東海汽船が事業停止なら代替交通手段は?欠航時の伊豆諸島への行き方
東海汽船が事業停止なら代替交通手段は?欠航時の伊豆諸島への行き方

東海汽船について、国土交通省が事業停止や安全統括管理者の解任を命じる手続きに入る方針だと報じられました。

伊豆諸島への旅行を予定している人や島で暮らす人にとって、「船が欠航したらどうやって移動するのか」「大島や新島、神津島、三宅島、八丈島へ行く代替交通手段はあるのか」が気になるところです。

結論からいうと、大島・新島・神津島・三宅島には調布飛行場から新中央航空、八丈島には羽田空港からANAの航空便があります。利島・新島・式根島・神津島には、静岡県の下田港から神新汽船を利用する方法もあります。

ただし、御蔵島や式根島など、本土からの直行航空便がない島もあります。東京愛らんどシャトルを組み合わせる場合も、空席や接続時間によっては同日中に到着できません。

目次

東海汽船の事業停止で欠航は決まった?正式処分はまだ未発表

2026年7月31日午前10時台の時点では、東海汽船に対する事業停止命令は正式に発表されていません。

読売新聞オンラインは、国土交通省が近く聴聞の手続きに入り、事業停止や安全統括管理者の解任を命じる方針だと報じています。主要ルートも対象に含まれるとみられていますが、対象航路、開始日、停止期間は決まっていません。

東海汽船の船がすぐに全便欠航するわけではない

今回の報道は、東海汽船の事業停止がすでに始まったという内容ではありません。

関東運輸局が東海汽船側の意見を聞く聴聞を行った後、正式な処分内容が決まる見込みです。事業停止が命じられた場合でも、すべての船や航路を一斉に止めるのか、特定の航路や船舶に限るのかは明らかになっていません。

東海汽船の公式運航情報では、7月31日朝の時点で大型客船「橘丸」などが就航しており、事業停止を理由とする全便欠航は案内されていません。(東海汽船 運航状況)

通常の欠航と事業停止による欠航は理由が異なる

東海汽船の便は、事業停止とは別に、悪天候や港内状況、機器故障などで欠航することがあります。

公式サイトでは、高速ジェット船の運航可否を原則として当日午前6時頃、大型客船は午前9時以降に案内し、大型客船の最終決定は午後5時頃になるとしています。

運航情報に「欠航」と表示されても、国土交通省の処分によるものとは限りません。予約便への影響は、欠航理由と対象期間を含む公式案内で分かります。

東海汽船が事業停止なら代替交通手段は?島別の行き方

東海汽船の船が欠航した場合でも、一部の島には航空便や下田発着の船で移動できます。

一方、航空便は船より座席数が少なく、繁忙期には満席になりやすいという違いがあります。船の欠航が発表された後は、同じ島へ向かう航空便や神新汽船に予約が集中することも考えられます。

主な代替交通手段は次の通りです。

行き先本土から利用できる主な代替交通手段乗り継ぎを含む別ルート
大島新中央航空の調布―大島便三宅島などから東京愛らんどシャトル
利島神新汽船の下田航路新中央航空で大島へ行き、東京愛らんどシャトル
新島新中央航空の調布―新島便、神新汽船の下田航路島内・島間船への乗り継ぎ
式根島神新汽船の下田航路新島まで飛行機で移動し、島間船へ乗り継ぐ方法
神津島新中央航空の調布―神津島便、神新汽船の下田航路新島・式根島方面から島間船
三宅島新中央航空の調布―三宅島便大島または八丈島から東京愛らんどシャトル
御蔵島本土からの直行航空便なしANAで八丈島、または新中央航空で三宅島へ行き、東京愛らんどシャトル
八丈島ANAの羽田―八丈島便東京愛らんどシャトルで三宅島・御蔵島方面と接続

新中央航空は調布飛行場と大島・新島・神津島・三宅島を結んでいます。神新汽船は下田港から利島・新島・式根島・神津島を結び、東京愛らんどシャトルは大島・利島・三宅島・御蔵島・八丈島・青ヶ島の島間移動を担っています。

新中央航空なら調布から大島・新島・神津島・三宅島へ行ける

東海汽船の代替交通手段として最初に候補となるのが、新中央航空です。

新中央航空は、東京都の調布飛行場から大島、新島、神津島、三宅島への定期航空便を運航しています。東海汽船が欠航しても、航空便の運航が続いていれば本土から直接移動できます。

大島の代替交通手段は調布―大島便

大島には、調布飛行場から大島空港へ向かう直行便があります。

新中央航空の公式サイトでは、通常運賃のほか、島民向けの割引運賃も案内されています。繁忙期には往復割引の対象外期間が設定されるため、片道運賃や空席状況を予約画面で確かめる形になります。

大島空港から元町地区や岡田地区までは、バスまたはタクシーで約10分です。ただ、島内のバスは本数が限られ、空港に待機するタクシーがいない場合もあると新中央航空が案内しています。

