
スピードスケートの高木美帆さんに、国民栄誉賞が授与されることが正式に決まりました。
高木美帆さんは冬季オリンピック4大会に出場し、金メダル2個を含む通算10個のメダルを獲得した日本女子スピードスケート界の第一人者です。
「なぜ高木美帆さんが選ばれたのか」「国民栄誉賞の授与理由は何なのか」「授与式はいつ行われるのか」と気になっている人も多いと思います。
政府が発表した正式な授与理由をはじめ、高木美帆さんの成績や経歴、これまでに残した功績を紹介します。
なお、高木美帆さんの名字は、本人の公式サイトや日本オリンピック委員会では「髙木」と、はしごだかで表記されています。この記事では一般に使用されている「高木美帆」と表記し、公式発表に触れる部分では「髙木美帆」も使用します。
目次
高木美帆の国民栄誉賞が正式決定!授与式はいつ?
政府は2026年7月28日、高木美帆さんに国民栄誉賞を授与することを正式に決定しました。
同日午前の官房長官記者会見で発表され、授与式にあたる表彰式は2026年8月4日に総理大臣官邸で行われる予定です。
高木美帆の国民栄誉賞は2026年7月28日に正式決定
高木美帆さんへの国民栄誉賞については、2026年5月22日に政府が授与の検討を始めると発表していました。
政府はスポーツ庁の協力を得ながら関係者の意見を聞き、高木美帆さんの競技成績やスポーツ界への貢献などを検討。その結果、約2か月後の7月28日に授与が正式に決まりました。(内閣官房)
正式決定までの流れは次の通りです。
・2026年3月:現役引退
・2026年5月22日:政府が国民栄誉賞の授与を検討すると発表
・2026年7月22日ごろ:政府が授与する方針を固めたと報道
・2026年7月28日:国民栄誉賞の授与を正式決定
・2026年8月4日:総理大臣官邸で表彰式を開催予定
現役最後のシーズンと五輪4大会を通じた成績が出そろった後に、長年の競技人生全体が評価された形です。
高木美帆の国民栄誉賞授与式は2026年8月4日
高木美帆さんの国民栄誉賞授与式は、2026年8月4日に総理大臣官邸で行われる予定です。
正式決定前の報道では、7月28日に表彰式が開かれる方向で調整されていると伝えられていました。しかし、7月28日の政府発表で、正式な日程が8月4日と明らかになりました。
そのため、「授与式は7月28日」とする情報は、政府が最終日程を発表する前のものです。
7月28日は国民栄誉賞の正式決定日であり、実際の表彰式は8月4日となります。
高木美帆は国民栄誉賞の何人目?
高木美帆さんは、国民栄誉賞を受賞する個人として28人目です。
内閣府が公表している2023年3月時点の受賞一覧では、国枝慎吾さんまでに個人27人と1団体が表彰されています。高木美帆さんが加わることで、個人では28人目、団体を含めた通算では29例目となります。
また、高木美帆さんの受賞には次のような特徴があります。
・スピードスケート競技では初めて
・冬季オリンピックのメダリストでは羽生結弦さんに続く2人目
・冬季オリンピックの女子金メダリストでは初めて
・国民栄誉賞を受賞する個人として28人目
・団体を含めると通算29例目
高木美帆さん自身も、スピードスケート競技から初めて受賞者が誕生することに触れ、歴代の選手や仲間、関係者への感謝を表しています。
高木美帆の国民栄誉賞はなぜ?授与理由を紹介
高木美帆さんが国民栄誉賞に選ばれた理由は、オリンピックのメダル数だけではありません。
長年にわたって世界の第一線で活躍したこと、日本女子最多となる五輪メダル10個を獲得したこと、ワールドカップで日本勢最多の通算38勝を挙げたことなどが総合的に評価されました。
授与理由は五輪メダル10個とワールドカップ38勝
政府が示した高木美帆さんへの主な授与理由は、次の通りです。
・長年にわたりスピードスケート界の第一人者として活躍した
・オリンピック4大会に出場した
・日本女子最多となる五輪通算10個のメダルを獲得した
・10個のうち2個が金メダルだった
