
STPR所属の6人組2.5次元歌い手アイドルグループ「めておら - Meteorites -」をめぐり、2026年5月に炎上した「とくべチュ、して」のロゴ問題に新たな動きがありました。
2026年9月10日、問題の動画制作を担当した映像クリエイター・悠音さんと、ロゴの著作権者であるグラフィックデザイナー・あさかさんが、それぞれ対応結果を公表。
悠音さんは著作権侵害を認め、あさかさんへ損害賠償金55万円を支払う内容で合意し、すでに支払いを完了したと明らかにしました。あさかさん側も同じ内容を公表しています。
当初は「生成AIで他人のロゴをパクったのでは?」という疑惑が大きく拡散しましたが、今回明らかになった制作経緯では、悠音さんがAfter Effects上で元ロゴの形状や装飾を手動でトレースしていたと説明しています。
では、めておらのロゴはなぜ炎上したのでしょうか。
騒動の発端から「パクリ」「生成AI」「著作権侵害」の違い、55万円の損害賠償、STPRの対応、悠音さん・あさかさん・羽竜メイさんが何者なのか、その後のめておらの活動まで見ていきます。
めておらのロゴ炎上は何があった?「とくべチュ、して」が発端
めておらのロゴ炎上は、2026年3月15日に公開された=LOVE「とくべチュ、して」の歌ってみた動画が発端です。
動画自体はめておらの6人が楽曲をカバーしたものでしたが、動画内に使用されたタイトルロゴが、グラフィックデザイナー・あさかさんの過去作品に極めて似ていると指摘されました。
3月15日に「とくべチュ、して」の歌ってみた動画を公開
問題となった動画は、
「【成人男性6人が】とくべチュ、して/=LOVE【歌ってみた】【めておら】」
として公開されました。
=LOVEの人気曲をめておらがカバーした動画で、楽曲そのものではなく、動画内で使用された独自のタイトルロゴが後に問題となります。
めておらは2026年3月のKアリーナ横浜公演でも「とくべチュ、して」を披露しており、グループにとって注目度の高いカバー曲の一つでした。
5月10日に「あさかのロゴと似ている」と指摘
騒動が大きく動いたのは2026年5月10日です。
X上で、めておら版の「とくべチュ、して」ロゴと、あさかさんが制作したロゴを比較する投稿が拡散しました。
指摘したユーザーは、独特な濁点のデザインや装飾、光沢などが似ているとして、「生成AIを使用したのではないか」と疑問を投げかけています。
この投稿は1000万回を超えて表示される大きな反響となりました。
めておらのロゴは何をパクった?羽竜メイの「マシュマロを喰らう!!」
比較対象となったのは、あさかさんがVTuber・羽竜メイさんのために制作した「マシュマロを喰らう!!」という企画ロゴです。
あさかさんのポートフォリオにも、2024年制作の「羽竜メイさん専用 マシュマロ企画ロゴ」として作品が現在も掲載されています。
あさかが2024年4月に制作したロゴ
あさかさんが2026年9月10日に公表した文書によると、元となった著作物は2024年4月23日に制作し、VTuber・羽竜メイさん専用として公開した「マシュマロを喰らう!!」のロゴです。
めておらの「とくべチュ、して」用ロゴは、この作品と極めて似ていたと説明しています。
羽竜メイさん自身も2026年5月の騒動発覚時、問題を把握して対応中であることを明かし、あさかさんに制作してもらった大切なロゴであることを発信していました。
単に雰囲気が似ていただけではなかった
当初はネットユーザーによる「似ている」「パクリでは?」という疑惑でした。
しかし9月10日の発表で状況が変わります。
あさかさん側の文書では、悠音さんが「文字部分のみを変更し、オリジナル要素を加えることなく複製・利用した行為」について著作権侵害を認めたと説明されています。
つまり現在は、単なるネット上の「パクリ疑惑」だけではなく、当事者間で著作権侵害について合意した段階まで進んでいます。
めておらロゴの炎上理由はなぜ?生成AIより著作権侵害が問題
2026年5月当初、特に注目された言葉が「生成AI」でした。
問題のロゴには不自然に見える文字や装飾があり、「あさかさんの作品をAIへ読み込ませ、似たロゴを生成したのでは?」という疑惑が急速に広がりました。
しかし9月10日に明かされた経緯を見ると、騒動の核心は生成AIそのものではなく、他人の著作物を無断で複製したことです。
当初は生成AIで作ったとの疑惑が拡散
5月の時点では、ロゴ内の文字が崩れて見えることや、不自然な光沢、元作品と非常によく似た装飾などから、生成AI疑惑が持ち上がりました。
あさかさんの9月10日の報告でも、当初は「元ロゴをAIに取り込んで生成したのではないか」という指摘が拡散したことで問題が表面化したと説明されています。
そのため「めておら ロゴ 生成AI」という検索が広がったのは、この初期段階の疑惑が理由です。
悠音はAfter Effectsで手動トレースしたと説明
