴、右膝の手術、現在のコンディション、今後期待される役割についても一つずつ詳しく見ていきます。

中井卓大はなぜJリーグへ?FC今治への移籍が正式決定

中井卓大選手のFC今治移籍は噂ではなく、クラブから正式に発表された完全移籍です。

まず押さえておきたいポイントは、次の3つです。

  • レアル・マドリードから直接移籍したわけではない
  • 直近ではスペインのCDレガネスBでプレーしていた
  • FC今治を選んだ詳しい理由は公式には明かされていない

結論:出場機会とキャリア再構築が大きな理由とみられる

中井卓大選手がJリーグへ移籍した最大の理由として考えられるのは、トップチームで継続的に試合へ出場し、プロ選手としてのキャリアを立て直すためです。

中井卓大選手はレアル・マドリードの下部組織からカスティージャまで昇格しましたが、スペインのトップリーグで出場機会を得るには至りませんでした。その後も複数クラブへの期限付き移籍を経験し、直近ではスペイン5部相当のCDレガネスBに所属していました。

さらに、2025年12月には右膝の半月板手術を受けています。試合に復帰できたのは2026年4月であり、移籍前の数か月はコンディションを取り戻している途中でもありました。

欧州の下部リーグやリザーブチームに残るよりも、J2のトップチームで実戦経験を重ねるほうが、22歳という年齢を考えても成長につながる可能性があります。

クラブや本人が詳しい移籍理由を説明したわけではありませんが、出場機会、負傷からの再出発、今後のキャリアを総合的に考えた決断だったと受け取れます。

FC今治へは完全移籍!背番号は80

FC今治は2026年7月22日、中井卓大選手がCDレガネスから完全移籍で加入すると発表しました。

背番号は「80」です。中井卓大選手にとって、FC今治が初めて所属するJリーグクラブとなります。

本人は加入コメントの中で、自身を愛称の「ピピ」と名乗り、J1昇格に向けて全力を尽くす意欲を示しています。

ここで重要なのは、期限付き移籍ではなく完全移籍であることです。欧州クラブから一時的に日本へ戻るのではなく、FC今治の選手として新しいキャリアを始める決断をしたことになります。

レアル・マドリードから直接移籍したわけではない

中井卓大選手については、今も「レアル・マドリードの中井卓大」という印象を持っている人が少なくありません。

しかし、今回の移籍はレアル・マドリードからFC今治への移籍ではありません。

中井卓大選手はレアル・マドリードとの契約終了後、2025年8月にCDレガネスへ加入しました。主な活動場所はレガネスのBチームであり、そこからFC今治へ完全移籍しています。

経歴の流れは、次のようになります。

  1. レアル・マドリードの下部組織で成長
  2. レアル・マドリード・カスティージャへ昇格
  3. スペイン国内の複数クラブへ期限付き移籍
  4. レアル・マドリードを退団
  5. CDレガネスBへ加入
  6. FC今治へ完全移籍

「レアルからJ2へ一気に移った」というより、スペインで複数のクラブを経験した末に、日本で新たな一歩を踏み出した形です。ここは誤解されやすいところですね。

中井卓大のプロフィール

項目内容補足
名前中井卓大なかい・たくひろ
愛称ピピ本人も加入コメントで使用
生年月日2003年10月24日2026年7月時点で22歳
出身地滋賀県日本出身
身長・体重182cm・73kgFC今治公式発表
ポジションMFミッドフィルダー
所属FC今治2026年7月加入
背番号80FC今治で着用
移籍形態完全移籍CDレガネスから加入
Jリーグ経験初挑戦初めての国内クラブ
当面の目標J1昇格加入コメントで意欲を表明

プロフィールはFC今治の公式発表をもとにしています。

中井卓大がFC今治を選んだ5つの移籍理由

FC今治から発表された加入コメントでは、移籍を決断した詳しい経緯までは語られていません。

ただし、これまでのキャリアや加入前の動きを見ると、次の要因が大きかったとみられます。

  • トップチームで出場機会を得たい
  • スペイン人監督のもとでプレーできる
  • 加入前にキャンプで練習参加していた
  • FC今治がJ1昇格を目指している
  • 日本でキャリアを再スタートできる

