
スピードスケートの高木美帆さんは、15歳でオリンピックに初出場し、その後4大会で合計10個のメダルを獲得した日本を代表する選手です。
2026年4月に現役を引退し、同年7月28日には国民栄誉賞の授与が正式に決まりました。
「どのような経歴を歩んできたのか」「出身中学や高校、大学はどこなのか」「オリンピックでどんな成績を残したのか」と気になっている人も多いと思います。
北海道幕別町で過ごした学生時代から、スーパー中学生と呼ばれた頃、五輪メダル10個や世界記録を達成するまでの歩みを紹介します。
目次
高木美帆のプロフィールは?年齢や出身地・2026年現在
高木美帆さんは、北海道中川郡幕別町出身の元スピードスケート選手です。
公式表記では、名字に「はしごだか」を使った「髙木美帆」と記載されています。一般的なニュース記事などでは「高木美帆」と表記されることもあります。
高木美帆の年齢や出身地
高木美帆さんのプロフィールは次の通りです。
名前:髙木美帆
読み方:たかぎ・みほ
生年月日:1994年5月22日
年齢:32歳(2026年7月現在)
出身地:北海道中川郡幕別町
身長:164cm
出身大学:日本体育大学
競技:スピードスケート
五輪出場:4大会
五輪メダル:金2個・銀4個・銅4個
現役引退:2026年4月
高木美帆さんの公式サイトでは、北海道幕別町生まれで、5歳からスピードスケートを始めたことが紹介されています。日本オリンピック委員会のプロフィールでは、最終学歴は日本体育大学と記載されています。(︎髙木美帆)
出身地は北海道中川郡幕別町
高木美帆さんが生まれ育った幕別町は、北海道東部の十勝地方にある町です。
幕別町はスピードスケートが盛んな地域として知られ、高木美帆さんの姉で元スピードスケート選手の高木菜那さんも同町で育ちました。
幕別町公式ホームページでは、高木美帆さんを「幕別町応援大使」として紹介しています。地元の札内北小学校と札内中学校を卒業し、中学時代にはスピードスケートだけでなくサッカーでも活躍したことが掲載されています。(幕別町公式サイト)
高木美帆の2026年現在は現役を引退
高木美帆さんは、2026年3月の世界オールラウンドスピードスケート選手権を最後に競技生活を終え、同年4月に現役引退を発表しました。
2026年7月現在は、トークイベントやスポーツ医学セミナー、テレビ番組などに出演しています。公式サイトには、札幌医科大学スポーツ医学セミナーや各地のトークイベントへの参加が掲載されており、競技生活で得た経験を伝える活動が始まっています。(ISU Skating)
高木美帆の学歴は?出身中学・高校・日本体育大学を紹介
高木美帆さんは、北海道幕別町内の小学校と中学校を卒業した後、帯広市内の商業高校へ進学しました。
高校卒業後は日本体育大学で競技を続けています。学生時代から国内外の大会へ出場していたため、学校生活と世界レベルの競技活動を両立していました。
出身小学校は幕別町立札内北小学校
高木美帆さんの出身小学校は、幕別町立札内北小学校です。
兄と姉の影響を受け、5歳頃からスピードスケートを始めました。幼少期にはスケートだけでなく、水泳、サッカー、ヒップホップダンス、陸上など、さまざまなスポーツに触れていたことが公式プロフィールで紹介されています。
小学生の頃からスケートの才能を見せていましたが、一つの競技だけに絞らず、複数のスポーツに取り組んだ経験が幅広い身体能力につながったようです。
出身中学は幕別町立札内中学校
高木美帆さんの出身中学は、幕別町立札内中学校です。
JOCが公開している2010年バンクーバー五輪の選手プロフィールにも、当時の在学校として「幕別町立札内中学校3年」と記載されています。
中学校ではサッカー部に所属し、女子サッカーのナショナルトレセンU-15にも選ばれました。ナショナルトレセンは、将来性のある選手を集めて育成する日本サッカー協会の取り組みです。
スピードスケートで五輪代表を目指しながら、サッカーでも全国レベルの育成選手に選ばれていたことになります。幕別町公式ホームページでも、その多彩な才能が紹介されています。
高木美帆がスーパー中学生と呼ばれた理由
高木美帆さんは中学3年生だった2009年12月、バンクーバー五輪代表選考会の女子1500mで優勝しました。