ところが悠音さんが9月10日に公表した説明では、制作方法について別の経緯が明らかになりました。
悠音さんは制作の参考資料を探していた際、あさかさんの「マシュマロを喰らう!!」ロゴを見つけたと説明。
単なる参考にとどめず、After Effects上でパスを使い、ロゴの装飾や形状をトレースし、文字部分などを変更して使用したと認めています。
少なくとも今回本人が明らかにした制作工程は、生成AIに元画像を入れて自動生成したというものではなく、手動によるトレースでした。
「AIではなかったから問題なし」ではない
ここで誤解しやすいのが、「AIではなかったなら著作権侵害ではないのでは?」という点です。
あさかさんの報告では、AI生成の有無にかかわらず今回の行為は著作権侵害に該当するとしています。
さらに手動による複製について、意図性が強く評価される傾向があることも踏まえて損害賠償を請求したと説明しました。
今回の問題は「生成AIを使ったかどうか」よりも、既存作品の表現を無断で複製・利用したことにあります。
めておらのロゴ著作権侵害で55万円!損害賠償の内容は?
2026年9月10日の続報で最も注目されたのが「55万円」という金額です。
悠音さんとあさかさん双方の発表によると、著作権侵害について損害賠償金55万円を支払うことで合意し、支払いはすでに完了しています。
悠音があさかへ55万円を支払い
あさかさん側の発表では、動画制作者の悠音さんが今回の著作権侵害を認め、
「550,000円の損害賠償金」
を支払う内容で合意したとされています。
さらに支払いもすでに完了したと明記されています。
悠音さん自身の発表でも、あさかさんとの協議によって著作権侵害を認め、55万円を支払うことで合意したと説明しています。
55万円は「罰金」ではない
SNSでは「55万円の罰金」と表現する投稿もありますが、今回公表されているのは裁判所が命じた刑事上の罰金ではありません。
当事者間の協議による「損害賠償金」です。
裁判所による判決として55万円の支払いが確定したという発表でもありません。
そのため、
「罰金55万円」
「裁判で55万円の判決」
と表現するのは今回の発表内容とは異なります。
「違約金55万円」は今後再び侵害した場合の話
さらに「あさか 55万円」「悠音 違約金55万円」という情報には、もう一つ別の意味があります。
あさかさんは再発防止策として、今後、自身を含む第三者の著作物について無断使用・複製・公衆送信・改変などの著作権侵害を行わないことを悠音さんが誓約したと説明しています。
そして、この合意に違反した場合には55万円を違約金として支払う内容の合意書も交わしたとしています。
つまり、
今回すでに支払った55万円=損害賠償金
今後合意に違反した際の55万円=違約金
という違いがあります。
STPRはめておらロゴ炎上にどう対応した?
めておらを運営するSTPRは、騒動が大きくなった翌日の2026年5月11日に対応を発表しています。
STPRは、外部に発注した制作物の一部に第三者の著作物と類似する内容が含まれていたことを確認したとして、動画を配信停止にしました。
問題の歌ってみた動画を配信停止
STPRは「とくべチュ、して」の歌ってみた動画について配信を停止。
問題となった類似表現について今後一切使用しない方針を示しました。
さらに著作権者や関係企業、リスナーへ謝罪し、権利者や関係者への対応を続けると説明しています。
動画の告知投稿も削除されました。
STPRが作ったロゴではなく外部制作物だった
今回のロゴは、STPR社内やめておらメンバーが直接制作したものではありません。
STPRは「弊社が外部に発注した制作物」と説明しています。
悠音さんも、もともと受けた仕事は動画編集の依頼だったと明かしています。
そのうえで「より良い作品にしたい」という考えから、自身の判断でロゴも制作したと5月11日に説明していました。
そのため、めておらのメンバー自身があさかさんのロゴをトレースしたという問題ではありません。
悠音は誰で何者?ロゴを制作した映像クリエイター
今回の騒動で名前が知られるようになった「悠音」さんは、フリーランスで活動する映像クリエイターです。
公開されているポートフォリオでは「蓬田 悠音」という名前で活動しており、MVやPV、モーションコミックなどの映像制作を請け負っています。
悠音のプロフィール・職業
公開情報をもとにすると、悠音さんについて確認できる内容は次の通りです。
- 活動名:悠音 -yuto-
- ポートフォリオ上の名前:蓬田 悠音
- 職業:映像クリエイター
- 働き方:フリーランス
- 主な仕事:MV、PV、モーションコミック、ライブ背景など
- X:@muzina3613
- 使用分野:After Effects、Live2D、モーショングラフィックス、3DCGなど
foriioでも「映像クリエイター」として作品を公開しており、歌ってみたMVやPVなど複数の制作実績を確認できます。
悠音の本名は蓬田悠音?