新島の代替交通手段は調布便と下田航路

新島には、新中央航空の調布―新島便が運航されています。

調布から新島まで乗り換えなしで移動できるため、東海汽船の東京発着便が止まった場合でも利用できます。新島空港から本村中心部までは徒歩約20分、新島港まではタクシーで約8分と案内されています。(中央航空)

新島は、神新汽船の下田航路も利用できます。航空便が満席の場合は、静岡県の下田港まで移動し、船で新島へ向かう方法が候補になります。

神津島の代替交通手段も調布便と下田航路

神津島には、新中央航空の調布―神津島便があります。

神津島空港から村の中心部までは、バスまたはタクシーで約15分です。島内交通の本数は多くないため、到着後の移動手段も先に確保できると安心です。

神津島も神新汽船の下田航路に含まれています。調布便に空席がないときは、下田港からの船がもう一つの選択肢になります。

三宅島の代替交通手段は調布―三宅島便

三宅島には、新中央航空の調布―三宅島便が運航されています。

三宅島空港から阿古地区の錆ヶ浜港入口までは、バスまたはタクシーで約20分です。島内には港が複数あるため、船との乗り継ぎを予定している場合は、当日の使用港と空港からの移動時間も関係します。

神新汽船の下田航路なら利島・新島・式根島・神津島へ行ける

神新汽船は、静岡県の下田港と利島・新島・式根島・神津島を結ぶ「フェリーあぜりあ」を運航しています。

月・木・土曜日は、下田から神津島、式根島、新島、利島の順に寄港します。火・金・日曜日は、下田から利島、新島、式根島、神津島の順で運航し、水曜日は運休日です。(新進汽船)

神新汽船は東海汽船とは別法人の運航会社

下田航路を運航するのは「神新汽船株式会社」です。

東海汽船と本社所在地などのつながりはありますが、法人としては神新汽船が航路を運航しています。東海汽船に対する事業停止命令の対象に、神新汽船の下田航路まで含まれるという発表は、2026年7月31日時点では出ていません。

正式な処分内容によって状況が変わる場合もあるため、東海汽船の発表だけでなく、神新汽船の当日運航情報にも目を通す形になります。

下田港までの移動時間も考えて予約する

神新汽船は東京・竹芝ではなく、静岡県下田市の下田港から出航します。

首都圏から向かう場合は、鉄道や車で下田まで移動する時間が加わります。出航時刻に間に合わないと当日中の代替便がなくなることもあるため、前泊を含めた日程になる場合があります。

神新汽船では、乗船だけの場合は出航30分前までに下田港へ来るよう案内しています。車やバイクを一緒に運ぶ場合は、より早い時間の手続きが必要です。(新進汽船)

大島・三宅島・八丈島・御蔵島には寄港しない

神新汽船の下田航路は、利島、新島、式根島、神津島を結ぶ航路です。

大島、三宅島、御蔵島、八丈島へは運航していません。大島と三宅島は新中央航空、八丈島はANA、御蔵島は東京愛らんどシャトルを組み合わせる方法が候補になります。

ANAの羽田―八丈島便は東海汽船欠航時の主要な代替手段

八丈島には、羽田空港からANAの定期航空便が運航されています。

ANAの2026年夏ダイヤでは、羽田発八丈島行きとして午前、昼、午後の1日3便が掲載されています。飛行時間は約50分から55分で、船に比べて短時間で移動できます。

八丈島へは羽田から乗り換えなしで移動できる

新中央航空の伊豆諸島便は調布飛行場から出発しますが、八丈島便は羽田空港発です。

八丈島への大型客船が事業停止や欠航の対象になった場合でも、ANA便が通常運航していれば本土との移動手段を確保できます。

ただし、船の欠航発表後は航空便に予約が集まることも考えられます。ANAの時刻表にも、最新のスケジュールや空席は予約画面で確かめるよう案内されています。(ANA)

八丈島から御蔵島・青ヶ島へヘリで移動できる

八丈島は、東京愛らんどシャトルの拠点にもなっています。

八丈島から御蔵島や青ヶ島へ向かうヘリコプター便があり、船が使えないときの島間交通手段になります。7月31日の公式運航情報にも、八丈島―御蔵島、八丈島―青ヶ島の便が掲載されています。(東京愛らんどシャトル)

ANA便とヘリコプター便は別々の予約です。同日乗り継ぎを考える場合は、飛行機の到着時刻、ヘリの搭乗受付、空席、天候による運航可否を合わせて確認することになります。

東京愛らんどシャトルは御蔵島や利島への代替交通手段になる

東京愛らんどシャトルは、東邦航空が運航する伊豆諸島のヘリコミューターです。

大島、利島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島の6島を結び、通常は島間で1日10便を運航しています。本土から直接出発するヘリではないため、新中央航空やANAとの組み合わせが基本です。(東邦航空)