理由1:トップチームで試合経験を積むため

中井卓大選手にとって、今後のキャリアで特に必要なのはトップチームでの試合経験です。

レアル・マドリード・カスティージャでは公式戦デビューを果たしたものの、主力として定着するまでには至りませんでした。

その後は、ラージョ・マハダオンダ、SDアモレビエタ、ラージョ・カンタブリア、CDレガネスBなどを渡り歩いています。ラージョ・マハダオンダではスペイン3部相当のリーグで19試合に出場しましたが、所属先が毎年のように変わる状況が続いていました。

才能のある若手でも、公式戦に継続して出なければ試合勘や判断力を高めるのは簡単ではありません。

もちろん、FC今治へ加入しただけでレギュラーが保証されるわけではありません。それでも、リザーブチームではなくJ2クラブのトップチームで競争できることは、キャリアを前へ進める大きなチャンスです。

ここで、所属先の変化がどれほど短い間隔で続いていたのかを数字で見てみましょう。

当ブログでは、2022年9月25日のレアル・マドリード・カスティージャ公式戦デビューを起点とし、その後の加入日や移籍発表日を各クラブの公式情報から独自に集計しました。クラブとの契約開始日が別に設定されているケースもありますが、比較条件をそろえるため、原則として公式発表日を節目の日付として使用しています。

カスティージャでの公式戦デビューからFC今治加入までは1,396日でした。その間に所属環境が5回変わっており、前の節目から次の節目までの平均間隔は279.2日です。

最も短かったのは、ラージョ・カンタブリア加入からCDレガネスB加入までの197日でした。約6か月半で再び所属環境が変わったことになります。

一方で、SDアモレビエタ加入までは337日、FC今治加入までは335日でした。ほぼ1年単位で移籍を繰り返しながらも、安定した定位置をつかむまでには至らなかったことが分かります。

中井卓大はカスティージャデビューからFC今治移籍まで1,396日で5回所属環境が変化し、節目の間隔は平均279.2日だった。
当ブログ調べ(2026年7月22日時点)。各クラブの公式発表・公式試合記録をもとに独自集計。日付は原則として公式発表日を使用。

この数字だけで、移籍が多かったことを失敗と評価することはできません。若手選手が出場機会を求めて期限付き移籍を繰り返すことは、欧州サッカーでは珍しくないからです。

ただ、中井卓大選手の場合は、2022年9月から2026年7月までの約3年10か月で5回も所属環境が変わっています。

新しい監督の戦術を覚え、チームメートとの関係を作り、生活環境にも適応する作業を、平均9か月ほどの間隔で繰り返していたことになります。

そう考えると、FC今治で腰を据えてトップチームの競争に加わることは、単に日本へ帰国する以上の意味を持っています。

理由2:スペイン人監督の存在が大きかった可能性

FC今治は2026-27シーズンから、スペイン人のアベル・モウレロ・ロペス監督が指揮を執っています。

ロペス監督はスペイン国内のクラブや韓国、中国、日本などで指導経験を積み、UEFA Proライセンスも取得しています。FC今治では、積極的で競争力があり、明確なスタイルを持つチームを作る方針を示しました。

中井卓大選手は少年時代からスペインで生活しており、スペイン語やスペイン式の戦術、トレーニング環境に慣れています。

日本のクラブへ移籍しても、スペイン人監督のもとであれば、戦術的な指示やプレースタイルを理解しやすい利点があります。

ただし、ロペス監督が中井卓大選手の獲得を直接希望したという公式発表はありません。監督との相性は有力な要因の一つですが、現時点では公開情報から読み取れる背景です。

アベル監督の経歴が、中井卓大選手にとってどのような環境を意味するのかを数字でも確認してみました。

当ブログでは、FC今治の公式プロフィールに掲載されたアベル監督の指導歴を、クラブや代表で務めた役職ごとに1ポストとして独自集計しています。同じ国で複数のクラブを経験した場合は、それぞれを別の指導ポストとして数えました。期間の長さや役職の重要度を点数化したものではなく、国別の経験数を比較するための集計です。

