
プロボクサーの那須川天心さんが「天心祭2026」で予定していた路上プロレスへの参戦が、発表からわずか2日ほどで中止となりました。
TEAM TENSHINは2026年10月28日、公式Xでプロレス演目の中止を発表。
理由について、「関係規程に対する運営側の認識・配慮が欠けていた」ため、実施すべきではない企画だったと判断したと説明し、DDTプロレスリングなど関係者へ謝罪しました。
背景として報じられているのが、日本ボクシングコミッション(JBC)のライセンス規定です。
JBCルール第12条では、ライセンス所持者はJBCの特別な許可がない限り、他のプロスポーツや他の格闘技関連団体に関与・従事できず、非公式試合への出場も対象とされています。JBC自身も、他のプロスポーツとの掛け持ちは禁止していると案内しています。
ただし、2026年10月29日時点で、那須川天心さんが正式に規定違反と認定されたり、ライセンス停止処分を受けたりしたというJBCの発表は確認できません。
では、天心祭の路上プロレスで何があったのでしょうか。
中止までの経緯、青木真也さんやDDTとの6人タッグ、JBC第12条との関係、TEAM TENSHINの謝罪内容、天心祭自体は開催されるのか、今後再びプロレス企画が行われる可能性まで整理します。
那須川天心の路上プロレスが中止!何があった?
那須川天心さんが主催する「天心祭2026」は、2026年10月31日と11月1日の2日間、千葉県松戸市の松戸中央公園で開催されるイベントです。
TEAM TENSHINは10月26日、会場マップやタイムテーブルを公開しました。
その中で大きな注目を集めたのが、初日となる10月31日の路上プロレスでした。
「那須川天心 プロレスダイナマイト参戦!?」として、プロボクサーとなった天心さん自身がDDTプロレスリングの路上プロレスへ参加する異例の企画が発表されたのです。
しかし、そのわずか2日後となる10月28日、TEAM TENSHINが演目の中止を発表しました。
天心祭そのものではなく、路上プロレスだけが中止となっています。
路上プロレス中止理由はなぜ?
公式発表で示された中止理由は、
「関係規程に対する運営側の認識・配慮が欠けていた」
というものです。
TEAM TENSHINは、企画内容を改めて検討した結果、「実施すべきではない企画だった」と判断したと説明しました。
そのうえでDDTプロレスリングをはじめとする関係者、天心祭開催を支援している人たちへ謝罪しています。
公式文では「JBC第12条」という名称までは明示していません。
一方、デイリースポーツ、eFight、RONSPOなど複数の格闘技媒体は、JBCのライセンス規定に抵触する可能性が中止の背景にあったと報じています。
問題になったJBC第12条とは?
今回注目されているのが、JBCルールの「他のスポーツライセンスとの兼用禁止」に関する第12条です。
JBCが2022年に公表した解釈基準では、JBCライセンス所持者が、他のプロスポーツや格闘技団体に所属・関与する人物との格闘技イベントへ参加する場合、イベントの主催者が誰であるかにかかわらず、第12条第2項が適用されるとしています。
同規定では、JBCから特別な許可がない限り、
他のプロスポーツまたは他の格闘技関連団体に関与・従事すること
が認められておらず、非公式試合への出場も含まれます。
JBC公式Q&Aでも、他のプロスポーツとの掛け持ちは禁止していると明記されています。
那須川天心さんは現在、帝拳ジム所属のプロボクサーとしてJBCライセンスの下で活動しています。
そのためDDT所属選手らと実際にプロレスの試合を行えば、このルールとの関係が問題になる可能性があったわけです。
「プロレスだから即ルール違反」だった?
ここは慎重に見る必要があります。
今回の路上プロレスについて、JBCが正式に「規定違反である」と認定したという発表は確認できません。
RONSPOも、この企画が本格的な格闘技イベントなのか、エンターテインメント性の強い演目なのかという線引きには難しい部分があったと報じています。
ただし、DDTプロレスリング側から正式な対戦カードとして発表され、他団体のプロレスラーと勝敗を競う6人タッグマッチとして組まれていたため、第12条との抵触が問題視される可能性が高まりました。
そのため、
JBCが違反認定したため中止になった
ではなく、
JBC規定に抵触する可能性を踏まえ、運営側が実施すべきではないと判断して中止した
と説明するのが現時点では正確です。
予定されていた6人タッグマッチとは?