利島は大島から東京愛らんどシャトルを利用できる

利島には本土からの定期航空便がありません。

東海汽船が利用できない場合は、調布飛行場から新中央航空で大島へ移動し、大島から東京愛らんどシャトルで利島へ向かう経路があります。

7月31日の運航情報では、大島―利島間の往復便が掲載されていました。ただし、ヘリの座席数には限りがあり、空席状況によっては利用できません。(東京愛らんどシャトル)

下田まで移動できる場合は、神新汽船で利島へ直接向かう方法もあります。

御蔵島は三宅島または八丈島からヘリで向かう

御蔵島には空港がなく、本土からの直行航空便もありません。

代替ルートとしては、次の2通りが考えられます。

  • 調布から新中央航空で三宅島へ行き、東京愛らんどシャトルで御蔵島へ移動
  • 羽田からANAで八丈島へ行き、東京愛らんどシャトルで御蔵島へ移動

東京愛らんどシャトルでは、八丈島―御蔵島、御蔵島―三宅島の便が設定されています。(東京愛らんどシャトル)

飛行機とヘリの到着・出発時刻が合わない場合は、三宅島や八丈島での宿泊が発生します。

東京愛らんどシャトルは新島・式根島・神津島には飛ばない

東京愛らんどシャトルの定期路線には、新島、式根島、神津島は含まれていません。

新島と神津島は新中央航空または神新汽船、式根島は神新汽船が主な代替交通手段です。

「ヘリで伊豆諸島のどの島にも移動できる」という運航形態ではないため、目的地が運航路線に含まれているかがポイントになります。

式根島へ行く代替交通手段は神新汽船が中心

式根島には空港がなく、調布や羽田からの直行航空便はありません。

東海汽船の東京発着便が運休した場合、本土から直接式根島へ向かう主な代替交通手段は、下田港から出る神新汽船です。神新汽船は水曜日を除き、運航曜日によって寄港順を変えながら式根島へ寄港しています。(新進汽船)

新島まで飛行機で行き島間船へ乗り継ぐ方法もある

新中央航空で調布から新島へ移動し、新島から式根島へ島間船で向かう方法も考えられます。

ただし、東海汽船の事業停止範囲や島間船の運航会社、当日の接続状況によって利用できる経路が変わります。同日接続できない場合は、新島で宿泊する日程になります。

式根島へ急いで移動する場合は、神新汽船の直行経路と、新島経由の経路を同時に調べると選択肢を広げられます。

東海汽船の欠航時に予約変更や払い戻しはできる?

東海汽船では、予約していた便が欠航した場合、手数料なしで予約の取り消しや変更を受け付けています。

ただし、運航決定前に利用者の判断で取り消した場合は、通常の取消手数料が発生すると案内されています。(東海汽船 船の欠航・乗船券の払い戻し)

代替航空便への自動振替は発表されていない

東海汽船、新中央航空、ANA、神新汽船、東京愛らんどシャトルは、それぞれ予約窓口が異なります。

東海汽船の乗船券を持っていても、航空便や他社の船へ自動的に振り替えられるという案内は出ていません。代替交通手段の座席は、利用者が各事業者へ別途予約する形になるとみられます。

東海汽船の欠航便については払い戻しや変更手続きを行い、代替便は新たに確保する流れです。

欠航発表前のキャンセルは手数料に気をつける

事業停止の報道が出ただけで予約便を取り消すと、東海汽船がまだ就航予定としている便では通常の手数料がかかる場合があります。

東海汽船の公式サイトでは、欠航が決まった便については無手数料で変更・取り消しを受け付ける一方、運航決定前の手続きには所定の手数料が発生すると案内しています。

先に航空便や神新汽船の空席を確保し、東海汽船の正式な欠航案内が出た後に乗船券の手続きをする方法もあります。ただし、代替便側の取消条件も別途設定されています。

東海汽船の事業停止時に選べる代替交通手段

東海汽船の船が事業停止や欠航になった場合、すべての伊豆諸島が交通手段を失うわけではありません。

主な代替交通手段は次の通りです。

  • 大島は新中央航空の調布―大島便
  • 利島は神新汽船、または大島経由の東京愛らんどシャトル
  • 新島は新中央航空または神新汽船
  • 式根島は神新汽船
  • 神津島は新中央航空または神新汽船
  • 三宅島は新中央航空
  • 御蔵島は三宅島または八丈島経由の東京愛らんどシャトル
  • 八丈島はANAの羽田―八丈島便

ただし、航空機やヘリコプターは船より座席や荷物の条件が限られます。車やバイク、大型の荷物を伴う移動では、同じ条件の代替手段にはなりません。

2026年7月31日時点では東海汽船の正式な事業停止期間や欠航対象は発表されていないため、現在の予約便が直ちに止まる状況ではありません。正式処分が出た後は、東海汽船の対象航路と運航情報に加え、新中央航空、ANA、神新汽船、東京愛らんどシャトルの空席と運航可否が焦点になります。