foriioでは「蓬田 悠音」と掲載されています。
一方、この名前を戸籍上の本名として本人が明言した資料までは確認できません。
そのため、「ポートフォリオ上では蓬田悠音名義で活動している」とするのが現在確認できる範囲です。
悠音の年齢・学歴・顔画像は?
悠音さんの生年月日、年齢、出身校などを記載した公式プロフィールは確認できません。
ネット上では福島県を拠点としているという紹介もありますが、現在確認できるforiioのプロフィール本文には活動地域が明記されていません。
顔画像についても、芸能人のように顔を前面に出して活動している人物ではなく、公開情報は映像作品や制作実績が中心です。
悠音はSTPRを解雇・退職した?
今回の炎上を受けて「悠音 解雇」「悠音 退職」と気になっている人もいるかもしれません。
しかし、そもそも悠音さんはSTPR社員として紹介されていません。
自身のポートフォリオではフリーランスの映像クリエイターとしています。
STPRの社員ではなく外部の動画制作者
STPRも今回の問題を「外部に発注した制作物」と説明しています。
そのため、STPRから「解雇された」という表現には当てはまりません。
また、悠音さんが勤務先を退職したとの公式発表も確認できません。
2026年9月10日の謝罪文では、自身の著作権侵害について説明し、今後も制作に向き合っていく考えを示しています。
あさかは誰で何者?ロゴを盗用されたグラフィックデザイナー
あさかさんは、東京を拠点に活動するプロのグラフィックデザイナー・イラストレーターです。
今回の件で突然デザイナーを名乗り始めた人物ではなく、テレビ番組、アーティスト、アイドル、VTuber、ゲーム、漫画などのデザインを長年手掛けています。
あさかの経歴・プロフィール
foriioのプロフィールによると、あさかさんはデザイン専門学校卒業後、企業デザイナーとして7年間勤務。
デザインだけでなく、ディレクションや企画にも携わり、2021年に独立しました。
現在は東京を拠点として、ポップカルチャー分野を中心に活動しています。
Colosoの講師プロフィールでは、バンダイナムコエンターテインメント、ナナヲアカリ、メ〜テレ、NIJISANJI EN、ホロライブなどのデザイン実績も掲載されています。
あさかの本名・年齢は?
「あさか」という活動名以外の本名や生年月日、年齢は、公開プロフィールでは確認できません。
学歴については学校名そのものは明記されていませんが、「デザイン専門学校卒業」であることは本人のポートフォリオと講師プロフィールの両方で確認できます。
個人情報よりも、デザイナーとしての制作実績を中心に公開している人物です。
あさかのSNSは?