当初予定されていたのは、DDTプロレスリングのエニウェアフォール6人タッグマッチです。
対戦カードは、
那須川天心
青木真也
上野勇希
対
男色ディーノ
正田壮史
To-y
という非常に豪華な組み合わせでした。
那須川天心さんにとって、プロレスへの本格参戦は初めてとなる予定でした。
キックボクシング、総合格闘技を経て現在はボクシングへ専念している天心さんが、再び異なる格闘技のリングに立つとして大きな話題になっていました。
エニウェアフォールとは?
エニウェアフォールは、通常のリング内だけでなく、会場内のさまざまな場所でフォールを奪って決着できるDDTらしい特殊形式です。
今回もRONSPOは、「路上のどこでも3カウントを取ってOK」という形式だったと報じています。
そのため単なるステージ上のトークやプロレス風パフォーマンスではなく、明確な対戦カードとして告知されたことも、JBC規定との関係が注目された理由の一つとみられます。
青木真也との共演も中止
那須川天心さんと同じチームに入る予定だったのが、総合格闘家の青木真也さんです。
天心さん、青木さん、DDTの上野勇希さんが組み、男色ディーノさんらと対戦する予定でした。
しかしプロレス演目そのものが中止となったため、当然ながらこのカードも実現しません。
青木真也さんは中止発表後、自身のnoteで企画への期待を振り返りながら、中止について受け止めを投稿しています。
DDTプロレスリングも中止を発表
TEAM TENSHINの発表を受け、DDTプロレスリング側も路上プロレスの中止を案内しています。
DDT側は、主催者判断による中止と説明し、楽しみにしていたファンへ謝罪しました。
つまり、DDT側の選手の負傷や出演キャンセルなどによって中止されたわけではありません。
企画そのものを実施することが適切ではないという運営判断によるものです。
TEAM TENSHINの謝罪内容は?
TEAM TENSHINは10月28日、公式Xで「天心祭2026におけるプロレスの演目中止のお知らせ」を発表しました。
内容を整理すると、
関係規程への認識と配慮が不足していた
実施すべきではない企画だったと判断した
プロレス演目を中止する
DDTなど関係者へ迷惑をかけたことを謝罪する
というものです。
那須川天心さん個人が「ルールを破った」とする謝罪ではなく、企画を立てた運営側としてTEAM TENSHINが謝罪した形です。
那須川天心にライセンス停止処分は出た?
2026年10月29日時点では、今回の件を理由に那須川天心さんへライセンス停止処分が出たというJBCの正式発表は確認できません。
JBC公式の告示ページにはライセンス停止処分などが掲載されていますが、10月29日時点で今回の天心祭に関する那須川さんへの処分告示は掲載されていません。
一部報道では、もし企画をそのまま実施していれば何らかのペナルティ対象となる可能性もあったと指摘されています。
しかし、
処分される可能性があった
ことと、
実際に処分を受けた
ことは別です。
現段階で「那須川天心がライセンス停止になった」と書くのは誤りです。
JBCが路上プロレスを直接中止させた?
この点についても断定はできません。
TEAM TENSHINの公式発表は、あくまで運営側が「実施すべきではない企画だった」と判断して中止したという説明です。
RONSPOは、JBCや日本プロボクシング協会側が主催者へ具体的な中止アクションを起こしたわけではなく、帝拳側が事態収拾に動いたとみられると報じています。
ただしこれは媒体の取材に基づく報道であり、TEAM TENSHINや帝拳、JBCが同じ経緯を公式発表したわけではありません。
そのため、
「JBCが中止命令を出した」
と断定するのも避けた方がよいでしょう。
那須川天心はなぜプロレスに出ようとした?
那須川天心さん側から、今回のプロレス参戦理由について詳細な長文説明が出たわけではありません。
「天心祭」は自身が主催するファン向けイベントで、2026年もキッチンカー、縁日、仮装大会、のど自慢、コラボ企画、盆踊りなどさまざまな企画が予定されています。
その中のエンターテインメント演目の一つとして、DDTとの路上プロレスを企画したとみられます。
実際、当初の告知でも「プロレスダイナマイト参戦!?」と遊び心のある表現が使用されていました。
しかしプロボクサーはJBCのライセンス規定の下で活動しているため、祭りの余興という認識だけでは済まない可能性が生じたというわけです。
天心祭2026そのものも中止?