公開されている11ポストのうち、スペインでの指導歴は6ポストで54.5%を占めていました。

一方、韓国は2ポスト、日本と中国はそれぞれ1ポストです。日本・韓国・中国を合わせたアジアでの指導歴は4ポストとなり、全体の36.4%でした。

ギリシャでの指導歴も1ポストあり、合計すると5か国で11ポストの指導経験を持っています。

FC今治のアベル監督は5か国11ポストの指導歴があり、スペイン6、アジア4。中井卓大がJリーグへ適応する環境を示すデータ。
当ブログ調べ(2026年7月22日時点)。各クラブの公式発表・公式試合記録をもとに独自集計。

この集計から、アベル監督はスペイン式のサッカーを基盤にしながら、東アジアのクラブや選手を指導した経験も持っていることが分かります。

日本人選手でありながら、育成年代の大部分をスペインで過ごした中井卓大選手にとっては、両方の環境を理解する監督の存在が適応を助ける可能性があります。

もちろん、このデータはアベル監督の存在が移籍理由だったと証明するものではありません。

それでも、日本のトップチームへ初めて加入する中井卓大選手にとって、スペイン語やスペイン式の戦術理解を共有しやすい監督がいることは、少なくとも不安を減らす材料にはなりそうです。

理由3:北海道キャンプで実力を確認できた

中井卓大選手は正式加入が発表される前から、FC今治の北海道・室蘭キャンプに参加していました。

FC今治のキャンプは2026年7月11日から26日にかけて実施され、名古屋グランパス、東京ヴェルディ、ヴィッセル神戸などとのトレーニングマッチも予定されていました。

中井卓大選手が練習へ参加していることも報じられ、Jリーグ移籍の可能性が一気に高まりました。

キャンプに参加すれば、クラブ側は次の点を実際に確認できます。

  • 現在のコンディション
  • 右膝の状態
  • チーム戦術への適応
  • 日本人選手との連係
  • コミュニケーション能力
  • 練習への姿勢

中井卓大選手にとっても、クラブの雰囲気や監督の指導方法、チームメートとの相性を確かめる機会になったはずです。

特に膝の手術から復帰したばかりだったことを考えると、正式契約前に双方が状態を確認できた意味は大きかったと言えます。

では、キャンプが始まってから正式加入が発表されるまで、どれほどの確認期間があったのでしょうか。

当ブログでは、FC今治が公表した室蘭キャンプの日程を、2026年7月11日から加入発表日の7月22日まで1日単位で独自集計しました。公開練習、非公開練習、対外試合、移動日など、クラブが公式に案内した予定を区分しています。

この集計は、中井卓大選手が記載された全日程に参加したことを示すものではありません。正式加入前にクラブ側がどのような日程を組んでいたのかを可視化したデータです。

キャンプ開始日の7月11日から、完全移籍が発表された7月22日までは11日間ありました。

加入発表前の公式日程には、公開練習が3日、公開と非公開を組み合わせた日が1日、対外試合が2試合、非公開日が4日含まれています。

対外試合は、7月14日に名古屋グランパス戦、7月17日に東京ヴェルディ戦が設定されていました。加入発表日の7月22日には、ヴィッセル神戸とのトレーニングマッチも予定されていました。

FC今治の室蘭キャンプ開始から中井卓大の完全移籍発表までは11日間で、発表前に公開練習3日と対外試合2試合が組まれていた。
当ブログ調べ(2026年7月22日時点)。各クラブの公式発表・公式試合記録をもとに独自集計。日付は原則として公式発表日を使用。

11日間という期間だけを見ると、非常に長いテスト期間ではありません。

ただ、公開練習だけでなく、非公開練習やJ1クラブとの対外試合も含まれていたため、クラブ側が確認できる内容は少なくなかったはずです。

通常の練習では技術や戦術理解を確認でき、対外試合では実戦強度の中での判断や運動量、守備対応を見ることができます。

さらに、中井卓大選手は右膝の手術から復帰して約3か月という時期でした。練習を重ねた際の膝の反応や、連日のメニューに対応できるかどうかも、獲得を判断するうえで重要だったと考えられます。