Xでは「あさかಇ」名義で活動しており、アカウントは「@azatomomiage44」です。
現在のプロフィールでもグラフィックデザイナーを本業とし、ロゴやグッズデザインなどポップカルチャー分野で活動していることを明記しています。
2026年9月10日の著作権侵害への対応結果も、このXアカウントから公表されました。
羽竜メイは何者?あさかにロゴを依頼したVTuber
羽竜メイさんはVTuberとして活動するクリエイターです。
今回の問題では、あさかさんが制作した「マシュマロを喰らう!!」ロゴを実際に使用する依頼主として関係しています。
「マシュマロを喰らう!!」は羽竜メイ専用ロゴ
あさかさんのforiioには、「羽竜メイさん専用 マシュマロ企画ロゴ(差分あり)2024年」として作品が掲載されています。
つまり今回侵害された著作物は、あさかさんが制作した作品であると同時に、羽竜メイさんの活動のために作られたロゴでもあります。
悠音さんも9月10日の謝罪文で、あさかさんだけでなく羽竜メイさん、めておら、その他関係者へ迷惑をかけたとして謝罪しています。
めておらロゴ炎上の時系列
今回の出来事を時系列で見ると、騒動が発覚してから解決内容が公表されるまで約4カ月かかっています。
最初は「生成AIパクリ疑惑」として始まりましたが、最終的には手動トレースによる著作権侵害を本人が認め、損害賠償へ進んだ流れです。
2026年3月15日:歌ってみた動画公開
めておらが=LOVEの「とくべチュ、して」をカバーした歌ってみた動画を公開。
動画内には悠音さんが制作したタイトルロゴが使用されました。
5月10日:ロゴの類似と生成AI疑惑が拡散
Xユーザーが、あさかさん制作の「マシュマロを喰らう!!」ロゴとの比較画像を投稿。
非常によく似ていたことに加え、文字や装飾の不自然さから生成AI疑惑も浮上しました。
5月11日:悠音が謝罪、STPRが動画配信停止
悠音さんは、あさかさんのロゴを参考に制作したことを認め謝罪。
同日、STPRも外部発注した制作物に第三者の著作物と類似する表現が含まれていたとして、動画の配信を停止しました。
9月10日:著作権侵害を認め55万円支払いを公表
約4カ月後、悠音さんとあさかさんが対応結果を発表。
悠音さんはAfter Effectsで元ロゴの装飾や形状をトレースした制作経緯を説明し、著作権侵害を認めました。
当事者間では55万円の損害賠償金を支払うことで合意し、すでに支払いも完了しています。
めておらは現在どうなった?活動休止にはなっていない
ロゴ問題は著作権侵害という形で決着へ進みましたが、めておら自体が活動休止になったわけではありません。
2026年9月現在も、心音さん、ロゼさん、Lapisさん、メルト・ダ・テンシさん、みかさくん、明雷らいとさんの6人体制で活動しています。
11月には初のファンミーティングツアー
STPRは2026年9月7日、めておら初のファンミーティングツアー「青春!めておら学園祭 ~俺たちのやりたいこと全部やる~」のチケット先行受付を発表しました。
11月に大阪・東京で全6公演を開催する予定です。
さらに8月には結成2周年を迎え、ファンミーティングだけでなく初の全国ライブツアー、フォトブック、新曲など複数の新展開も発表しています。
今回のロゴ炎上によって、めておらのグループ活動そのものが終了した事実はありません。
めておらのロゴ炎上理由とその後で分かっていること
めておらのロゴ炎上は、2026年3月15日に公開された「とくべチュ、して」の歌ってみた動画で使用されたタイトルロゴが、あさかさん制作の「マシュマロを喰らう!!」ロゴと極めて似ていたことから始まりました。
5月10日に比較画像が拡散すると、不自然な文字や装飾から「生成AIで元作品を読み込んだのでは?」という疑惑が浮上。
翌11日にはSTPRが問題の動画を配信停止し、外部発注した制作物に第三者の著作物と類似する部分があったとして謝罪しました。
そして2026年9月10日、動画制作者の悠音さんが詳しい制作経緯を公表。
あさかさんの作品を見つけ、After Effects上でパスを使って装飾や形状をトレースし、文字部分などを変更して使用したことを認めました。
そのため、当初広がった「生成AIが原因」という見方とは異なり、今回当事者から説明された直接的な制作方法は手動トレースです。
ただしAIを使っていなかったとしても問題がなくなるわけではなく、悠音さん自身が著作権侵害を認めています。
あさかさんとの間では55万円の損害賠償金を支払うことで合意し、支払いも完了しました。また、今後同様の著作権侵害を行った場合に55万円の違約金を支払う内容の合意書も交わされています。
悠音さんはSTPR社員ではなく、外部から動画制作を請け負ったフリーランスの映像クリエイターです。そのため「STPRを解雇された」という公式情報はありません。
一方、あさかさんは企業デザイナーとして7年間勤務した後、2021年に独立したプロのグラフィックデザイナーで、テレビ、VTuber、アイドル、ゲームなど幅広い分野の実績があります。
めておらについても活動休止などには至っておらず、2026年9月現在は6人で活動を継続。11月には大阪・東京でファンミーティングツアーも予定されています。
今回の騒動は「めておらメンバーがロゴを盗作した」という話ではなく、外部動画制作者が制作したロゴに著作権侵害があり、発注元のSTPRが動画を停止し、その後、制作者と権利者の間で損害賠償まで含めた対応が行われたというのが、2026年9月11日時点で確認できる経緯です。