天心祭2026自体は中止になっていません。
中止されたのは路上プロレスの演目のみです。
TEAM TENSHIN公式サイトでは、2026年10月31日と11月1日の2日間、松戸中央公園で天心祭を開催する予定が引き続き案内されています。
開催概要は、
2026年10月31日(土)
2026年11月1日(日)
会場:千葉県松戸市・松戸中央公園
時間:11時~20時
となっています。
そのため、
「路上プロレス中止=天心祭全体が中止」
ではありません。
プロレス以外の企画は予定通り?
TEAM TENSHIN公式サイトには、キッチンカーや屋台、縁日、仮装大会、のど自慢大会、コラボ企画、盆踊りなどが予定されています。
10月29日時点では天心祭全体の中止は発表されていません。
ただし、路上プロレス中止によってタイムテーブルの一部が変更される可能性はあります。
来場予定の場合は、開催直前にTEAM TENSHINの公式サイトやSNSで最新のタイムテーブルを確認した方がよいでしょう。
那須川天心はプロレスに今後も出られない?
今回の中止だけで、
「那須川天心は今後一生プロレスへ出場できない」
と決まったわけではありません。
JBC第12条には「JBCによる特別の許可がない限り」という条件があります。
つまり制度上は、内容や形式を事前にJBCと調整し、許可を得られる形になるかどうかが重要になります。
実際、過去にはボクシングと他の格闘技イベントとの関係について、JBCと事前協議を行った例もあります。
ただし今回の企画について、
再調整して後日開催する
形式を変えて再実施する
JBCへ許可を申請する
といった発表は2026年10月29日時点ではありません。
路上プロレスは再開催される?
現時点では未定です。
TEAM TENSHINは今回の発表で演目の中止を知らせていますが、「延期」という表現は使っていません。
そのため、
別日に必ず開催される予定がある
とはいえません。
もし今後再び企画する場合には、JBC規定との関係を整理したうえで、内容や出演方法を変更する必要が出てくる可能性があります。
現段階では「再開催未定」とするのが適切です。
那須川天心のボクシング活動への影響は?
2026年10月29日時点では、今回の件を理由として那須川天心さんのボクシング活動が停止されたという発表はありません。
JBCによるライセンス停止処分も確認されていません。
しかも路上プロレスは実際に行われる前に中止されています。
そのため現時点で、
ボクシング出場停止
ライセンス剥奪
帝拳ジム退所
などに発展した事実はありません。
「JBC規定への抵触可能性が問題になったこと」と「那須川天心さん本人が正式処分を受けたこと」は明確に分けて考える必要があります。
那須川天心の路上プロレス中止理由まとめ
那須川天心さんは2026年10月31日の「天心祭2026」で、DDTプロレスリングの路上プロレスへ初参戦する予定でした。
当初発表されたカードは、
那須川天心・青木真也・上野勇希
対
男色ディーノ・正田壮史・To-y
によるエニウェアフォール6人タッグマッチでした。
10月26日に企画が発表されると大きな話題になりましたが、わずか2日後の28日にTEAM TENSHINが中止を発表。
理由について、
「関係規程に対する運営側の認識・配慮が欠けており、実施すべきではない企画だった」
と説明し、DDTなど関係者へ謝罪しました。
背景として報じられているのがJBCルール第12条です。
同規定では、ライセンス保持者はJBCから特別な許可を得ない限り、他のプロスポーツや格闘技関連団体に関与・従事できず、非公式試合への出場も対象とされています。
ただし、2026年10月29日時点で、
那須川天心さんがJBCから正式に規定違反と認定された
ライセンス停止処分を受けた
JBCから直接中止命令を受けた
という公式発表は確認できません。
あくまで規定への抵触可能性が問題となり、企画実施前に運営側が中止を判断した段階です。
また、中止となったのは路上プロレスのみで、天心祭2026自体は10月31日と11月1日に松戸中央公園で開催予定です。
路上プロレスの再開催については、現時点で発表されていません。
今後はJBCから本件に関する正式な見解や処分が出るのか、また那須川天心さんとDDTが別の形で再びコラボする可能性があるのかが注目されます。

