
「練馬のビヨンセ」という愛称で知られるトリリンガルラッパー・ちゃんみなさん。
日本語・英語・韓国語の3か国語を自在に操り、独自の音楽性と表現力で多くのリスナーの心を掴んでいる彼女について、出生から幼少期、学歴、そして現在に至るまでの経歴をご紹介します。
1. 出生と家族構成
出生と基本情報
ちゃんみなさん、本名は乙茂内美奈(おともないみな)さん。
1998年10月14日に韓国でお生まれになりました。
日本人のお父さまと韓国人のお母さまを持つハーフで、血液型はA型。2025年現在では26歳になられています。
両親について
お母さまは韓国人で、プロのバレリーナとして活躍されていたそうです。
そのため、ちゃんみなさんは幼い頃からバレエやピアノを習っており、芸術に囲まれた環境で育ちました。

ちゃんみなさん自身も「幼少の頃お母さんを理想像としていた」と語っているように、お母さまへの思いはとても強いようですね。
お父さまは日本人で、具体的なお仕事については公開されている情報が少ないのですが、国際的に移動することが多かったご様子。
2022年10月にInstagramに投稿された「父の故郷岩手へ」という家族旅行の写真からは、家族との絆の深さが伝わってきます。
兄弟について
兄弟に関する明確な情報は公表されていませんが、インタビュー記事などから推測すると、一人っ子である可能性が高いようです。
2. 幼少期の様子

韓国での幼少期
ちゃんみなさんは3歳までを韓国で過ごされました。
その後は、バレリーナだったお母さまの仕事の関係で韓国、日本、アメリカを行き来する国際色豊かな環境で育ったんですよ。
幼い頃からこうした多文化環境で過ごしたことが、後の3か国語を操るトリリンガルの素地になったのでしょうね。
音楽との出会い
なんと、ちゃんみなさんは3歳の頃から歌手になることを決意していたそうです!
お母さまの影響もあり、3歳からバレエ、ピアノ、ヴァイオリンなどを始められました。
クラシック音楽に親しんでいた幼少期に、大きな転機が訪れます。
小学2年生の時、韓国のグループ「BIGBANG」の「HARU HARU」のミュージックビデオを見て「私がやりたかったことをやってる!」と感動。
これをきっかけにヒップホップの世界に興味を持ち始めました。
この出会いがちゃんみなさんの音楽的な方向性を決定づけることになるんです。
3. 学歴:小学校から高校まで
出身小学校:練馬区立光が丘第六小学校

ちゃんみなさんは東京都練馬区の「練馬区立光が丘第六小学校」(現在は「光が丘夏の雲小学校」に名称変更)に通っていました。
この小学校は女優の上戸彩さんや新しい学校のリーダーズmizyuさんも卒業した学校としても知られていますよ。

小学校時代、ちゃんみなさんはいじめに遭った経験があるそうです。
この辛い体験が後の彼女の音楽や価値観に大きな影響を与えることになりました。
代表曲「美人」などにもこの経験が反映されているんですね。
出身中学校:練馬区立光が丘第三中学校

中学校は同じく練馬区内の「練馬区立光が丘第三中学校」に進学。
中学生になると歌を始め、興味の幅を広げていきました。
中学時代は、小学校でのいじめ経験の反動もあってか、一時期「ヤンキー」と呼ばれるような時期があったそうです。
「中学の3年間は、体も大きく、喧嘩も強かったことから、"練馬のビヨンセ"というあだ名で呼ばれていた」という情報も。
でも、音楽と出会ったことで徐々に自分の道を見つけていったんですね。
出身高校:あずさ第一高校通信制課程

高校はあずさ第一高校の通信制課程を選びました。
通信制を選んだ背景には、音楽活動に本腰を入れるという目的があったと考えられます。
高校1年生の時に初めてラップの作詞に挑戦。

最初に作った曲は自己紹介曲だったそうです。
当初は韓国で活動することを夢見て韓国語で曲も作っていましたが、高校の同級生に「日本語でラップしてみたら?」と勧められたことがきっかけで日本語ラップに挑戦するようになりました。
高校3年生の時には「高校生RAP選手権」に出場し、その才能を世に知らしめることになります。