映像や過去の評価だけではなく、チームの中に入り、実際に状態を見てもらったうえで加入に至ったとすれば、双方にとって納得感のある移籍だったと言えそうです。

理由4:J1昇格を目指すプロジェクトに魅力を感じた

中井卓大選手は加入コメントで、FC今治のJ1昇格に貢献したいという思いを明確に示しています。

単に日本へ帰国できるクラブを探していたのではなく、上のカテゴリーを目指すチームの一員として戦うことを選んだのでしょう。

FC今治で結果を残し、クラブをJ1へ導くことができれば、中井卓大選手自身の評価も大きく変わります。

レアル・マドリードの下部組織出身という肩書きだけでなく、「Jリーグで何を成し遂げたか」が問われる新しい挑戦です。ここはかなり気になるポイントですね。

理由5:スペイン生活に一区切りをつける時期だった

中井卓大選手はFC今治への移籍発表直前、自身のSNSでスペインへの感謝を伝え、別れではなく「また会う日まで」という趣旨のメッセージを投稿していました。

2014年にレアル・マドリードの育成組織へ加入してから、約12年間にわたってスペインでプレーしてきました。

スペインでプロとして成功することを目指してきた一方、近年は所属先が毎シーズンのように変わり、膝の手術も経験しています。

22歳という節目で環境を変え、日本で継続的な出場を目指すことは、キャリアを立て直す一つの選択肢です。

SNSの投稿を見る限り、スペインへの思いを失ったわけではありません。FC今治で結果を残した先に、再び海外へ挑戦する道が開ける可能性も残されています。

中井卓大はレアルで通用しなかった?これまでの経歴

中井卓大選手のJリーグ移籍を受け、「レアル・マドリードで通用しなかったのか」「欧州を諦めたのか」という声も出ています。

しかし、育成年代で高く評価されたことと、世界最高峰のトップチームへ昇格することは別の話です。

  • レアルの下部組織では着実にカテゴリーを上げた
  • カスティージャの公式戦にも出場した
  • 期限付き移籍後は所属先が安定しなかった
  • 負傷によって約4か月実戦から離れた
  • Jリーグ移籍は現役を続けるための前向きな選択といえる

レアル・マドリードの下部組織で育った“ピピ”

中井卓大選手は滋賀県のアズーフットボールクラブでプレーした後、2014年にレアル・マドリードの下部組織へ加入しました。

育成年代では順調にカテゴリーを上げ、トップチームの練習に参加したことでも大きな話題になりました。2022年9月には、レアル・マドリード・カスティージャの公式戦でデビューしています。

「ピピ」は中井卓大選手の愛称であり、FC今治への加入コメントでも本人が使用しています。

日本ではレアル・マドリードのトップチームでプレーした選手のような印象を持たれることもありますが、実際の主戦場は育成組織とBチームにあたるカスティージャでした。

それでも、世界中から有望選手が集まる環境で長期間プレーし、カスティージャまで昇格した実績は簡単に達成できるものではありません。

期限付き移籍を繰り返す苦しい時期もあった

中井卓大選手はトップチームでの出場機会を求め、2023年以降は複数のクラブへ期限付き移籍しました。

主な所属歴は次のとおりです。

時期所属クラブ主な状況
2014年~レアル・マドリード育成組織各年代を経験
2022年レアル・マドリード・カスティージャ公式戦デビュー
2023-24年ラージョ・マハダオンダスペイン3部相当で19試合
2024年SDアモレビエタ期限付き移籍
2025年ラージョ・カンタブリア期限付き移籍
2025-26年CDレガネスB完全移籍で加入
2026年7月~FC今治Jリーグ初挑戦

経歴は各クラブの公式発表をもとにしています。

レアル・マドリードを離れてからもスペインでプレーを続けましたが、トップカテゴリーで定位置を確保するまでには至りませんでした。

本人もスペインメディアのインタビューで、レアル・マドリードの外へ出たことで、守備や競争の厳しさなど多くを学んだと振り返っています。

順風満帆なキャリアではありませんが、複数の環境を経験したことは、FC今治でプレーするうえでも財産になるはずです。

右膝半月板の手術も移籍判断に影響した?