当時15歳で五輪代表に選ばれたことに加え、スケートとサッカーの両方で高い能力を見せていたことから、メディアでは「スーパー中学生」と呼ばれました。
2010年バンクーバー大会では、日本スピードスケート界で史上最年少となる15歳で五輪に出場しています。
出身高校は北海道帯広南商業高等学校
札内中学校を卒業した高木美帆さんは、北海道帯広南商業高等学校へ進学しました。
帯広南商業高校は、北海道帯広市にある市立の商業高校です。高木美帆さんの姉・高木菜那さんも同校の出身で、高校にはスピードスケート部があります。
帯広南商業高校同窓会は、高木美帆さんが現役引退を表明した際に、長年の活躍へ感謝を伝えるメッセージを掲載しています。毎日新聞の写真記録でも、高校時代に同校でトレーニングする姿が紹介されています。
高校入学前に五輪出場を経験していましたが、その後すべてが順調だったわけではありません。
2014年ソチ五輪では代表入りを逃しています。高校から大学にかけて、世界で戦うための体力や技術を作り直した時期が、後の飛躍につながりました。
大学は日本体育大学体育学部
高木美帆さんは帯広南商業高校を卒業後、日本体育大学へ進学しました。
日本体育大学の公式プロフィールによると、体育学科に在籍し、2017年度に卒業しています。卒業後も大学職員として所属しながら競技を続けました。
大学時代には、全日本選手権やワールドカップ、世界選手権などで成績を伸ばしています。
ソチ五輪の代表落選を経験した後、2017年の世界選手権で総合3位に入り、日本女子として17年ぶりとなる表彰台を獲得しました。
日本体育大学について、高木美帆さんは競技スポーツへの理解があり、自分の可能性を見つけるきっかけになった場所だと語っています。
高木美帆の経歴は?スーパー中学生から五輪4大会出場まで
高木美帆さんの経歴で目を引くのは、15歳で五輪に出場した早熟さだけではありません。
2014年ソチ五輪の代表落選を乗り越え、平昌、北京、ミラノ・コルティナの3大会でメダルを獲得しました。短距離から長距離、団体種目まで対応するオールラウンダーとして、長年にわたり世界の第一線で活躍しています。
5歳でスピードスケートを始める
高木美帆さんがスピードスケートを始めたのは5歳頃です。
兄と姉がスケートをしていたことがきっかけでした。姉の高木菜那さんは、後に平昌五輪で2個の金メダルを獲得する選手となっています。
幼少期の高木美帆さんはスケートのほか、水泳やサッカー、ダンス、陸上にも取り組んでいました。
異なる動きを経験したことは、500mから3000m、チームパシュートまでこなすオールラウンドな競技力にもつながったと考えられます。
15歳でバンクーバー五輪に初出場
2009年、高木美帆さんは全日本ジュニア選手権で総合優勝を果たしました。
同年12月の五輪代表選考会では女子1500mで優勝し、中学3年生で2010年バンクーバー五輪代表に選出されています。
バンクーバー大会の成績は、女子1000mが35位、女子1500mが23位でした。初めての五輪では上位進出に届きませんでしたが、中学生で世界最高峰の舞台を経験しました。
2014年ソチ五輪は代表入りを逃す
バンクーバー五輪の次に目指したのが、2014年ソチ五輪でした。
しかし、代表選考会で思うような成績を残せず、五輪代表から外れています。
15歳で大きな注目を浴びた高木美帆さんにとって、ソチ五輪の代表落選は大きな挫折でした。
日本体育大学の紹介では、この経験をきっかけに奮起し、その後の世界選手権やワールドカップで成績を伸ばしたと紹介されています。
2018年平昌五輪で金銀銅を獲得
高木美帆さんは2018年平昌五輪で、2大会ぶりにオリンピックへ出場しました。
平昌大会では、女子チームパシュートで金メダル、女子1500mで銀メダル、女子1000mで銅メダルを獲得しています。女子3000mでも5位に入りました。
一つの冬季五輪大会で金・銀・銅のすべてを獲得したことにより、日本女子スピードスケートの中心選手として広く知られるようになりました。
同年の世界オールラウンドスピードスケート選手権では、日本人選手として初めて総合優勝を果たしています。
2019年に女子1500mの世界記録を樹立
2019年3月10日、高木美帆さんはアメリカ・ソルトレイクシティで行われたレースで、女子1500mを1分49秒83で滑りました。