・スピードスケートのワールドカップで日本勢最多となる通算38勝を挙げた
・日本のスポーツ振興と発展に貢献した
・多くの人に夢や感動、希望、勇気をもたらした
政府は、一度の大会で残した成績だけではなく、15歳で初めて五輪に出場してから16年間にわたり世界で戦い続けた競技人生を高く評価しています。
国民栄誉賞にはメダル数だけの基準はない
国民栄誉賞は、「オリンピックでメダルを何個獲得すれば受賞できる」という賞ではありません。
内閣府の国民栄誉賞表彰規程では、広く国民から敬愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績を残した人物や団体の栄誉をたたえることが目的とされています。
表彰するかどうかは、内閣総理大臣が賞の目的に照らして判断します。候補者については、民間有識者の意見を聞くことも実施要領に定められています。
高木美帆さんの場合、五輪メダル10個という数字に加え、長期間にわたる活躍や競技の発展への貢献、挑戦を続ける姿が授与理由につながりました。
500mから長距離まで戦った競技力も功績
高木美帆さんは、特定の1種目だけで活躍した選手ではありません。
短距離の500mや1000m、中距離の1500m、長距離の3000m、複数の選手で滑るチームパシュートまで、幅広い種目で世界トップクラスの成績を残しています。
2026年ミラノ・コルティナ大会でも、女子500m、1000m、チームパシュートという特徴の異なる3種目で銅メダルを獲得しました。
スピードと持久力の両方を求められる種目で結果を残し続けた点も、高木美帆さんを象徴する功績の一つです。
高木美帆の成績は?五輪メダル10個の内訳
高木美帆さんは、2010年バンクーバー大会、2018年平昌大会、2022年北京大会、2026年ミラノ・コルティナ大会の4大会に出場しました。
獲得した五輪メダルは金2個、銀4個、銅4個の合計10個です。夏季と冬季を合わせても、日本女子選手として最多の記録となりました。
2010年バンクーバー五輪は15歳で初出場
高木美帆さんは15歳だった2010年、バンクーバー冬季オリンピックの日本代表に選ばれました。
女子1000mで35位、1500mで23位となり、この大会ではメダル獲得に届きませんでした。中学生での五輪出場だったことから、大きな注目を集めています。
その後、2014年ソチ大会では代表入りを逃しましたが、競技力を高めて2018年平昌大会で五輪の舞台へ戻りました。
2018年平昌五輪で金銀銅の3個を獲得
2018年平昌冬季オリンピックでは、3種目でメダルを獲得しました。
・女子チームパシュート:金メダル
・女子1500m:銀メダル
・女子1000m:銅メダル
同じ冬季五輪大会で金・銀・銅のすべてを獲得し、高木美帆さんの名前が広く知られるきっかけとなりました。
同じ2018年には、世界オールラウンドスピードスケート選手権で日本人初となる総合優勝を達成しています。競技での功績が評価され、同年春には紫綬褒章も受章しました。(︎髙木美帆)
2022年北京五輪で金1個を含む4個のメダル
2022年北京冬季オリンピックでは、5種目に出場し、4個のメダルを獲得しました。
・女子1000m:金メダル
・女子500m:銀メダル
・女子1500m:銀メダル
・女子チームパシュート:銀メダル
・女子3000m:6位
女子1000mでは個人種目で初の五輪金メダルを獲得。1大会で4個のメダルを手にした初めての日本選手となりました。
2026年ミラノ・コルティナ五輪で銅メダル3個
現役最後のオリンピックとなった2026年ミラノ・コルティナ大会では、3個の銅メダルを獲得しました。
・女子500m:銅メダル
・女子1000m:銅メダル
・女子チームパシュート:銅メダル
・女子1500m:6位
この大会で五輪通算メダル数を10個まで伸ばし、日本女子選手の最多記録を更新しました。
4大会のメダル数を合計すると、平昌3個、北京4個、ミラノ・コルティナ3個で合計10個となります。