中井卓大選手は2025年12月に右膝の半月板手術を受け、しばらく公式戦から離れていました。

本人は2026年4月、約4か月ぶりに試合へ復帰したことをSNSで報告しています。

半月板の手術がFC今治移籍の直接的な理由だったとは発表されていません。

ただ、負傷から復帰した直後に新しいシーズンを迎えるうえで、出場機会を得られる環境や、コンディションを理解したうえで獲得してくれるクラブは重要です。

FC今治のキャンプへ参加し、実際の動きを確認してもらったうえで契約に至った流れは、中井卓大選手にとって安心材料だったのではないでしょうか。

Jリーグ移籍は「都落ち」ではなく再出発

レアル・マドリードの下部組織にいた選手がJ2へ移籍すると、キャリアダウンのように見える人もいるかもしれません。

しかし、スペイン5部相当のBチームに残ることと、J2のトップチームで昇格争いに加わることは単純に比較できません。

中井卓大選手に今必要なのは、所属クラブの知名度よりも、プロの公式戦で継続してプレーすることです。

FC今治で出場時間を増やし、ゴールやアシスト、守備での貢献を積み重ねれば、J1クラブや海外クラブから再び注目されることもあります。

「欧州で失敗したから日本へ戻った」と決めつけるより、プロとして結果を出せる場所へ移ったと捉えるほうが、今回の決断に近いでしょう。

所属クラブのリーグ階層と、トップチームまたはリザーブチームのどちらに所属していたのかを分けて見ると、今回の移籍の意味がさらに分かりやすくなります。

当ブログでは、2022-23シーズンから2026-27シーズンまでの所属先を、各国の国内リーグ上の階層と、トップチーム・リザーブチームの区分に分けて独自集計しました。

リーグ階層は各国のピラミッド上で何部に位置するかを示したものであり、スペイン3部と日本3部が同じ実力であることを意味するものではありません。また、クラブやリーグ全体のレベルを直接比較するためのデータでもありません。

中井卓大選手は、2022-23シーズンにスペイン3部相当のレアル・マドリード・カスティージャでプレーしました。カスティージャはリザーブチームです。

2023-24シーズンはスペイン3部相当のラージョ・マハダオンダ、2024-25シーズン前半は同じく3部相当のSDアモレビエタに所属しました。この2クラブではトップチームの一員でした。

その後、2024-25シーズン後半はスペイン4部相当のラージョ・カンタブリア、2025-26シーズンは5部相当のCDレガネスBに所属しています。いずれもリザーブチームです。

そして2026-27シーズンは、日本2部にあたるJ2のFC今治へ完全移籍しました。

中井卓大はスペイン5部相当のCDレガネスBから、日本2部のFC今治トップチームへ完全移籍し、出場機会を得やすい環境へ移った。
当ブログ調べ(2026年7月22日時点)。各クラブの公式発表・公式試合記録をもとに独自集計。

グラフを見ると、中井卓大選手はスペイン3部相当のトップチームでプレーした時期がある一方、その後は4部、5部相当のリザーブチームへと所属カテゴリーを下げています。

FC今治への移籍は、数字上ではスペイン5部相当から日本2部への移動です。

さらに重要なのは、リザーブチームからトップチームへ所属区分が変わった点です。

リザーブチームは若手育成やトップチームへの選手供給を目的とする側面が強く、所属選手の立場や目標もトップチームとは異なります。

FC今治では、育成組織の一員として上のチームを目指すのではなく、クラブのトップチーム選手としてJ1昇格という結果を求められます。

もちろん、スペインと日本のリーグレベルは単純に比較できません。

ただ、試合に出場してプロとしての実績を積むという点では、スペイン5部相当のリザーブチームに残るより、J2トップチームで競争するほうが、中井卓大選手の現在の課題に合っていると考えられます。

中井卓大はFC今治で活躍できる?現在と今後の注目点

FC今治への加入はゴールではなく、プロ選手として結果を求められる新たなスタートです。

今後は、次の点が注目されます。

  • Jリーグの強度に対応できるか
  • 右膝の状態を維持できるか
  • 中盤で定位置を獲得できるか
  • 得点やアシストにつなげられるか
  • FC今治のJ1昇格に貢献できるか