この記録は女子1500mの世界記録として、高木美帆さんの公式プロフィールに掲載されています。
1500mは、スタートの速さだけでなく、後半までスピードを落とさない持久力やレース配分が求められる種目です。
短距離と長距離の両方に強かった高木美帆さんの特徴が、世界記録という結果に表れました。
2020年に世界スプリント選手権で総合優勝
2020年には、世界スプリントスピードスケート選手権で総合優勝しました。
世界オールラウンド選手権は中距離から長距離を含む総合力、世界スプリント選手権は短距離での速さを競う大会です。
異なる性格を持つ2つの世界選手権で総合優勝したことからも、高木美帆さんの対応種目の広さが分かります。
2022年北京五輪で1大会4個のメダル
2022年北京五輪では、女子1000mで金メダルを獲得しました。
さらに女子500m、女子1500m、女子チームパシュートで銀メダルを獲得し、1大会で合計4個のメダルを手にしています。
冬季五輪の1大会で4個のメダルを獲得した初めての日本選手となりました。
1000mの金メダルは、高木美帆さんにとって五輪個人種目で初めての金メダルです。
平昌大会のチームパシュートで獲得した団体の金メダルに続き、個人でも頂点に立ちました。
2026年ミラノ・コルティナ五輪でメダル10個に到達
4度目の五輪となった2026年ミラノ・コルティナ大会では、女子500m、女子1000m、女子チームパシュートで銅メダルを獲得しました。
女子1500mは6位でした。
この大会で五輪通算メダル数は10個となり、夏季と冬季を通じて日本女子選手の最多記録となりました。
大会後の2026年3月、世界オールラウンド選手権で総合3位に入り、表彰台に立って26年間の競技生活を終えています。
高木美帆のオリンピック成績とメダル数
高木美帆さんは、2010年バンクーバー、2018年平昌、2022年北京、2026年ミラノ・コルティナの4大会に出場しました。
2014年ソチ大会には出場していないため、初出場から4大会連続ではありません。ソチ五輪の代表落選後に復活し、続く3大会ですべてメダルを獲得しました。
2010年バンクーバー五輪の成績
高木美帆さんが15歳で出場したバンクーバー五輪の成績は次の通りです。
・女子1000m:35位
・女子1500m:23位
当初は女子3000mやチームパシュートの出場予定選手にも含まれていましたが、JOCの大会記録に掲載されている個人成績は1000mと1500mです。
2018年平昌五輪の成績
平昌五輪では4種目に出場し、3個のメダルを獲得しました。
・女子1000m:銅メダル
・女子1500m:銀メダル
・女子3000m:5位
・女子チームパシュート:金メダル
五輪での初メダルと初の金メダルを、同じ大会で獲得しています。
2022年北京五輪の成績
北京五輪では5種目に出場し、4個のメダルを獲得しました。
・女子500m:銀メダル
・女子1000m:金メダル
・女子1500m:銀メダル
・女子3000m:6位
・女子チームパシュート:銀メダル
500mから3000mまで出場していることからも、高木美帆さんが幅広い距離に対応できる選手だったことが分かります。
2026年ミラノ・コルティナ五輪の成績
現役最後の五輪では、3個の銅メダルを獲得しました。
・女子500m:銅メダル
・女子1000m:銅メダル
・女子1500m:6位
・女子チームパシュート:銅メダル
女子500mでは北京大会の銀メダルに続き、2大会連続で表彰台に立ちました。女子1000mでも北京大会の金メダルに続くメダル獲得となっています。
五輪メダル10個の内訳
高木美帆さんが獲得した五輪メダル10個の内訳は次の通りです。
金メダル:2個
銀メダル:4個
銅メダル:4個
合計:10個
大会別では、平昌五輪で3個、北京五輪で4個、ミラノ・コルティナ五輪で3個を獲得しました。
スピードスケートには複数の距離と団体種目がありますが、実際に500m、1000m、1500m、チームパシュートという異なる種目で五輪メダルを獲得した点が、高木美帆さんの大きな特徴です。(JOC - 日本オリンピック委員会)
高木美帆の世界記録やワールドカップ成績
高木美帆さんはオリンピックだけでなく、世界選手権やワールドカップでも数多くの成績を残しました。