大学:進学せず
ちゃんみなさんは高校卒業後、大学には進学せずに音楽活動に専念する道を選びました。
この決断が彼女の音楽キャリアを加速させることになるんです。
4. 音楽活動の始まりとメジャーデビュー
初期の音楽活動
高校2年生の時、シンガーとして韓国デビューを目指していたちゃんみなさん。
しかし同級生に「日本語でラップをしてみたら?」と勧められたことが大きな転機となりました。
2016年に「未成年 feat. めっし」と「Princess」という楽曲を発表。
これらの曲が高く評価され、一気に注目を集めることに。
「未成年 feat. めっし」はiTunes HIP HOPチャートで1位を獲得するという快挙を成し遂げました!
メジャーデビューと成功
2017年2月、まだ高校在学中だった彼女は「FXXKER」でメジャーデビュー。
同作のミュージックビデオは再生回数400万回を突破する大ヒットとなりました。
その後リリースした「LADY」や「CHOCOLATE」もiTunes HIP HOP / RAPチャートで1位、LINE MUSICでも1位を獲得するなど、次々とヒット曲を生み出していきます。
2018年9月にはワーナーミュージック・ジャパンに移籍し、さらに活動の幅を広げていきました。
代表曲と音楽性
ちゃんみなさんの代表曲には「美人」「Never Grow Up」「PAIN IS BEAUTY」「ハレンチ」などがあります。
特に「美人」は、自身の経験から生まれた強いメッセージ性と、日本語・韓国語・英語を織り交ぜた表現が評価され、「THE FIRST TAKE」での一発撮りパフォーマンスも大きな話題になりましたね。
彼女の音楽の特徴といえば、ジャンルを超えた多様な表現と、三カ国語を自在に操るリリック、そして自身の経験に基づいた率直なメッセージ性。
ラップとボーカルの両方に高い実力を持ち、曲ごとに異なるアプローチを見せる多彩さも魅力です。
5. 近年の活動と現在
レーベル移籍と活動の幅の拡大
2018年以降、ワーナーミュージック・ジャパンでの活動を経て、現在はNO LABEL MUSIC / ソニー・ミュージックレーベルズに所属しています。
国内外から高い評価を受け、ライブやフェスなどでも精力的に活動されていますよ。
ガールズグループ「HANA」のプロデュース
2024年、ちゃんみなさんはBMSGとのコラボレーションプロジェクト「No No Girls」のプロデューサーを務め、7人組ガールズグループ「HANA」を誕生させました。
これは自身が韓国でのデビューを夢見ながらも叶わなかった経験から、「見た目や声に対して『No』を突きつけられた経験を持つ少女たち」にチャンスを与えるという、とても意義深いプロジェクトなんです。
プライベート:結婚と出産
2024年7月7日、ちゃんみなさんは韓国のラッパー・ASH ISLAND(24歳)さんとの結婚と妊娠を報告されました。
Instagramでは「私の人生においてかけがえのない人最愛の人であり大親友でもある人と家族になることが出来て本当に幸せです」と喜びを表現されています。
そして2024年11月1日、第一子となる女の子を出産。
Instagramで「I love you, my princess」というメッセージとともに赤ちゃんの手の写真を投稿し、出産を報告されました。
新しい家族を迎えた喜びに満ち溢れているようですね。
6. ちゃんみなの才能と魅力
3か国語を操るトリリンガル
ちゃんみなさんの大きな強みの一つが、日本語・英語・韓国語の3カ国語を自在に操るトリリンガルであること。
これは幼少期から国際的な環境で育った経験と、お母さまが韓国人であることが大きく影響しています。
この言語力が彼女の音楽表現の幅を広げ、国際的な活躍の基盤となっているんですね。
音楽的な才能と表現力
ラップに加えて歌唱力も高く、多彩な表現ができることも彼女の強み。
「類稀なる詞の表現力を武器にジャズ、ロック、ポップス、ヒップホップのオールジャンルで自由に音楽の世界を駆け回る」と評されるように、ジャンルにとらわれない柔軟な音楽性が魅力なんです。
メッセージ性のある曲
自身のいじめ経験や苦悩を曲に昇華させ、「自分らしく生きる」というメッセージを発信し続けているちゃんみなさん。
特に代表曲「美人」は、容姿による差別や偏見に対する強いメッセージが込められており、多くのリスナー、特に若い世代から共感を得ています。
まとめ
韓国で生まれ、国際的な環境で育ったちゃんみなさん。小学校でのいじめ経験や中学時代の葛藤を乗り越え、高校時代から音楽活動を本格化させました。トリリンガルの言語力と多彩な音楽性を武器に、メジャーデビューを果たし、数々のヒット曲を世に送り出してきたんですね。
現在は結婚・出産という新たな人生のステージを迎えながらも、音楽活動やHANAのプロデュースなど多方面で活躍中。「練馬のビヨンセ」と呼ばれるだけの実力と魅力を持つちゃんみなさんの今後の活動にも、引き続き注目が集まっています。
日本と韓国の架け橋となるような存在を目指すと語るちゃんみなさん。彼女の音楽とメッセージは、これからもきっと多くの人々の心に響いていくことでしょう。