技術力とパスセンスをJ2で発揮できるか

中井卓大選手は、ボールコントロールやパス、周囲との連係を得意とするミッドフィルダーです。

CDレガネス加入時にも、攻撃面での技術や味方とのコンビネーション能力を持つ選手として紹介されていました。

身長は182cmあり、育成年代から注目された技術に加えて、体格面でも以前より成長しています。

一方、J2では球際の強さ、守備への切り替え、運動量、試合展開への素早い対応も求められます。

スペインで身につけた技術を、日本の試合スピードやプレースタイルの中でどのように発揮するのかが見どころです。

加入してもレギュラーは保証されていない

FC今治が中井卓大選手を獲得したからといって、すぐに先発へ定着できるとは限りません。

新しい監督の戦術を理解し、既存選手とのポジション争いに勝つ必要があります。

また、2025年12月に膝を手術しているため、クラブが出場時間を慎重に管理する可能性もあります。

まずはベンチ入りや途中出場から始まり、コンディションを上げながらプレー時間を増やしていく展開も十分にありそうです。

レアル・マドリードの経歴だけではなく、日々の練習と試合で信頼を得られるかが勝負になります。

日本代表入りや海外再挑戦の可能性は?

中井卓大選手は過去に日本の年代別代表へ選出された経験があります。CDレガネスの公式発表でも、日本U-20代表経験が紹介されていました。

ただし、現在の日本代表には欧州主要リーグやJ1で活躍するミッドフィルダーが多く、FC今治へ加入しただけで代表候補になるわけではありません。

まずはJ2で安定して試合へ出場し、数字に残る結果を出すことが必要です。

まだ22歳であり、FC今治で活躍すればJ1移籍、海外再挑戦、日本代表候補入りなど、さまざまな道が見えてきます。

スペインへの別れを告げたSNSでも、完全な決別ではなく、再会を意識した表現を使っていました。

今回のJリーグ移籍が、海外キャリアの終わりではなく、再挑戦へ向けた助走になる可能性もあります。

中井卓大がなぜJリーグ・FC今治へ移籍したのかまとめ

  • 中井卓大選手は2026年7月22日、FC今治へ完全移籍した
  • 移籍元はレアル・マドリードではなくCDレガネス
  • 直近ではスペイン5部相当のCDレガネスBでプレーしていた
  • FC今治は中井卓大選手にとって初めてのJリーグクラブ
  • 背番号は80で、登録ポジションはミッドフィルダー
  • FC今治を選んだ詳しい理由は公式には明かされていない
  • トップチームで出場機会を得ることが大きな目的とみられる
  • カスティージャデビューからFC今治加入までは1,396日だった
  • 約3年10か月で所属環境が5回変わり、節目の平均間隔は279.2日だった
  • スペイン人のロペス監督が指揮している点も適応を助けそう
  • アベル監督は5か国で計11ポストの指導歴を持つ
  • 指導歴のうちスペインは54.5%、アジアは36.4%を占める
  • 正式加入前にはFC今治の北海道キャンプへ参加していた
  • キャンプ開始から完全移籍発表までは11日間だった
  • 加入発表前には公開練習3日と対外試合2試合が予定されていた
  • 2025年12月に右膝半月板の手術を受け、2026年4月に復帰した
  • スペイン5部相当のリザーブチームからJ2のトップチームへ移った
  • 本人はFC今治のJ1昇格に貢献する意欲を示している
  • 「ピピ」は中井卓大選手の愛称で、加入コメントでも本人が使用した

中井卓大選手のFC今治移籍は、レアル・マドリードで注目された少年が日本へ戻ってきたというだけの話ではありません。

所属先が安定しない時期や膝の手術を乗り越え、プロ選手として試合に出て結果を残すための新しい挑戦です。

独自集計したデータからも、近年は短い間隔で所属環境が変わり、最終的にはスペイン5部相当のリザーブチームでプレーしていたことが分かります。

FC今治ではトップチームの一員として、出場時間やゴール、アシスト、昇格への貢献という分かりやすい結果が求められます。

レアル育ちの「ピピ」が初めてのJリーグでどのようなプレーを見せ、FC今治をJ1昇格へ導けるのか。ここからの活躍が、中井卓大選手のキャリアを大きく左右することになりそうです。