高木美帆の経歴は?15歳の五輪出場から国民栄誉賞まで
高木美帆さんは、北海道中川郡幕別町出身の元スピードスケート選手です。
幼少期から複数のスポーツに親しみ、5歳で始めたスピードスケートで才能を伸ばしました。15歳で初めて冬季五輪代表に選ばれ、その後は日本女子スピードスケートを代表する選手として活躍しています。
高木美帆のプロフィール
高木美帆さんのプロフィールは次の通りです。
名前:髙木美帆
読み方:たかぎ・みほ
生年月日:1994年5月22日
年齢:32歳(2026年7月現在)
出身地:北海道中川郡幕別町
出身大学:日本体育大学
競技:スピードスケート
所属:イフイング株式会社/TOKIOインカラミ
主な五輪成績:金2個、銀4個、銅4個
五輪出場:4大会
日本オリンピック委員会のプロフィールでは、日本体育大学を最終学歴とし、2026年2月時点の所属先はイフイング株式会社とTOKIOインカラミと紹介されています。(JOC - 日本オリンピック委員会)
高木美帆の主な経歴
高木美帆さんの競技人生を振り返ると、次のような歩みをたどっています。
・5歳でスピードスケートを始める
・2009年に全日本ジュニア選手権で総合優勝
・15歳で2010年バンクーバー五輪代表に選出
・2016年の全日本選手権で全4種目優勝
・2018年平昌五輪で金銀銅のメダルを獲得
・2018年世界オールラウンド選手権で日本人初の総合優勝
・2018年に紫綬褒章を受章
・2022年北京五輪で金1個を含むメダル4個を獲得
・2026年ミラノ・コルティナ五輪で銅メダル3個を獲得
・五輪通算メダル数が日本女子最多の10個に到達
・2026年3月に現役引退
・2026年7月28日に国民栄誉賞の授与が正式決定
10代から30代まで世界の第一線で滑り続け、4度のオリンピックで成績を残したことが、高木美帆さんの経歴を語るうえで大きな特徴です。
高木美帆の国民栄誉賞決定に対する本人のコメント
国民栄誉賞の正式決定を受け、高木美帆さんは喜びとともに「身に余る光栄」と感じていることを明かしました。
スピードスケート競技では初の受賞となるため、自分一人の力ではなく、歴史を築いてきた先輩選手や共に戦った仲間、支えてきた関係者、家族、ファンのおかげだと感謝しています。
仲間や関係者を代表して受け取りたいとコメント
高木美帆さんは、8月4日の表彰式について、スピードスケート界を支えてきた多くの人を代表して受け取る気持ちで臨みたいとしています。
自身の成績だけをたたえる賞ではなく、日本のスピードスケート界全体が積み重ねてきた歩みへの評価として受け止めていることが伝わるコメントです。
引退後は経験を社会に還元する活動へ
高木美帆さんは、国民栄誉賞の正式決定に際し、今後は競技生活で経験してきたことを社会に還元する活動に取り組みたいとも述べています。
2026年7月にはトークイベントやスポーツ医学に関するセミナーなどにも参加しており、現役引退後もスポーツに関わる活動を続けています。
選手としての経験をどのような形で次の世代や社会へ伝えていくのか、今後の活動にも注目が集まりそうです。
高木美帆の国民栄誉賞は五輪10個のメダルと長年の功績が評価された
高木美帆さんへの国民栄誉賞授与は、2026年7月28日に正式決定しました。
表彰式は2026年8月4日に総理大臣官邸で行われる予定です。高木美帆さんは、個人として28人目、団体を含めると通算29例目の受賞者となります。
授与理由として評価された主な功績は、次の通りです。
・オリンピック4大会への出場
・日本女子最多となる五輪メダル10個
・金メダル2個、銀メダル4個、銅メダル4個
・スピードスケートワールドカップ通算38勝
・長年にわたる世界トップレベルでの活躍
・日本のスポーツ振興とスピードスケートの発展への貢献
15歳で初めてオリンピックに出場してから、現役最後の2026年大会まで挑戦を続けた高木美帆さん。
国民栄誉賞は、メダルの数だけではなく、長い競技人生を通して多くの人に夢や希望を届けた功績をたたえるものとなりました。