個人種目の1500mでは世界記録を樹立し、チームパシュートでも日本代表チームの一員として世界記録を記録しています。
女子1500mの世界記録は1分49秒83
高木美帆さんが持つ女子1500mの世界記録は、1分49秒83です。
記録したのは2019年3月10日で、会場はアメリカのソルトレイクシティでした。
公式プロフィールに掲載されている主な自己ベストは次の通りです。
500m:37秒12
1000m:1分11秒71
1500m:1分49秒83
3000m:3分55秒45
5000m:7分00秒08
短距離の500mから長距離の5000mまで、国際大会で競える記録を持っていました。
チームパシュートでも世界記録
女子チームパシュートでは、2020年2月15日に2分50秒76の世界記録を残しています。
チームパシュートは3人の選手が隊列を組んで滑り、最後にゴールした選手のタイムで順位が決まる団体種目です。
個人の滑走能力だけでなく、隊列を保つ技術や交代のタイミング、選手同士の連携が求められます。高木美帆さんの公式プロフィールには、1500mとともにチームパシュートの記録も世界記録として掲載されています。
ワールドカップ通算38勝
高木美帆さんは、スピードスケート・ワールドカップで通算38勝を記録しました。
政府は国民栄誉賞の授与理由を説明する際、この38勝を日本勢最多の記録として挙げています。(内閣官房)
一度の大会だけで結果を残したのではなく、長期間にわたって世界のトップ選手と戦い続けたことを示す成績です。
世界オールラウンドと世界スプリントで総合優勝
高木美帆さんは、2018年に世界オールラウンドスピードスケート選手権で総合優勝しました。
日本人選手が同大会で総合優勝したのは初めてでした。
さらに2019-2020年シーズンには、世界スプリントスピードスケート選手権でも総合優勝しています。
持久力を含むオールラウンドと、短距離の速さを競うスプリントの両方で世界一になった経歴は、高木美帆さんが特定の距離だけに強い選手ではなかったことを物語っています。
高木美帆の国民栄誉賞は経歴と成績が評価された
政府は2026年7月28日、高木美帆さんに国民栄誉賞を授与することを正式に決定しました。
五輪メダル10個だけでなく、ワールドカップ通算38勝や長年にわたる競技への貢献が評価されています。
国民栄誉賞が正式決定した理由
政府は高木美帆さんについて、長年にわたりスピードスケート界の第一人者として世界の第一線で活躍したと説明しています。
主な授与理由は次の通りです。
・オリンピック4大会に出場した
・金メダル2個を含む五輪通算10個のメダルを獲得した
・夏冬を通じて日本女子選手最多の五輪メダル数を記録した
・ワールドカップで日本勢最多となる通算38勝を挙げた
・日本のスポーツ振興と発展に貢献した
・多くの人に夢や感動、希望、勇気をもたらした
2026年5月に授与の検討が始まり、関係者からの意見聴取などを経て、7月28日に正式決定しました。
国民栄誉賞の表彰式は2026年8月4日
高木美帆さんの国民栄誉賞表彰式は、2026年8月4日に総理大臣官邸で行われる予定です。
高木美帆さんは正式決定を受け、喜びとともに「身に余る光栄」という思いを表明しました。
また、スピードスケート競技で初めての受賞となることから、先輩選手や仲間、関係者を代表して受け取りたいという趣旨のコメントを発表しています。
高木美帆の経歴・学歴・成績を振り返る
高木美帆さんは、北海道幕別町の札内北小学校、札内中学校、北海道帯広南商業高校を経て、日本体育大学へ進学しました。
中学時代にはサッカーのナショナルトレセンU-15に選ばれ、15歳でバンクーバー五輪に出場したことから、スーパー中学生として注目されました。
2014年ソチ五輪では代表入りを逃しましたが、その後は平昌、北京、ミラノ・コルティナの3大会で合計10個のメダルを獲得しています。
女子1500mでは1分49秒83の世界記録を樹立し、ワールドカップでは日本勢最多の通算38勝を記録しました。
2026年4月に現役を引退し、同年7月には国民栄誉賞の授与が正式に決まりました。
中学生で初めて五輪の舞台に立ってから16年。挫折を経験しながら競技を続け、短距離から長距離まで世界トップクラスの成績を残したことが、高木美帆さんの経歴を語るうえで最大の特徴といえるでしょう。

